(265)見積もりで窓リフォームのリアルな価格を思い知った

お金のこと

「洗面が欲しい」という思いから始まった水まわりのリフォーム計画は、劣化した床の補強や、ドアの移転・窓の断熱・エアコンの設置にまで広がり、ひとまずプランが完成いたしました。


■水まわりのリフォーム計画を図にまとめる

工事業者さんに渡すリクエスト書類のために簡単なイメージを描いて工事内容をまとめてみました。

工事内容のイメージ図

ゴチャゴチャしてわかりづらいといけないので、念のため反対のアングルからももう一枚。

工事内容のイメージ図

前回、書き漏らしましたが、水まわりのジメジメを改善すべく洗濯機の上にはダイキンの「カライエ」を設置することにしました。なお、この図に含まれない工事としては、水まわりから続く玄関までの廊下と天井の補強と造作、浴室の窓の断熱が挙げられます。

こうして見るとけっこう大がかりな工事になりそうですね。予算のことが心配ですが、ここまでやったらあとは見積もりをもらってから考えるしかありません。

現地での業者さんとの打ち合わせを経て出てきた金額がこちら。

見積もり金額132万円

消費税込みで「132万円」

こちら的に想定していた予算は150万円ほどだったので、一見予算内に収まったかに思えたのですが、これが工事代金のすべてではないのが悩ましいところ。

まず、ここには施主支給する洗面台一式の価格が入っていません。今回は幅の広いミラーキャビネットと収納力のある洗面台を設置するつもりなので「約15万円」は見ておきたいところで、この時点ですでに150万円ギリギリ。


■窓の断熱は予算の都合ですべて二重サッシに

上記の金額は窓の断熱工事をすべて「二重サッシ」でおこなった前提のものです。

前回詳しく書きましたが、僕の希望は「脱衣所の窓は二重サッシ」「浴室の窓はカバー工法」「トイレの窓はサッシごとフィックス窓に交換」というふうに「すべての窓を異なる工法で仕上げる」ことだったのですが、予算的に心配だったので工事業者さんにお願いして「すべての窓を二重サッシにした場合」の金額も出してもらったのです。

では、見積もりの詳細をごらんください。

窓の見積もり(すべての窓を二重サッシにした場合)

こちらは「すべての窓を二重サッシにした場合」で「153,000円(税抜)」。窓の工事代金に詳しいわけではありませんが、妥当な印象を受ける金額です。

窓の見積もり(浴室の窓をカバー工法にした場合)

ところが、「浴室の窓をカバー工法」に変更するとこの窓ひとつだけで「151,500円(税抜)」もの工事費がかかるんだそうです。

窓の見積もり(トイレの窓をサッシごと交換した場合)

さらに、「トイレの窓をサッシごとフィックス窓に交換」すると「148,000円(税抜)」かかるとのこと。

二つの窓の工事費用だけで30万円に届かんばかりの金額で「三つの窓を二重サッシにした場合」の倍近くの費用がかかることになります。

もし当初の僕の希望どおりに三カ所の窓それぞれを別の工法で仕上げてもらうと、総額は40万円くらいに跳ね上がるのでしょう。

この見積もりを見た瞬間に「ムリだな」とわかりました。

正直言って「すべての窓を二重サッシにして153,000円」でもじゅうぶん贅沢です。浴室の窓を開けやすくしたりトイレの窓のデザインをシンプルに仕上げたりするために、さらに25万円を払うことは到底できません。

というわけで、窓はすべて二重サッシにしてもらい、先ほど挙げた「132万円」で工事を発注することにしました。


■毎回、予算をオーバーしてしまう……

しかし、このあとさらなる出費が待っていたことは以前書いたとおり

廊下の床板を剥がした様子

実際に工事が始まって廊下の床板を剥がしたところ、想像以上に根太が劣化していたことがわかり、追加で「95,000円(税抜)」かかることが判明したのです。

先ほどの「132万円」にこの「104,500円(税込)」を追加すると「1,424,500円」が工事費用の総額となります。

ここに洗面の金額「15万円」を足すと「160万円弱」。「150万円」という当初の見込みはもろくも崩れ去りました。他にも支給する設備はありますし、DIYの材料費だってかかります。結局、最終的には「180万円」に届くくらいになりそうで、約20%の予算オーバーになる計算です。

それにつけても、世田谷のマンションにしても山小屋の工事にしても、いつも予算を10%から20%ほどオーバーしてしまうのは、ひとえに僕の見込みの甘さです。昨年のキッチンリフォームのときも「120万円でできるだろう」と思っていたら「150万円」ほどかかりましたし、

世田谷のマンションでは予算300万円目標だったところ、見積もりを見たら80万円オーバーしてたなんてこともありました。

もちろん漫然とお金を払っているわけではありませんし、費やした金額以上の物件を作っているという自負はあります。今回の水まわりの工事でもタイルをはじめ内装の仕上げはDIYでおこなうので、がんばってお金をかけた価値のある空間にできればと思っています。

次回は大工さんによる第一期工事完了後の室内の様子をご紹介します。もはや恒例ですが、リクエストとは異なる工事をされてしまい……。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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