(52)別荘の湿気はダイキンのルームドライヤー&カライエで解決だ!
前々回、前回と山小屋の湿気対策について延々書いてきましたが、今回は別荘の湿気対策における最終解決方法をご紹介します。
それこそダイキン(DAIKIN)のルームドライヤー(と「カライエ」)なのです。
■ルームドライヤーとの出会い
僕がルームドライヤーを知ったのは、2017年末頃だったでしょうか。
それまでいろいろ悩んだり工夫したりしてきたにもかかわらず、情弱な僕は「別荘 湿気対策」とかで検索したこともなかったのです。
ふと思いついてググったら、ルームドライヤーを見つけてしまったのでした。
ルームドライヤーは壁かけ型の除湿乾燥機。
湿気を含んだ空気を外に排出するので水捨てが不要で、「24時間365日除湿」が可能なのです。
すげえ!夢の機械じゃん!
調べてみると、軽井沢なんかに別荘をお持ちのみなさんには常識ともいえる設備らしいではありませんか。
それも知らずジタバタしていた己の愚かさよ……。
なんでも故障に備えて予備を買ってある方までいるそうで。
「予備?壊れてから買えばいいのに」とか思ったら、このルームドライヤー、なんと2013年に製造中止になっていたのです。
どうりで耳に入ってこなかったわけだ。
しかも、他のメーカーで似たような製品を一切造ってないときています。
「こんなときはヤフオクだ」と思うのもみな同じらしく、2017年~18年にかけては新品は通常価格(5万)の倍以上にまで高騰していた時期もありました。
「製造中止から5年も経つし販売再開はないだろう」というのが僕の見立てでしたから(あっさり裏切られることになるのですが)もう中古でもいいから購入するしかないと思いました。
ここでようやくこの日記の舞台である離れの小屋に話が及びます。
この小屋は世田谷のマンションの入居者さんが使うゲストハウスです。
リノベーションして中身がきれいになってもカビ臭くては問題外。
この山小屋にはルームドライヤーがどうしても必要なんです!
と(心のなかで)叫んで、中古のルームドライヤーを5万円強で入手しました。
数年前なら新品が手に入る値段で買うのは悔しいけど製造中止だもん、しかたないよね。
ちなみに、僕が手に入れたのは2008年製でした。
これを設置したのが2018年の夏のこと。
サイズは、幅437mm×高さ299mm×奥行190mm。
それなりに厚みはありますが、エアコンとくらべればコンパクト。
室外機もありませんし、壁かけなので床が埋まることはありません。
思ったよりも邪魔にならない気がします。
なにより、その効果が劇的!
リモコンの「自動運転」ボタンをピッと押すだけで、
あとは勝手に除湿し続けてくれるんです。
しかも、目標湿度の60%になると「適湿サイン」が点灯し、自動で運転を止めてくれます。
ムダに乾燥しすぎることもありませんし、電気代もムダになりません。
動作中は「ブウゥーン」と運転音は鳴りますが、除湿機とくらべると全然静か。
とはいえ都心とちがって夜は自然音以外皆無の山小屋では、それなりに気にはなるかもしれません。
不在中に動作し続けて除湿していることを考えれば、滞在中はオフにするという選択だって十分アリでしょう。
これ以上、何を望むというんでしょうか!
マジですごいよ!ルームドライヤー!
気になるのは電気代ですが、うちの場合、梅雨時でざっくり月2,000円くらいでしょうか。
それなりな電気代ですが、エアコンをドライでつけっぱなしするよりは安いですし、除湿機を連続運転していたときもそれくらいの電気代はかかっていた感じなので、僕は気にしません。
あんまり便利なので、2018年秋には母屋の洗濯物乾燥用に追加でもう1台入手して設置しました。
しかし、そのとき僕はまだ知らなかったのです。
ダイキンがルームドライヤーの後継機「カライエ」のリリースに向けた準備を着々と進めていたことを……。
■「カライエ」新発売の衝撃
「水捨て不要の住まい向け除湿乾燥機『カライエ』を新発売」(ダイキンのニュースリリース)
まあね、このニュースを知ったときは、正直、ショックでしたよ。
こないだルームドライヤー落札したばっかじゃん!って。
言ってくれれば半年くらい待ったのに……。
でも、そんな落胆の気持ちよりも「カライエ」への興味がおさえきれなかったのも事実。
早速、日刊Sumaiの編集のKさんに頼んでダイキンへの取材を手配してもらったのでした。
詳しくは日刊Sumaiの連載をごらんください。
お読みいただければわかりますが、「カライエ」は「24時間365日除湿」というルームドライヤーの基本を受け継ぎながら、随所でバージョンアップが施され、かゆいところに手が届く仕様になっています。
オフィシャルサイトで製品画像を見ていただければわかるとおり、デザインもおしゃれになりました。
ルームドライヤーも決して悪いデザインではないのですが、家電というものはトレンドの移り変わりとともにどうしても古めかしく見えるようになってしまうのが宿命。
今のインテリアには、断然「カライエ」のほうがマッチするでしょう。
やっぱりうらやましい……。
こんなふうに絶賛すると、ダイキンの回し者かと思われるのかもしれませんので、いちおうデメリットらしきことも挙げておきますか。
まずは価格ですね。
ネットをざっと見てみると本体で6万円前後が相場。
設置費も込みとなると8万円くらいは必要です。
もし今お持ちの除湿機にさしたる不満がなければ、気軽に買い替えるような価格ではありませんね。
また、壁に開けた穴から排気するので、基本的には設置場所の裏が屋外である必要があります。
湿気がたまりやすい場所は四方を部屋に囲まれたスペースだったりしますが、その場合は設置が難しかったり設置費が高くなったりする可能性もあるので、工事前によく業者さんに相談すべきです。
さらに。
ルームドライヤーや「カライエ」は、あくまで湿度を下げるための機械なので、エアコンのように空間を涼しくする機能はありません。
湿度が下がれば体感的に涼しくなることは否定しませんが、近年の熱帯夜は半端ではないので湿気だけを取っても人間的には効果が薄いと思われます。
人間が活動するスペースを冷やしたいなら大人しくエアコンを導入すべきです。
ちなみに、いくら夏も涼しい山小屋といえど、昨年の夏のような猛暑では暑くてたまらないので、念のためにエアコンも設置しました。
こんな具合に、ルームドライヤーや「カライエ」も万能なわけではありませんが、こと別荘の除湿に関するかぎりは大満足なクオリティです。
僕のように、いろいろ試した末に自分の望むものが見つかったと思える人にとっては値段以上の価値があると断言できます。
もしまた山小屋をいじる機会があれば、まちがいなく導入すると思います。
※2019年11月27日追記
この後、実際に「カライエ」を導入しました。購入から設置までについては、第98回「ルームドライヤーをカライエで入れ替え設置するのにDIYはムリだと実感した」を、「カライエ」と「ルームドライヤー」のちがいについては、第99回「カライエとルームドライヤーを比較してわかった(地味な) ちがいをまとめます」をお読みくださると、より理解が深まるかと思います。