(100)台風で流れの変わった小川を元に戻したり、竹を伐採してもらったりした
台風19号で被害を受けた母屋の復旧も終わり、ルームドライヤーで湿気対策も完了しましたが、まだ残っている問題があります。
母屋の裏の竹林の整備です。
竹林は、夏はグリーンカーテンとして陽射しを遮ってくれるありがたい存在。
見た目も心地よく、第63回で紹介した大きな窓からの景色にも欠かせません。
ですが、悩ましいのがメンテナンス。
小川を隔てて対岸の急な斜面に鬱蒼と茂っているため、かんたんには手が出せず、ずっと放置してきました。
近所に住んでるおじいさんたち(だいたい林業)は「竹?んなのは自分で切ればいいさね」とか言うけど、ズブの素人にできるわけもなく。
ところが、工事に来た業者さんからも「竹が倒れてくると屋根が壊れますよ」と言われてしまい、今回の台風を機にようやく重い腰を上げて対策をお願いすることになりました。
【母屋に迫った川の流れを元に戻す】
で、伐採の当日。
業者さんに家の裏を見てもらうと、まずは川の流れから戻したほうがいいということになりました。
今回の台風の猛烈な雨のせいで小川のチョロチョロとした流れは相当な水量になり、もともと母屋から1メートルくらい離れていた川岸が家のすぐ手前まで近づいてきてしまいました。
裏口の階段などは、土台の一部が川に削り取られてしまった始末。
業者さんによると「上流から流れてきた土砂が詰まって、川の流れが変わってしまった」んだそうです。
図にするとこういうこと。
土砂で元々の流れがせき止められ、行き場を失った水が母屋の周辺の地面を削り取って、新しい流れを作ってしまったわけです。
写真で見るとこんな感じ。
この原因になったのが、溜まった土砂。
この土砂をコツコツと取り除き、流れを元のルートに誘導していきます。
僕も手伝ったのですが腰にくるキツイ作業で、終わった頃にはヘトヘトでした。
作業後。ほぼ元通りの流れになりました。
右手に見えているのが先ほどの階段。
台風後には階段の下に川が流れていたことを考えると、かなり改善されたことがわかります。
【竹林の伐採は素人には危険】
川の流れが元に戻ったところでお昼ごはんを取り、午後になってようやく竹林の伐採が始まりました。
裏の竹やぶは長い間放置状態だったので、
こんな具合に腐って倒れかかった竹もたくさんあります。
この撤去に加え、川岸の竹も切ってもらいました。
川岸の竹の根元をよく見てみると、土砂が削り取られてしまっています。
このままだと根腐れして倒れてきてしまう危険があるそうです。
危なさそうなやつからどんどん切ってもらいます。
この作業については、僕は手伝いません。
急な斜面での伐採は足を滑らせると危険ですし、切った竹が思わぬ方向に倒れてくることもあるからです。
素人は黙って見ていたほうがいい類の仕事だと思います。
切った竹は、残った根元に引っかけて寝かせておきます。
処分するのはお金がかかるし、こうしておけばいずれは土に還ります。
だいぶすっきりしました。
ひとまず目の前の危険を取り除くことができて一安心。
業者さんの見立てでは、もっとしっかり竹林をメンテナンスしないと、今後も倒れてくる危険があるとのこと。
これからも出費がかさむと思うとゾッとします。
床下の復旧工事とあわせ、復旧費用の総額は25万円に届くほど。
「日刊Sumai」の連載でも書きましたが、うちの母屋は維持費とは別に年間25万円(平均)の修繕費が出て行きます。
今年も例に漏れず、同じくらいの修繕費が出て行くことになりました。
まあ、今回の台風のすさまじさを考えると、家自体が無事だっただけでラッキーだったと思うべきなのか……。