(46) 「Wi-Fiをすべての部屋に」が売りのメッシュWi-Fiに出会う
前回、うちの実家に設置した無線LAN中継機について書きました。
2台を駆使してなんとか鉄筋の2階まで電波を中継することに成功。
今回は、この中継機を山小屋に導入してみます。
山の家では、母屋に設置したWi-Fiの電波が隣に建つ離れまで届かず困っておりました。
ちなみに、母屋と離れの距離はおよそ3メートル。
工事前の小汚い写真で恐縮です。
向かって右の窓際の部屋までは電波が来てるのですが、3メートルの空間を挟んで離れに入ると電波が切れてしまいます。
イメージとしてはこんな感じですね。
そこで、今回もBUFFALOの「WEX-1166DHPS」という無線LAN中継機を使ってみました。
前回ご紹介したとおり、コンセントに直挿しできるので便利です。
電波状況がこんな感じに改善されることを期待し、
母屋でいちばん離れに近い窓際に設置しました。
すると、今までうんともすんとも言わなかった離れにかろうじて電波が届くようになったのです。
しかし、「かろうじて」というのが問題です。
まれに調子がいいときはニュースを読んだり、動画を再生したりもできるのですが、基本的には微弱な状態。
おなじみのマークで言うと1/3ていどの電波で、たびたび不通状態になってしまいます。
しばらく試してみたのですが、時たまメールを受信したかと思うと1時間前のメールの着信だったりして、なんとも実用には耐えられない電波でした。
結局、こんな感じの電波状況だったと思います。
ないよりましだけど、お客さんに「無線LAN使えます」とは堂々とアナウンスできません。
前回やったように「無線LAN中継機をもう一台追加して、電波をさらに延ばしたい」ところですが、それはムリ。
中継機は安定した電波を受信できるところに設置してこその機器ですから、そもそも電波が不安定な場所に設置したところで効果は見込めません。
母屋でいちばん離れに近い窓際に中継機を設置しても届かないということは、より離れに中継機を近づけなければならないのですが、屋外に置くことは当然できません。
結論としては、無線LAN中継機では離れに電波を飛ばすことは(うちの場合は)できませんでした。
かといって、わざわざ離れに別の電話回線を引くとなると毎月5千円ていどの料金がかかるわけで、それは避けたいところ。
なんとか離れに母屋のWi-Fiを届かせる方法はないものかと悩んでいた矢先に出会ったのが、メッシュWi-Fiなる新システムなのでした。
かんたんに言うと、複数のルーター(厳密には、ルーター+サテライト)を設置することで、広い範囲にまんべんなく電波を飛ばす新技術だそうです。
さっきの図で言うと、こんなふうに全体がカバーできる感じ?
よし、そいつを試してみようじゃないかと思ったのですが、これがなかなかお高いのです。
平気で4万とか5万とかするので、どうしても及び腰になります。
「これだけ払って、もし届かなかったら…」という不安もありますし。
でも、これ以外に手段がないのも事実ですから、数あるメッシュWi-Fi機器の中から比較的リーズナブルなTP-Link社の「Deco M5」の3個セットを思い切って購入しました。
僕が購入したときの価格は22,391円でした。
けっこうな投資です。
これがその商品。
「Wi-Fiをすべての部屋に」の文句がデカデカと書かれていて期待を煽ります。
裏面を見ると、こんな図が。
そうそう、こんなふうに家中に電波が飛んでくれるといいんですが。
取り出してみると、手のひらにすっぽり収まるコンパクトサイズ。
丸っこいかたちがWi-Fi機器っぽくないですね。
かわいいです。
でも、こんなので本当に電波の範囲が拡張するのか、一抹の不安もよぎります。
次回は「Deco M5」を設置して実際に使用するまでのお話。
意外なところでつまずいてけっこう苦労します。