(141)照明選び⑦~安価なセンサーライトを設置し予想外のコスパに驚く
延々と書いてきた照明選びの話も最終回です。
今回ご紹介するのは、夜間に活躍するセンサーライトです。
自分で山小屋に寝泊まりしてみて気づいたのが、夜中の階段の移動がけっこう怖いということ。
ごらんのとおり、山小屋の階段はかなりの急角度。
昼間に昇り降りするのも気をつけなければならないほどです。
もし夜中にトイレに行きたくなったとして、真っ暗闇の中を手すりだけを頼りに昇り降りするのはあまりにも危険です。
かといって室内の灯りをつけると、他に寝ている人がいる場合は眩しくてたまりません。
「階段付近だけをピンポイントで照らしてくれる小型の照明がほしい」のです。
これがまず第一条件。
真っ暗な中でスイッチを探すのも危ないので「動きを察知して自動で点灯してほしい」という希望もあります。
そして、第三に「充電ではなく、シンプルな電池式が望ましい」という条件も加えたいです。
最近は、置き型のライトはUSBで充電するタイプのものが増えているのですが、ゲストハウスに置くことを考えると実は好ましくありません。
急に点かなくなったとき、ケーブルを探してきて充電するのではお客さん的には手間がかかります。
その点、電池ならただ取り替えればすぐに使えます。
①小型で狭い範囲を照らす
②人感センサー
③電池式
この3条件を満たすものを探した結果、アマゾンでこちらのLEDライトを発見しました。
999円という激安価格。
「Lifeholder」なるブランドは初耳ですが、「Lifeholderは顧客に生活を快適になる居宅用品を提供することに専念しています」という怪しげな日本語の紹介文を見るかぎり、「メイド・イン・チャイナ」でしょう。
実を言うと、過去に中国製のセンサー付き電球で痛い目に遭ったこともあり、ためらいもあったのですが、うまく動作しなくてもあきらめられるくらいの低価格なので、ダメ元で購入してみることにしました。
商品がこちら。
20センチに満たないコンパクトサイズ(説明によれば16センチ)は期待通り。
デザインもシンプルで及第点。
木目調な質感はアレですが、999円だもん、文句は言えないよね。
早速、底部に電池を入れてセッティングします。
「夜は人感センサーが働き、昼間は点灯しない」という「AUTO」モードにセットします。
(ちなみに「ON」にするとつきっぱなしになりますが、どういう用途に使うかはちょっと不明)
階段の最上段に置きました。
早く試したい気持ちを抑えつつ夜を待ちます。
さて、室内照明を消してみると、
すぐにパッと点灯しました。
センサーの反応は悪くありません。
明るさも控えめで階段を降りるにはちょうどよく、寝ている人の邪魔にならないていどの、ちょうどいい塩梅。
さて、問題はここから。
大事なのはセンサーの感知範囲なのです。
これが鈍いと使いものになりませんし、鋭すぎると部屋の中心で寝返りを打つたびにライトが点くという厄介なことになります。
暗闇の中、少しずつライトに向かってにじり寄って行くと…
点きました。
室内の灯りをつけてみます。
階段手前の地点。
ちょうどいいじゃん!
距離を測ってみると、
だいたい80センチくらいでした。
図面でいうと、これくらいの範囲の動作に反応する印象です。
センサーの感知距離の適正は各自が判断するところでしょうが、ちょうどいい距離感ではないでしょうか……と書きかけて商品ページの説明を見直したら、「感知範囲:3メートル(約)」と記載されてました。
う~む、そんなことないと思うんだけどなあ……。
ま、個人的にはベストと言っていい距離感だったので結果オーライ。
「これが999円はヤバイ」ということで、階段のいちばん下にも置くべく追加購入しました。
階段の一段目に設置しました。
すぐわきにある白いドアは玄関ドア。
夜に、ドアを開けて入ってくると、
パッとライトがついてお出迎えというわけ。
手探りで照明スイッチを探したりする手間も省け、すっごく便利。
階段を降りてきたときも、最後の一段でライトが点くので転倒の危険が軽減されました。
くりかえしますが、999円でこれはヤバイです。
激安商品ということで、どれくらい長く正常に動作するのかが気になりますが、山小屋のように使用頻度が少ない場所で1年使った段階では、まだ劣化は感じられません。
2個ともちゃんと動作しているので、個体差の当たり外れも(うちの場合は)ありませんでした。
この種の製品は「安物買いの銭失い」になることも多いですが、これはマジで当たりでした。