(395) リフォームで古い洗面所のレイアウトをどう変えたか

熱海のリゾートマンション

先日、長かったDIY工事が一部をのぞいて完了し、ようやく業者さんによる第二期工事までたどりつきました。

職人さんによる工事

これから数回にわたって、世田谷のマンションでいつもお世話になっている面々がはるばる熱海までやってきて、水まわりの器具付けやら電気工事やらをおこなってくれることになっています。

今回は、古い洗面台の撤去から新しい洗面が設置されるまでの一部始終をまとめ、洗面所のレイアウトについて考えてみようと思います。

まずは、工事前の洗面からごらんいただきましょう。

交換前の洗面

物件購入当時に設置されていたのは洗面ボウルと収納キャビネットが一体になった洗面台。全体的に汚れが蓄積し、水色のボウルも古臭いのですが、シンプルなデザインにはポテンシャルを感じます。個人的には、現在主流となっている一体型洗面よりもはるかにカッコいいと思うのですがいかがでしょうか。

旧洗面の中

ドアを開けると中に配管が収められているのが見えます。

最初はこの洗面台を残して活かす方法を模索したのですが、問題はサイズが大きすぎるところ

洗面の横幅を測る

測ってみると横幅が80cmもあります。

洗面台と洗濯機置場

この洗面が置かれている場所は浴室の隣にあたり、脱衣所も兼ねています。ごらんのとおり洗濯機を置くための給排水設備も設置されているのですが、もしここに洗濯機を置いたとすると洗面台とかぶってしまうはずです。

実は、この物件を購入する前に同じマンションの別室も内見したのですが、そちらの洗面もこんな感じになっていました。

別の部屋の洗面所

設備や内装は新しいものに交換されてはいますが、レイアウトはうちの部屋と同じ。洗濯機がドアまではみ出してしまっているのは見た目的にも使い勝手的にも難ありです。

それに、洗面の右横に使いにくそうなデッドスペースができてしまっているのも気になります。この物件が建てられた当時にはなかった洗濯機置場をあとで付け加えた結果、こういうレイアウトになってしまったのかもしれません。

こういうムリとムダのある配置はイヤなので、古い洗面台の再利用はあきらめて撤去して新しいものと交換しレイアウトを変更してみることにしました。図にしてみましょう。

洗面レイアウト図

洗面が設置されていた壁面の横幅は約120センチ。標準的なサイズ(64センチ)の洗濯パンを置いたとすると、残りの横幅は56センチ。50センチ強までのコンパクトな洗面を選べば、洗濯機とならべて設置することが可能です。

この配置ならばドアに面した空間にも余裕ができて、脱衣所としても快適に使用できるはず。

洗面所の壁紙はがし

このプランにしたがって壁紙をはがしてモルタルの下地を露出させ、

給水管の延長

洗濯機用の水栓は露出で奥まで延長してもらいました。

床下の排水管

心配していたのは洗濯機用の排水口の移設でした。

延長した排水管

希望する位置まで排水管を取りまわしてもらったのですが、

高さが上がった排水管

配管の立ち上がりの都合で床の高さを上げねばならなくなりました。

造作した床

洗面所の床はかなり傷んでいたので、これを機に大工さんに新しい床を造作してもらいました。

コンクリートエフェクトペイントで仕上げた床

この床面をコンクリートエフェクトペイントでモルタル風に仕上げたのは以前も書いたとおり。

天井や浴室の引戸も塗装し、

DIY作業が完了した洗面所

DIYが完了した状態です。

設置中の洗面ボウル

先日、ここに水道屋さんが新しく洗面などを取り付けてくれました。

洗面設置後

洗面ボウルとミラーキャビネット、洗濯パンが設置されました。

あらためて工事前と比較してみると、

工事前の洗面

洗面台と洗濯パンがコンパクトに収まっているのがおわかりいただけるのではないでしょうか。

洗面設置後

洗濯機用の水栓や電源も露出で延長してあります。

洗面設置後の床

床を見ると手前の空きスペースがしっかり確保できたので、脱衣時のストレスも減りそうです。ちょっとした収納を置くことくらいはできそう。

リクシルの洗面器L531FC

洗面ボウルはLixil(リクシル)のコンパクト洗面器「L531FC」(ピュアホワイト)。

幅38センチのミニマムサイズの洗面ボウルです。スタイリッシュとは言い難いかもしれませんが、ムダのないスクエアのデザインはシンプルでどんな空間にも合います。コンパクトではありますが、不便さを感じるほどでもないので、世田谷のマンションでも何度か導入しています。おすすめ。

さて、洗面台の下にもご注目。

洗面ボウル下の配管取り回し

今回、洗面台が変わり、床も上がったため、元々の給排水の位置をうまく新しい洗面ボウルに合わせる必要がありましたが、既存の給水管と排水管を巧みに取り回してあります。リフォームはこういうところが難しいのですが、水道屋さんの仕事が光ります。

ダルトンのステンレススチールキャビネット

洗面と組み合わせたミラーキャビネットは「ダルトン」の「ステンレススチールキャビネット」

ミラーキャビネットというと、リクシルやサンワカンパニーのものを採用することが多かったのですが、今回は洗面ボウルに合わせてやや小ぶりなもの(幅35センチ×高さ50cm)を選んでみました。ステンレスの鈍い光沢が感じられる仕上がりも「ダルトン」らしくて◎。

価格もスチール製のミラーキャビネットとしてはわりとリーズナブルな部類だと思います。

開いたキャビネット

開いたときに安っぽくないのもうれしい。

工事後の洗面室

ムダのないレイアウトだけでなく、渋い雰囲気に仕上がったのも満足です。今後の工事で収納棚やタオルかけなども設置されていく予定なので楽しみ。

次回から取り外した古い洗面台をリメイクしていきます。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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