(135)照明選び②~「アートワークスタジオ」のショールームへ行く
完成した山小屋の照明器具を選ぶにあたり、「アートワークスタジオ」に相談したのが前回の話。
今回は、岩本町にある「アートワークスタジオ」のショールームに実物を見に行きました。
「いかにもショールーム」といったピカピカの建物ではなく、いい感じの古ビルをこざっぱりとリノベーションした空間です。
躯体の工事跡を残した天井とか、
内装材を剥がしたままの階段とか、ラフな仕上げがいいですね。
一階と二階が吹き抜けでつながっているのも開放感がありますし、スタッフの齊藤さんが「ショールームはこのビルありきだった」というようなことをおっしゃっていましたが、それもうなずけます。
天井を見上げると照明たちが綺羅、星のごとく輝きます。
いろいろと目移りしますが、目当ての照明から見ていきましょう。
まずは二階のライティングレール用にすすめていただいたオレンジやグリーンのシェード。
と思って写真に収めましたが、型ちがい。
提案書のタイプはシェードが波型に広がっているタイプ「ウェーブエナメルシェード」でした。
「アートワークスタジオ」のご厚意で写真をお借りできました。
ちょっとレトロな雰囲気が山小屋に似合いそう。
価格:5,170円 |
このシリーズは、灯具・電球・シェードを組み合わせてカスタマイズでき、バリエーションはすごい数。
目がチカチカする……。
これだけあれば、デザイン的には好みの照明がひとつふたつは見つかるでしょう。
しかし、相談していて気づいたのが、シェード付きの照明を設置した場合、光の広がる方向が限定されるということ。
ほぼ全方向に光が広がる裸電球にくらべ、シェードがあると光は下方向にのみ広がります。
図にするとこんな感じ。
つまり、天井付近は暗くなります。
これ自身はシェードの当たり前の性質なので、ふつうなら問題ありません。
でも、山小屋の天井には独特の山型が特徴の木材「ヴィレ」を貼ってあります。
「ヴィレ」は光が当たると陰影が際立ってとてもきれいなのです。
シェードをつけて天井に当たる光量が減り、この模様が見えづらくなってしまうのは残念だな、と今さながら思えてきました。
そんなわけで、二階にシェード付き照明を設置する案は見送ることにしました。
では、一階の照明レールに設置する照明はどうかというと、こちらもなかなか難しいです。
気に入った照明はいろいろありました。
とくに印象に残ったのが、齊藤さんおすすめの「ソルト&シュガーペンダント」。
シンプルな形状とマットな質感が特徴の小ぶりなペンダントライトです。
価格:11,000円 |
価格:11,000円 |
ブルーやピンクのカラーも、ほんのりとした色合いなので甘すぎず、インテリアに取り入れやすそうです。
「複数を組み合わせて吊るすのがおすすめです」ということですが、オフィシャルページの写真をごらんいただければ、納得できるはず。
余談ですが、「アートワークスタジオ」の商品写真はどれも素晴らしいので、カタログをパラパラめくっているだけで、楽しくなってしまいます。
提案書でも「存在感のあるペンダントライト」を設置するのを薦められていたのですが、いざ実物を眺めていると、うちのような狭小空間にペンダントライトを吊るすことができるだろうか、と心配になってきました。
以前も書いたとおり、我が山小屋はトイレの奥行をかなり狭めに取っても、ようやく二畳ほどのリビングが確保できるくらいの超狭小空間。
二階ほどではありませんが、天井も高いとは言えません。
ここにペンダントライトを吊るすと、移動のたびに頭を振って避けて通るなんていう面倒な空間になってしまいかねません。
もし決まった位置にテーブルなどがあれば、その上に目の高さくらいまでのペンダントライトを吊るすのもアリだと思うのですが、そんな空間的な余裕などもありません。
残念ですが、ペンダントはあきらめることにしました。
でも、「アートワークスタジオ」のペンダントライトは本当にいいものが多いんですよ。
山小屋には絶対にムリだけど、吹き抜けに飾ってあったこれなんかすごくいいです。
「ウッドペンダント」というシリーズですが、天然木のナチュラルなカラーとブラックの2色で、異なる形状を組み合わせて吊るせば、立派なインテリアの主役になりそう。
こうして公式ページの写真を見ると、やっぱり空間の広さがカギになりそうです。
価格:31,900円 |
山小屋にとっては夢のまた夢。
現実に戻りましょう。
ペンダントがムリならレール直付けの照明があります。
齊藤さんにお願いして、いくつか新作(2019年当時)を紹介してもらいました。
これは「グリッドダウンライト」というライティングレールに直に設置できる器具。
価格:6,600円 |
ありそうでなかった超シンプルデザインに加え、光の色調を「ウォームカラー」と「クールカラー」に切り替え可能。
スイッチが本体にあるので頻繁な切り替えはできませんが、部屋の模様替えのときに電球の色合いを変えるなんてのもアリですね。
モダンな雰囲気を感じさせる照明なので山小屋に向くかは検討の余地がありますが、ひとまずは候補として考えておくことにします。
直付け照明としてもうひとつ紹介してもらったのが「グルーブシーリングランプ」。
すいません、写真がダメダメで全然良さが伝わらないです。
こちらも公式の写真をお借りしました。
このデザイン、一目で気に入りました。
ふつう、このタイプの照明って、こうなってるのが多いんですよ。
ささいなちがいかもしれませんが、個人的にはこのデザインの差がツボでした。
ただボールの直径が20センチと大きめなので、リビングの上だと圧迫感がありそう。
と思ったら、「洗面の照明にどうですか」というおすすめでした。
たしかに、洗面の頭上なら、邪魔になりにくいし、良い意味で存在感を発揮してくれそう。
というわけで、今回はこの「グルーブシーリングランプ」をお買い上げ。
価格:13,200円 |
価格は12,000円(本体価格)ということでやや予算オーバーなのですが、気に入ったのでよしとしました。
で、設置した様子がこちら。
裸電球のときとくらべて、照明の存在感も出ました。
鏡や洗面とのサイズバランスも良くなった気がしますが、いかがでしょうか?