(43)露出ボックスをブラックでまとめるのは意外と大変だった
※2024年8月25日追記
コンセントも含めてブラック一色の露出ボックスを作る方法については「【決定版】ブラック一色の露出コンセントボックスを組み立てる」をごらんください。
※2023年4月12日追記
金属製の露出配管についてはこちらやこちらの記事で詳しく書きました。
壁の中に埋められない電気配線をどうやって露出で設置するかを考え、ブラックのコードをそのまま使用することを思いついたのが前回のお話。
今回、考えたいのが露出ボックスのこと。
ごらんのとおり、露出配線の際にコンセントやスイッチを設置するためのボックスのことですね。
スイッチボックスとかコンセントボックスとか呼ばれることもあります。
このように電気配線(配管)と露出ボックスは同色にすると統一感が生まれやすくなります。
配線にブラックを選ぶなら、露出ボックスも黒色でそろえたいところ。
しかし、これが意外に厄介なのです。
これはうちのマンションの工事中に撮影したものですが、通常、プラスチック製のコンセントボックスはライトグレーっぽい色のものがスタンダード。
これがブラックとなるとあまり選択肢はなく、僕が探したかぎり、こちらの製品一択でした。
マサル工業株式会社のニュー・エフモール用露出ボックスという商品です。
ニュー・エフモールとはプラスチック製の配線カバー。
こんな感じのやつです(たぶん)。
このモールを使うと一気に台無しな感じになりそうなので、予定どおりコードは露出のままで配線します。
で、このボックスにブラックのコンセント本体とプレートを組み合わせるのですが、これが意外と大変でした。
パナソニックのコンセントだとダークグレーはあっても、ブラックはラインナップにありません。
そこで探してみると「アメリカンスイッチ」にブラックのコンセントがありました。
toolboxのショールームで見つけました。
アメリカンスイッチ ダブルコンセント (BK)
アメリカンスイッチ プレート2口 (ST-BK)
ところが、調べてみるとアメリカンスイッチ用のプレートは国内用のオーソドックスなプレートとサイズが微妙に異なるため、僕が選んだ露出ボックスにはきれいに収まらないのです。
ならば、アメリカンスイッチとサイズの合うプラスチック製の露出ボックスを探せばいいのですが、これが見つかりません。
鉄製のものはあるのですが、配線を出し入れする穴の加工に手間がかかってしまいそうです。
残念ながら、アメリカンスイッチ(コンセント)の採用は断念しました。
次に検討したのが、
スマートでシャープなデザインでおなじみ、神保電器(JINBO)の「NKシリーズ」です。
このシリーズは、うちのマンションでも何度か採用しています。
これは、同じシリーズのコンセントタイプのブラック。
色的にはバッチリなのですが、カドの部分に丸みがなくシャープな角型に仕上げられているため僕の選んだ露出ボックスとはまたも形が合いません。
スイッチプレートって、メーカーによって形やサイズにバラつきがあるんだなと初めて知りました。
正直、みんな同じだと思ってたよ……。
今回はブラックの露出ボックスありきですから、コンセント本体については妥協してパナソニック製のダークグレーのコンセントを採用することにしました。
3口あって便利です。
これにブラックのプレートをかぶせれば完成なのですが……
実は、ブラックのコンセントプレートも生産されていないことがわかりました。
黒ってオーソドックスなカラーかと思いきや、電気まわりではマイナーなんですね……。
「もう自分で塗るしかないか」と思ったところ、「メロディー」というネットショップ を見つけました。
なんでも600点以上のスイッチプレートを扱っているそうで、 オーソドックスなプレートをいろいろなカラーに塗装して販売しているものもありました。
※2024年3月12日追記
ショップのページを確認したところ、すでにスイッチプレートの取り扱いを終了しているようです。
→※2024年6月11日追記
「メロディー」の商品ページを確認したところ、まだ「プラスイッチプレートカラー」の取り扱いは続いているようです。在庫限りということなので、お早めの注文をおすすめします。
→※2024年6月8日追記
色付きのプレートについては別ショップで扱いがあります。以下のリンクからごらんください。
→※2024年6月11日追記:実際に商品を手に入れてみましたが、品質に納得がいかなかったためリンクを消しました。
「プラスイッチプレートカラー」 という商品で「黒白赤黄青」の5色があります。
おかげでブラックのスイッチプレートをゲットできました。
僕のようなニッチな需要に応えてくれるショップがあるのはありがたいかぎり。
DIYでは得難い、色ムラのない仕上がりがうれしいです。
これでようやく「露出ボックス」「コンセント本体」「コンセントプレート」の3点がそろいました。
本当にピッタリと組み上がるのか、仮組みして確かめてみましょう。
露出ボックスにコンセント本体を取り付け、
コンセントプレートの下枠を設置します。
上からプレートをかぶせて、
完成しました。
いろいろ思案したかいあって、ずれやスキマもなく、きれいに仕上がりました。
コンセント部分のみがダークグレーになったのは予定外でしたが、できあがった印象に違和感はないのでよしとします。
これを電気業者さんに渡して設置してもらったのがこちら。
これが設置後の様子。
少し離れたところから見ると、
「オスモカラー」のオークで塗った壁に、黒のコード&ボックスはきれいにマッチしたかな、と。
リーズナブルなわりに面白く仕上がったと満足しています。
次回は電気つながりで、照明スイッチの話です。