(92)サンゲツの「ココフロア」をDIYで床に貼り付ける
2階の床の作業も今回で最後。
前回注文したサンゲツの「ココフロア」(GT-932-T(旧品番:GT-778-T))をDIYで床に施工します。
こんな感じで50センチ角のタイル状になって届きます。
ご注意いただきたいのが貼り方のセオリー。
この50センチ角の「ココフロア」は基本的には市松貼りが推奨されています。
市松貼りとは、
こんなふうに向きを互い違いに貼っていくということ。
独特のリズム感は出ますし、和室などにはマッチします。
でも、今回の山小屋にはちょっと柄がうるさくなる気がします。
すべての向きをそろえて貼ると、何か困ることでもあるのでしょうか?
サンゲツのお客様センターに問い合わせてみたところ「市松貼りにしなくても施工することはできますが、タイルとタイルの継ぎ目が目立って気になることがあります」という回答でした。
実を言うと、「ココフロア」には、今回注文した50センチ角のタイプの他に、長尺シート状のタイプもあり、向きをそろえる場合はそちらを選ぶのが正解。
でも、長尺シートは搬入も大変ですし、カットも大変そうということでタイル型を選びました。
「継ぎ目が目立つ」ていどならよかろうということで、市松貼りではなく向きをそろえて貼ってみようと思います。
施工前の床です。
ここに一枚ずつ仮置きしていきます。
カットする部分以外を置いた状態でパチリ。
よく見ると継ぎ目はわかりますが、みっともないほどではありません。
これなら向きをそろえたままで問題なさそう。
ということで、スキマ部分に合わせて「ココフロア」をカットしていきます。
スキマの幅を測って、
カッターでカットします。
ビニールシートなので、簡単に切れます。
裏からカットするほうがきれいに切れる気がしました。
よく見ると、隅に柱が少し出っ張っていますね。
シートの角もちょっとだけカットしてあげましょう。
はめ込むと、きれいに収まりました。
床材はこういう処理が難しい印象がありますが、「ココフロア」の施工は本当に簡単でした。
サクサクっとカットして、どんどんスキマを埋めましょう。
仮置きが終わって問題ないことが確認できたら、接着します。
使うのは「ベンリダインPC-2」という接着剤。
木材とビニールなので、専用の接着剤を選ばなければダメということはないと思います。
でも、メーカーが指定するものを使ったほうが素人的には安心。
商品説明を見ると、オープンタイムを取る必要があるようです。
オープンタイムは壁紙なんかで聞く用語ですが、接着剤が粘着力を十分に発揮できる状態になるまで待つ時間のこと。
あせって貼る必要がないので、これがあるのはかえってありがたいかもしれません。
では、開けてみましょう。
臭いも気になりませんでした。
付属のクシベラで床に塗り付けます。
数枚分の面積に塗れたら、オープンタイムを待ってから、
「ココフロア」を貼りつけます。
あっという間に1列。
続けて2列目。
どんどん作業が進んでいきます。
最後の箇所だけは、貼り付け済みの部分にのりながらの作業になります。
慎重に作業すれば問題ありません。
無事に完了!
一日がかりの作業になるかと思っていましたが、半日かかりませんでした。
施工しやすい素材なので、素人が扱ってもけっこうきれいに仕上がります。
DIYにうってつけの素材だと感じました。
近寄って見ると、黒と薄茶色が混ざった感じなのですが、
離れてみるとムラがない茶色に見えるのも面白いです。
汚れも目立ちにくいですし、ビニールなので掃除がラク。
フローリングとくらべて手触りも柔らかいので、床座りにも最適です。
今回の工事で気に入ったので、マンションの部屋を和室風に仕上げる際にも採用してみました。
使ったのはライトグレーの「ココフロア」。
こちらでは仕様どおりに市松貼りにしてみました。
手軽に琉球畳のような雰囲気が出せて満足です。
「世田谷のマンションで使えないような素材を使ってみたい」と思って始めた山小屋の工事でしたが、気がつけばマンションにフィードバックしてしまった次第です。
さて、床材の施工も終わって2階の工事はほぼすべて完了。
最後にプロの写真もどうぞ。
ヴィレやスライスウッド、壁紙やココフロアなど、いろいろな素材感の寄せ集めですが、それなりに上手にまとまったと自負しています。