(6)山小屋ビフォア画像

インテリア
この山小屋、もともと書庫として使われていました。

「書庫」という言葉には、どことなく文化的な響きがありますが、元の建物にはそんな高尚な雰囲気は微塵もなく、ただの物置という感じでした。
今回は、僕が撮影した拙い写真で恐縮ですが、工事前の「ビフォア」画像をごらんいただこうと思います。
まずは外観から。

ハイ、汚いですね。
建てられてから30年、何のメンテナンスもしてこなかったのですから、仕方ありません。

ドアもところどころにコケが生えています。
ドアノブの調子も悪く、カギの開け閉めにも苦労する始末。
中に入ると……

がらんとして、ほんとに何もありません。
「物が置ければそれでいい」というシンプルな造りですね。

洗面が設置されることになる壁。
内装は、すべてベニヤ下地までの状態までしか作られていませんでした。

大きな窓が設置された壁には、もとは腰高の窓が。
防犯用の格子とすりガラスで、外の雰囲気はほとんどわかりません。

2階につづく階段。
狭い空間に無理やり設置した感は否めず、手すりなしに上るのはけっこう怖いです。

2階にやってきました。
階段の開口部もむき出しで、油断すると落ちそうになります。

リノベーション後にアクセントクロスが貼られることになる壁面です。
こうしてみると柱や壁などの状態は思ったよりも良好な印象ですね。
多湿な山奥で30年放っておかれたとは思えません。
ですが、この「何もない状態」まで持ってくるのが、実は一苦労でした。
元はというと、

こんな具合に本が物のように積み重なっていたので、そう簡単に片付ける気にもなれず……。
結局、この小屋をリノベーションするというアイデアが湧くまでは、見て見ぬふりをしておりました。
次回は、古本屋さんと骨董屋さんにお願いして中身をカラにするまでのお話。