(107)床下の水道管に凍結対策の水抜き栓を設置してもらって冬支度

トラブルや失敗

洗面の水栓「ラベンナ」(サンワカンパニー製) が凍結して故障したと勘違いして、水道屋さんまで呼んでしまった恥ずかしい失敗の話を前回いたしました

今回は、山小屋の水抜きをするために床下に設置してもらった水抜き用水栓の話をします。

まず、寒冷地の水道事情についてご存じない方に基本的な情報からご説明しましょう。

冬場、日中も低温の日が続く寒冷地では、水道管が凍結してしまうことがあります。

山奥といえど東京ですから山小屋でも滅多に凍結はしないのですが、2017年から18年にかけての冬は猛烈な寒さのせいで母屋の水道管が凍結&破裂してしまい、大惨事となりました(詳しくは日刊Sumaiの連載をごらんください)。

この惨事を二度と繰り返さないようにどうするかと言いますと、山小屋を使用しなくなる冬のタイミングで「水抜き」をする必要があります。

まず、水道の元栓を閉めます。

水道の元栓

このフタを開けると、

水道の元栓

中にハンドル(元栓)が見えるので、これを閉めます。

次に、室内の水回り各所の水栓を開いて水道管に残った水を流します。

シャワーの水抜き

シャワーの場合、ヘッドを取り外して、ホース内の水を流すといいです。

で、前回、問題になった洗面は言いますと…

洗面の水抜き

ひねって中の水を流す以上のことはできません。

実を言うと、山小屋のような寒冷地では、本来なら「水抜き栓」なるものが付属した水栓を設置するのがベストです。

母屋の水道管破裂後に設置した水栓をごらんください。

母屋の水栓

丸で囲った部分が水抜き栓。

母屋の水栓の水抜き栓

これをひねって中の水を抜くのです。

母屋の水栓の水抜き栓

これはお風呂場の水栓を水抜きしているところ。

母屋の水栓の水抜き栓

残った水が出てきているのがおわかりでしょうか。

ここまでやると安心です。

ラベンナ

が、離れの水栓「ラベンナ」はデザイン重視で選んだため、水抜き栓がないのです。

幸い、2018年から19年にかけての初めての冬はふつうの寒さで、凍結や破裂はしないで済みました(水栓が壊れたと勘違いはしましたが)。

でも、これから先も大丈夫という保証はどこにもありません。

前回ご迷惑かけた水道屋さんに相談したところ、「床下に水抜き栓を設置したらどうか」とご提案いただきました。

なぜ床下かと言いますと、当然ながら水は低きに流れるものなので、床下で水を抜けばより確実に水道管をカラにできるからです。

設置前の床下の様子はというと、こんな感じ。

設置前の床下の様子

ここに水抜き用の水栓を設置してもらいました。

水抜き用の水栓を設置

白い部分が工事した箇所ですね。

水抜き用の水栓

この赤い栓をタテにすると栓が開きます。

水抜き用の水栓

下に延びた管の先から水道管に残ったお水が抜けるというわけです。

水栓から水が抜けていく

水栓に直接付属した水抜き栓とくらべるとやや確実性は下がるのかもしれませんが、これが現状の山小屋でできるベストです。

ちなみに設置費用は「46,783円」でした。

設置費用は「46,783円」

こうして地味な出費が積み重なっていきます……。

水抜きというと、ガス給湯器の問題もありますね。

給湯器

我が山小屋では、給湯器の水抜きはおこなっていません。

というのも、説明書にはこう書いてあるからです。

ガス給湯器の取扱説明書

「極端に低く(-15℃以下)なる場合」には水抜きを勧めていますが、さすがに山小屋にはあてはまらないだろうと。

事実、水道管が破裂したあの厳冬にも給湯器は無事でした。

プロパンガスのボンベ

ガスはどうするかと言いますと、プロパンガスの業者さんに連絡して使用しない期間は停止してもらいます。

その期間は基本料金もかからないので節約にもなります。

ブレーカー

電気はといいますと、こちらは止めません。

いちばんの理由は冬の間もカライエを作動しておくため。

カライエ

といっても、湿気の少ない冬ですから、「ひかえめ自動」モードで省電力で運転します。

「ひかえめ自動」モードで運転

ほかにも冷蔵庫も動かしたままにしますし、給湯器やウォシュレットも通電していることで、内部の凍結を防ぐ効果もあるとか。

もちろん、不要な電化製品や照明などのコンセントは外しますが。

不要なコンセントを外す

山小屋を使わない3~4か月はただ電気代を支払う日々が続くのですが、それは維持管理費として仕方のないことだと思うしかないですね。

これにて山小屋の冬支度は完了。

山開きは早くて来年の3月中旬。

毎週のように足を運んでいた身からすると、この期間は寂しいかぎりです。

やっぱり温泉は冬が最高ですし、カフェも食事処も空いているので、遊びに行くには悪くない季節なのです。

ですが、築古のスカスカ木造ハウスは冬を過ごすにはあまりにも寒すぎます。

朝起きると室内は氷点下になっていることも珍しくありません。

部屋の中を温めれば温めるほど水回りの寒さが強烈に感じられてしまい、トイレに行くのもイヤになります。

そんなことを考えると、春から秋のように気軽には遊びに行けないんですよね。

ああ、あったかい別荘がほしいけど、なんとかならんものか……。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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