(421)ブレーカーボックスまわりを整え、玄関を完成させる

熱海のリゾートマンション

今回は玄関のリフォームについてまとめます。

工事前の玄関

物件購入当時の玄関です。いかにも築古といった雰囲気。

工事前の玄関

室内から眺めるとブルーの玄関ドアが目を引きます。海沿いのリゾートマンションということで青が選ばれたのでしょう。

この玄関をどうリフォームしたかについては、これまでの記事で散発的に書いてきましたので、まとめて振り返っていきましょう。

まず、古い壁紙をすべてはがし、全体を塗装しました。

セメントグレーを塗った玄関

コンクリートエフェクトペイントのベースカラーである「セメントグレー」で塗装。

続いて、ドアの塗装

壁とドアの塗装が完了した玄関

水性塗料で失敗したり、アイアン塗料で塗ってみたり、いろいろと苦戦しました。

玄関ドアの裏側もアイアン塗料で塗装しました。

壁とドアの塗装が完了した玄関

ドアまで塗装すると、完成が近づくのが実感できます。

完成後の廊下の床

このあと、廊下から土間にかけて床にコンポジションタイルを張りました。

玄関の天井照明

一方、天井には電気屋さんに頼んで照明を増設。廊下のどこにいてもセンサー電球が反応するようになりました。

センサー電球のスイッチは誤ってオフにしないようにカバーを付けました。


■ブレーカーボックスをアイアン塗料で塗装する

前置きが長くなりましたが、ここからが本題。今回はブレーカーボックスまわりのリフォームについてです。

工事前のブレーカーボックスまわり

玄関入って右の靴箱の上には、ブレーカーボックス(配電盤)ガス給湯器のリモコンパネル電話回線のパネルが設置されていました。ADSL時代に設置されたのでしょうか、電話線と一緒に壁沿いにLANケーブルも引かれています。

どれも経年劣化でくたびれた雰囲気を漂わせているので、塗装などで改善してみることにしました。

塗装前のブレーカーボックス

まずはブレーカーボックスから始めます。

はずしたブレーカーボックスのカバー

カバーを取りはずし、

ブレーカーボックスをアイアン塗料で塗る

アイアン塗料のシルバーで塗装します。立体的な質感が出るように重ね塗りしてムラを強調してみました。

塗装後のブレーカーボックス

異なる色のパーツを一色で塗りつぶしただけで武骨な工業製品のような雰囲気が出ます。アイアン塗料はこういうアレンジにはすごく便利です。

塗装後のブレーカーボックス

塗装が済んだ壁にカバーを戻しました。


■給湯器のリモコンパネルを隠すカバーを造る

次はガス給湯器のリモコンパネル

一般的にはキッチンやお風呂に設置されますが、このマンションではなぜか玄関にリモコンが設置されています。すぐ裏にパイプスペースがあって給湯器が近いから配線がしやすかったのでしょうか。

本音をいえば、オンオフのためにわざわざ玄関まで来るのは面倒なので、キッチンかお風呂の近くに移転したかったのですが、配線がかなり長くなるので断念。

給湯器のリモコンパネル

にしても、給湯器のリモコンパネルってなんでこんなに野暮ったいのでしょうか。どんなにまわりをきれいにしても、こいつが見えてしまうだけで残念な雰囲気が漂います。

物件購入時で設置から10年を過ぎていたこともあり、もっとスマートな見た目のリモコンパネルに対応した給湯器と交換したいところです。

たとえば、以前もご紹介したこんなシンプルリモコンとか。

しかし、世の中はあいかわらずの給湯器不足。リモコンにこだわった交換どころか、機種を選ばなくても難しい現状ですから、当面は古い給湯器をだましだまし使い続けるしかありません。

そこで、苦肉の策としてリモコンにかぶせるカバーをDIYすることにしました。

リモコンカバーの枠を造る

まず、パネルの外周に合わせて角材を仮留めし、

リモコンカバーの枠

枠を造りました。

ベニヤをカットする

余った薄ベニヤをカッターでカットし、

ベニヤを張った枠

枠の上にボンドで接着して大まかな形ができました。

リモコンカバーの仮設置

試しにかぶせてみたところ。「電源・温度表示・温度調節」という日常的に使用するボタンだけが窓から見えるようにしました。

リモコンカバーにパテを塗る

カバーの表面にも薄ベニヤで枠をつけ、継ぎ目などを隠すために薄く溶いたパテを塗ります。

リモコンカバーにアイアン塗料を塗る

その上から先ほどと同じくアイアン塗料を塗りました。

アイアン塗装したリモコンカバー

こんな感じに仕上がりました。

塗装したリモコンカバーをかぶせる

固定はせずにスポッとかぶせるだけ。いつでもはずせますし、軽いから落ちても危なくありません。そんなに大層な出来ではありませんが、ちょっとした目かくしとしてはこれくらいで十分かな、と。


■電気工事でコンセントボックスを増設

アレンジ後のブレーカーボックスとリモコンパネル

ブレーカーボックスとリモコンパネルのアレンジが完了しました。

最後は電気工事で仕上げです。

コンセントボックスの増設

電気屋さんに頼んでブレーカーボックスから露出配管でコンセントボックスを増設してもらいました。

築古マンションあるあるとして、玄関まわりに電話線(ネット回線)があるのにコンセントがないせいでwifiルーターの設置がしづらいという問題があります。ブレーカーボックスが近かったおかげで電源が取りやすかったのは幸運でした。

電気工事後のブレーカーボックス周辺

工事後のブレーカーまわり。コンセントボックスにそろえて、電話線パネルもボックスに変更しました。

右下の小さなポストボックスは、ゲストの方に宿泊カードを投函してもらうためのもの。

ルーターとモデム設置後の玄関

こちらはルーターとモデムの設置後。光回線の工事で電話回線のプレートがホワイトになってしまったり、電源コードがゴチャゴチャしているところとか、気になるところはあるので時間を見つけて改善したいと思います。

完成後の玄関

かくして玄関まわりのリフォームが完了。

完成後の玄関

全体的に塗装を施しただけですが、グレー系に統一されるだけで築古感はだいぶ薄れたと思います。

部屋の顔となる玄関の工事も終わり、いよいよ完成間近。次回からはお風呂の話です。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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