(43)露出ボックスをブラックでまとめるのは意外と大変だった

インテリア

※2023年4月12日追記
金属製の露出配管についてはこちらこちらの記事で詳しく書きました。

壁の中に埋められない電気配線をどうやって露出で設置するかを考え、ブラックのコードをそのまま使用することを思いついたのが前回のお話。

今回、考えたいのが露出ボックスのこと。

露出配線とボックス

ごらんのとおり、露出配線の際にコンセントやスイッチを設置するためのボックスのことですね。

スイッチボックスとかコンセントボックスとか呼ばれることもあります。

露出ボックス

このように電気配線(配管)と露出ボックスは同色にすると統一感が生まれやすくなります。

配線にブラックを選ぶなら、露出ボックスも黒色でそろえたいところ。

しかし、これが意外に厄介なのです。

工事中の露出ボックス

これはうちのマンションの工事中に撮影したものですが、通常、プラスチック製のコンセントボックスはライトグレーっぽい色のものがスタンダード。

これがブラックとなるとあまり選択肢はなく、僕が探したかぎり、こちらの製品一択でした。

露出ボックス商品本体
マサル工業:ニュー・エフモール付属品 露出ボックス1個用(超浅型) ブラック SFBTA1W

マサル工業株式会社のニュー・エフモール用露出ボックスという商品です。

ニュー・エフモールとはプラスチック製の配線カバー。

ニューエフモール(?)

こんな感じのやつです(たぶん)。

このモールを使うと一気に台無しな感じになりそうなので、予定どおりコードは露出のままで配線します。

で、このボックスにブラックのコンセント本体とプレートを組み合わせるのですが、これが意外と大変でした。

パナソニックのコンセントだとダークグレーはあっても、ブラックはラインナップにありません

そこで探してみると「アメリカンスイッチ」にブラックのコンセントがありました。

アメリカンスイッチ(toolbox)

toolboxのショールームで見つけました。

アメリカンスイッチ ダブルコンセント (BK)
アメリカンスイッチ プレート2口 (ST-BK)

ところが、調べてみるとアメリカンスイッチ用のプレートは国内用のオーソドックスなプレートとサイズが微妙に異なるため、僕が選んだ露出ボックスにはきれいに収まらないのです。

ならば、アメリカンスイッチとサイズの合うプラスチック製の露出ボックスを探せばいいのですが、これが見つかりません。

鉄製のものはあるのですが、配線を出し入れする穴の加工に手間がかかってしまいそうです。

残念ながら、アメリカンスイッチ(コンセント)の採用は断念しました。

次に検討したのが、

NKスイッチ

スマートでシャープなデザインでおなじみ、神保電器(JINBO)の「NKシリーズ」です。

このシリーズは、うちのマンションでも何度か採用しています。

NKのブラックのコンセント

これは、同じシリーズのコンセントタイプのブラック。

色的にはバッチリなのですが、カドの部分に丸みがなくシャープな角型に仕上げられているため僕の選んだ露出ボックスとはまたも形が合いません

スイッチプレートって、メーカーによって形やサイズにバラつきがあるんだなと初めて知りました。

正直、みんな同じだと思ってたよ……。

露出ボックス

今回はブラックの露出ボックスありきですから、コンセント本体については妥協してパナソニック製のダークグレーのコンセントを採用することにしました。

Panasonicのグレーのコンセント
パナソニック Panasonic トリプルコンセント グレー WN1503H

3口あって便利です。

これにブラックのプレートをかぶせれば完成なのですが……

実は、ブラックのコンセントプレートも生産されていないことがわかりました。

黒ってオーソドックスなカラーかと思いきや、電気まわりではマイナーなんですね……。

「もう自分で塗るしかないか」と思ったところ、「メロディー」というネットショップ を見つけました。

なんでも600点以上のスイッチプレートを扱っているそうで、 オーソドックスなプレートをいろいろなカラーに塗装して販売しているものもありました。

※2024年3月12日追記
ショップのページを確認したところ、すでにスイッチプレートの取り扱いを終了しているようです。

プラスイッチプレートカラー」 という商品で「黒白赤黄青」の5色があります。

プラスイッチプレートカラーのブラック

おかげでブラックのスイッチプレートをゲットできました。

僕のようなニッチな需要に応えてくれるショップがあるのはありがたいかぎり。

プレート表面

DIYでは得難い、色ムラのない仕上がりがうれしいです。

コンセント・ボックス・プレートの3点セット

これでようやく「露出ボックス」「コンセント本体」「コンセントプレート」の3点がそろいました。

本当にピッタリと組み上がるのか、仮組みして確かめてみましょう。

露出ボックスにコンセント本体を取り付け、

ボックスにコンセントを取り付ける

コンセントプレートの下枠を設置します。

プレートの下枠を取り付ける

上からプレートをかぶせて、

プレートをかぶせる

完成しました。

露出ボックスが完成

いろいろ思案したかいあって、ずれやスキマもなく、きれいに仕上がりました。

露出ボックスを正面から

コンセント部分のみがダークグレーになったのは予定外でしたが、できあがった印象に違和感はないのでよしとします。

これを電気業者さんに渡して設置してもらったのがこちら。

露出ボックス設置風景

これが設置後の様子。

少し離れたところから見ると、

露出ボックスの設置風景

「オスモカラー」のオークで塗った壁に、黒のコード&ボックスはきれいにマッチしたかな、と。

リーズナブルなわりに面白く仕上がったと満足しています。

次回は電気つながりで、照明スイッチの話です。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

プロフィール

ピックアップ記事

関連記事一覧