(81)外構のモルタル工事で「安かろう悪かろう」を体験した
前回は外回りの設備についてご紹介しました。
今回は玄関ドア前のスペースに新たに設けた階段状のスペースについてです。
もともとこのスペースは庭のような空間で、草ぼうぼうで立ち入るのも厄介な場所でした。
見にくくて申し訳ありませんが、赤い矢印で指したあたりに小屋の屋根が見えます。
まわりには草木が鬱蒼と茂っていたのです。
僕が暮らし始めてから、木でできた柵を撤去し、草木を刈って、レンガを敷きました。
このスペースはバーベキューなどに使ったりしました。
これまた見にくくて申し訳ありません。
足下をごらんいただくと、レンガが敷いてあるのがおわかりいただるはずです。
しかし、素人が土の上にレンガをならべただけの空間は時とともにガタガタになってきました。
これはレンガを敷いてから5年ほど経った頃でしょうか。
レンガの表面には苔が生え、サンダルなどで歩くと滑って危ない状態に。
結局、このまま使わなくなり、最後は草ぼうぼうになってしまいました。
工事前の写真。
もはやレンガすら見えません。
こんな具合でしたから、今回はきちんとした業者さんに頼んで長く使える空間を作ってもらうことにしました。
こちらの希望としては「モルタルで平らな空間ができればそれでOK」といった感じでした。
業者さんに相談したところ、モルタルは仕上がりのきれいさにどれくらいこだわるかでお値段が変わってくると言われました。
この時点で、内装の費用もふくらみ、すでに予算オーバーしていたので「精度にはこだわらないので、安くやってほしい」とお願いしました。
しかし「安かろう」は「悪かろう」。
この選択が後々、微妙な結果をもたらすこととなります。
で、いただいた金額はこちら。
合計132,000円也。
この手の工事は経験もなかったのですが、既存のレンガを撤去し、不要になった焼却炉まで撤去してもらえるなら高くないと思い、お願いすることに。
幸い、工事のタイミングで山にいることができ、工事の模様を写真に収めることができました。
まずは1日目。
レンガをどかしつつ、土を掘り返し、大きな石を取りのぞいていきます。
土でざっくり3段の土台を作ります。
階段の端部分にモルタルを流し、
ブロックをならべていきます。
よく見るとわかりますが、建物に対してブロックが微妙に傾いて設置されています。
雨などが降ったときに、水がたまらずに流れていくようにするためなんですって。
このあたりはさすがプロの仕事ですな。
大まかな3段のかたちができたところで一日目は終了。
それからしばらくあいだが空いて、二日目。
雨の予報が出ていたものの、天気は好転して工事となりました。
先日作ったスペースに、砂利をまき、鉄筋を張って、モルタルを流し込んでいきます。
これを3段分おこなって完成。
へえ、けっこうきれいにできるもんだね、と感心しました。
階段部分はブロックのままですが、それはあまり気になりません。
後は乾くのを待つだけだったのですが……。
夜になって、天気は急変。
ザバザバと雨が降ってきました。
不安だったのですが、僕はすでに世田谷に戻っていて、どうしようもありません。
数日後、現地に行って見ると、
あー、表面にプツプツと雨の跡がついちゃってます。
さらに致命的なのは、これ。
なんだ?このライン?
あー、屋根から落ちた雨の跡か……。
いくらなんでもこれはガッカリです。
担当のKさんに電話をかけると謝罪の言葉は聞けたものの、一度できてしまったモルタルをやり直すのはなかなか大変ということで。
「でもさ、天気予報見ても雨って言ってたし、そのまま放置して帰るのって無責任じゃない?」とか思ったのですが、こちらも「仕上がりにこだわらないから安く」みたいなことを言ってしまった手前、強く出るわけにもいかず、あきらめることにしました。
後日、あのラインだけは上からカバーするように補修してもらえたのでよしとするしかありませんでした。
だいぶ目立たなくなったとは思います。
まあ、元がこれだったところが、
ここまできれいになったわけで、
最近はあまり気にならなくなりました。
そのうちタイルを貼るかウッドデッキを作るかしようかな、と思っています。
こんな感じで「安かろう悪かろう」を実体験したのですが、次回は心機一転して、このスペースを利用して僕なりに遊ぶ方法をご紹介します。