(128)ペグボード選び:日本規格とアメリカ規格、どっちを選ぶ?

インテリア

前回、アイアンの手すりの設置も完了し、山小屋のリノベーションもいよいよ最終盤に入ってまいりました。

最後に残ったのは、階段の下の壁。

今回と次回は、ここに設置したペグボードについて書きます。

ペグボード設置後の写真

六畳ほどの山小屋で収納スペースを確保するには、階段下にある三角形のスペースの活用が不可欠でした。

以前、アクセントウォールの素材比較でもご紹介しましたが、

ペグボードの特長は収納力です。

呼び名にはいろいろあり、有孔ボードとかパンチングボードとか呼ばれることもありますね。

ペグボード

この穴にフックなどを引っかけることで自由に収納を構成することができ、うまくディスプレイすればおしゃれな見た目も期待できます。

最近では、2×4(ツーバイフォー)材に金具を組み合わせ、突っ張り式の柱にしてペグボードを固定することで、賃貸のような原状回復が必要な空間にもペグボードを設置できるんだとか。

僕がペグボードに興味を持つきっかけになったのは、「GO OUT D.I.Y STYLE BOOK 縮小版」(三栄書房)というムック本でした。

GO OUT D.I.Y STYLE BOOK 縮小版

こちらに「ペグボード」が特集されており、さまざまな施工例が掲載されています。

GO OUT D.I.Y STYLE BOOK 縮小版

定番である工具の収納はもちろん、キッチンツールの収納や洋服やシューズのディスプレイなども紹介されています。

仕上げも、木目を活かしたりペンキでさまざまな色に塗装したりするやり方が紹介され、参考になります。

どちらかというと、僕は「GO OUT」で特集されるようなスタイルのインテリアにはあまり関心なかったのですが、こうやって眺めてみるとなかなか便利そうですし、自分も試してみたくなってしまったというわけ。

【ペグボードには2つの規格がある】

ペグボードのオーダーにあたって迷ったのが、「国内規格」と「米国規格」のどちらを選ぶかという問題です。

どこがちがうかというと「ピッチ」と「穴の直径」です。

ピッチ

「ピッチ」とは何かと言うと「穴と穴のあいだの長さ」(より厳密に言うと、「穴の中心から隣の穴の中心までの長さ」)を意味します。

日本の規格では「30ミリ」、アメリカの規格では「25ミリ」になります。

穴の直径」については日本規格が「8ミリ」、アメリカ規格が「5ミリ」です。

まとめると、こうなります。

≪国内規格:ピッチ30ミリ・穴の直径8ミリ≫

≪米国規格:ピッチ25ミリ・穴の直径5ミリ≫

では、どちらを選べばいいのでしょうか。

【規格選びはフック選びで決める】

一般的には、穴とピッチのサイズ感による見た目のちがいで選んだという声も散見されます。

たとえば、穴が大きい国内規格だと野暮ったく見えたり下地の壁面が透けて見えるので、「ピッチ25ミリ・穴の直径5ミリ」の米国規格を選ぶ、といった考え方です。

しかし、個人的には、有孔ボードを設置した後にどんなフックを設置したいかが大事だと思っています。

この観点から両者を比較してみましょう。

「国内規格」についていえば、やはり強みはフックなどが入手しやすいところでしょう。

ホームセンターやネットショップでも安価に購入することができます。

一方、「米国規格」のフックなどは国内では入手しづらく、アメリカのインテリア商品を専門に扱うショップなどでの取り扱いが中心になります。

前掲のムックでは「ピッチが25mmの有孔ボードに合うフックは、日本だとあまり売っていない。だから出張でドイツとアメリカへ行ったときに買ってきてるんですよ」という声が紹介されていましたが(36ページ)、ふつうの人には海外での買い付けなどはムリでしょう。

そう考えると、「国内規格」のほうがいいの?と思うかもしれませんが、やはりペグボードの本場といえばアメリカ。

「米国規格」のほうがフックも気の利いたデザインが多いのです。

最近はネットの通販も充実しており、以前よりも海外製品を手に入れるのも簡単になってきましたし、「米国規格」を選ぶのもアリだと思います。

【僕の決め手はインテリアの色選び】

かく言う僕が選んだのも「ピッチ25ミリ・穴の直径5ミリ」の米国規格。

理由はというと「インテリアの色選び」でした。

うちの山小屋は、アイアンの手すりに合わせて要所要所にアイアン塗装を施し、スイッチボックスや電気コードもブラックで統一してきました。

となると、ペグボードのフックもブラックで統一したいと思うもの。

ところが、郊外のホームセンターなどで見た感じでは、「国内規格」のフックはどれもふつうのシルバー系の金属色で、黒系のものはありません。

そこで黒いフックを探したところ、出会ったのがアマブロ(amabro)のペグシリーズでした。

アマブロ(amabro)のペグシリーズ

長いタイプもあります。

アマブロ(amabro)のペグシリーズ

他にも、カップホルダーのタイプや、

コーヒーフィルターホルダーもあります。

ブラック以外にも、ゴールドやシルバーのカラーバリエーションもありますから、インテリアの雰囲気によって使い分けられます。

このアマブロ(amabro)のシリーズが「ピッチ25ミリ・穴の直径5ミリ」対応だというのが決め手となって米国規格を選ぶことにしたわけです。

ただ、こちらはお値段が高いのが気になるところで、気軽にたくさん購入するのはためらわれます。

実を言うと、あとあと安価な黒のフック(プラスチック製)を見つけてしまい、そちらをメインに使うことになったという後日談もあったりするのですが。

「フックで規格を選べ」と言いつつ、僕自身も事前の検討が甘かったようです。

今思えば、国内規格(「ピッチ30ミリ・穴の直径8ミリ」)を選んで、フックを安く買い集めてアイアン塗料などで塗装してしまうのもありだったかもしれません。

でも、事前に設置するフックについて考えたことはムダではなかったと思っています。

ペグボードの収納の要となるのはフックですから、設置後に使いたいフックが合わなかったらガッカリです。

もしペグボードの規格で迷ったのならば、見た目のサイズ感だけでなく、フック選びも念頭に置いて選ぶことをおすすめしたいと思います。

次回はペグボードをオーダーして設置します。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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