(149)「スライスウッド」をDIYで丁寧に貼る④~ステイン塗装にワックスを重ね塗り編
ゴールデンウィークを活用しての「ステイホームでDIY」も最終日(5/6)。
「スライスウッド」(toolbox)を自宅の壁に貼る作業をしてきましたが、いよいよ佳境です。
前日、ブライワックス(BRIWAX)の「ウッドダイ(WOOD DYE)」で木材に下塗りをしました。
今日は、この上から同社のオリジナルワックス(いわゆる「ブライワックス」)を重ね塗りします。
このブログではおなじみの「ジャコビアン」カラー。
塗り方については、以前もご説明しましたね。
このときはウッドウォールパネルに塗りました。
ごらんのとおりブライワックスの塗装だけでも十分深みがあってきれいに仕上がるのですが、今回は「ウッドダイ」の下塗りの上にワックスを重ねるので、さらに深みが出ると期待しています。
どう仕上がるか楽しみ。
ちなみに、この日の午前中の気温はすでに22度。
ワックスはかなり柔らかい状態になっていて、表面はうっすら液状になっています。
冬場だとほぼ固形なので塗りのばしにくく、細かい塗装に苦労したりもするのですが、これくらい柔らかくなっていると塗りやすいです。
ちなみに、夏場だともっとシャバシャバになります。
ウッドパネルを塗ったときは布(靴下)だけで塗りましたが、今回は道具を3点に増やします。
左からスチールウール、たわし、靴下です。
どれも百円ショップで購入した安価なもの。
ブライワックスはそれなりに高価なので、道具はちょっと節約しました。
最初に使うのはスチールウールです。
これにワックスをつけ、
ハケがわりにして塗っていきます。
木材にこすりつけるように塗りのばします。
特別な技術はいりません。
塗装前の板とくらべると、茶色が濃くなり深みが増しました。
これを17枚分、繰り返します。
いや、ほんと、こうして書くのは簡単ですね。
やるのは大変なんですけど。
これだけでけっこう疲れましたが、次はたわしを使います。
これで先ほど塗装した表面をゴシゴシこすります。
遠慮はいりません。
ガシガシやっちゃいましょう。
タワシからも木材からも細かいカスが出るので、まわりはしっかり養生しておくのがいいでしょう。
こうして磨きを加えると表面に美しいツヤが出るのです。
やばい、楽しい。
疲れが吹っ飛ぶ瞬間です。
磨く前(下)と磨いた後(上)では、このちがい。
目に見えて成果が出ると、やる気もでます。
がんばって17枚磨き終えました。
終わったときには手がブルブルするくらい。
もう十分ツヤが出ましたが、まだ終わりではありません。
次は靴下を使って仕上げです。
これを手にかぶせます。
よくブライワックスの説明を見ると「ウエスを使う」と書かれていますが、個人的には靴下が磨きやすくておすすめです。
これで表面をゴシゴシと磨くと、
表面に残っていた余分な塗料が取れます。
そして、ツヤもさらに増すというわけ。
今回、わかりやすいように磨く前と後をくらべたサンプルを作ってみました。
パッと見、わかりづらいですが、角度をつけて見ると、
一目瞭然。
左が塗装のみ、右が磨きを加えたもの。
日刊Sumaiの「ミキシングバー」の取材でも書きましたが、ブライワックスは磨いてツヤを出せるのがいちばんの魅力です。
自然なツヤがいいんですよ。
塗料でコートして出したようなギラギラ感がなく、優しいツヤというか。
磨きの手間がイヤじゃなければ、ぜひDIYに取り入れていただきたいですね。
これにて木材の塗装は完了。
前回も書きましたが、今回の塗装の目標は、木材の色合いを既存の建具にそろえること。
塗装した「スライスウッド」を引き戸の前に置いてみましょう。
どうでしょうか?
木材がちがうので木目は異なりますが、色合いはけっこう近づけたと思います。
少なくとも、ならんで違和感を抱くことはないレベルまではいけたんじゃないでしょうか。
ワックスの「ジャコビアン」だけだと赤みが足りないということから、ウッドダイの「イユー」を下塗りしたわけですが、それがバッチリはまりました。
自分をほめてあげたい。
さあ、この木材を壁に貼れば完成です。
これまで午前中のみの作業と決めてきましたが、ゴールデンウィーク中に完成させたいので、午後も作業して一気に完成させたいと思います。
貼り付け作業については、また次回。