(113)エコカラット「ラフソーン」を選んだ理由と施工のための準備
前回、アクセントウォールに貼る壁材をエコカラットに決めました。
今回はエコカラット「ラフソーン」を選んだ理由をもう少し突っ込んで書こうと思います。
あわせて、必要なシート数を計算し、実際に注文するまでをリポートします。
壁材全般に言えることですが、サンプルを見ただけでは最終的に広い壁に貼ったときにどう仕上がるかを想像することは難しいもの。
エコカラットも同様で、何ピースかだけが連なったサンプルを見ただけでは質感は確認できても、最終的な仕上がりには不安は残ります。
実を言うと、リクシル(Lixil)のショールームを訪れた際にエコカラットのサンプルがならべて展示してあるのを見たときは、あまりピンときませんでした。
ところが、世田谷のマンションのリノベーションで使用するトイレを見て回っているとき、たまたま背後の壁に施工されているエコカラットが目に留まったのです。
トイレそっちのけで説明を読んでみるとエコカラットの「ラフソーン」という種類であることがわかり、俄然興味が湧いてきたのです。
あらためてエコカラットが展示してあるコーナーに戻っていろいろ見てみましたが、やはり数十センチ四方のサンプルを見ただけでは今ひとつ想像がふくらみません。
施工例で感じた直感から「採用するならこの「ラフソーン」しかない」と思い、サンプルをいただいて帰りました。
最終的な決め手になったのがサイズ感。
この「ラフソーン」はタテ25ミリ×ヨコ75ミリなのですが、これがパナソニック(Panasonic)の家具用コンセントとぴったり合うサイズなのです。
家具用コンセントは横長のプレートに2口がならぶちょっと変わったコンセント。
このプレート部分を「ラフソーン」とならべてみると…
タテの長さがほぼ同じなのです。
重ねてみるとこんな感じ。
「ラフソーン」2枚分の中にすっぽり収まります。
これならエコカラットの印象を損なわずにコンセントが設置できると思いついてしまったのです。
床タイルのときもそうですが、こうやってサイズ感がピッタリ合うのが僕にとっては快感なのです。
ちなみに、カラーバリエーションは3色ありますが、色はホワイトで即決でした。
ほかにベージュやライトブラウンもありましたが、
どちらもホワイトの上から色をかぶせたような印象で今ひとつかな、と。
施工するエコカラットが決まったら、次は地味で面倒な計算です。
「ラフソーン」は裏をネットで固定して48個が連なったシート状に加工されています。
モザイクタイルによくある形状ですね。
このシートが1枚あたり303ミリ×303ミリ(約0.092平米)となっています。
施工面積に対し、これが何枚必要なのか計算する必要があります。
施工する壁はこちら。
前にもご説明したとおり、玄関入って正面の壁です。
測量したところ、幅1,100ミリ、高さ2,370ミリで、面積は2.607平米でした。
シート枚数で計算すると「約28.4シート」が必要です。
少し余裕を持って30シートほど購入することにしましょう。
僕が選んだショップは「タイルのシンユウ」。
激安販売を謳うだけあって、かなりリーズナブルにエコカラットが購入できるのでおすすめです。
たとえば、「ラフソーン」は、ショールームでは平米単価が「9,800円」と表記されています。
それが「タイルのシンユウ」では平米単価「約5,727円」(1ケース「5,555円」(2020年1月時点)で0.97平米の施工が可能)で購入できるのです。
くらべると40%以上のディスカウント。
こうなると、ショールームの価格表記って一体なんなんだと思えてきますが、複雑な業界の事情があるので置いておくとして。
シート単位のバラ売りもあるのですが、ケースのほうが割安とのことなので、少し多めですが11枚入りの1ケースを3ケース購入しました。
こちらのショップでは副資材も取り扱っているので、そちらも一緒にポチリ。
送料もぜんぶあわせて、「27,960円」でした。
僕が購入した当時は1ケース「6,710円」でしたから、この記事を書いている現在はだいぶ安くなりましたね。
こういう価格ってけっこう変動するものなのでしょうか。
メーカー直送であっという間に届きました。
次回はこれをDIYで施工します。