(199)またも目地入れに失敗……ポイントは目地幅?
前回、キッチンの壁に小口平タイルを張り終えました。
ディスクグラインダーによる初めてのタイルカットはけっこううまくいきました。
あとは目地入れだけということで、もう完成気分だったのが災いしたのか、失敗してしまいました……。
ごらんのとおり、目地がガタガタになってしまったのです。
いつもどおりに目地入れしたつもりが一体なぜ?というのが今回のテーマ。
こちらが作業を始める前のタイル間のスキマ。
目地入れ前の見た目にわりと満足していたので、あまり目地が目立ち過ぎるとよくないと思い、白の目地ではなく茶色の目地を選ぶことにしました。
名古屋モザイク工業の「アートパステルメジ」の「りきゅうちゃ色(AMJ-P06)」です。
名古屋モザイク 内装壁用目地材 アートパステルメジ AMJ-P06(りきゅうちゃ) 1箱5kgパック2袋入 価格:4,114円 |
以前、離れの洗面のタイルに目地を入れたときには、白い目地材に着色剤を混ぜて色を付けました。
少量のものも販売されています。
これで問題なく色は付くのですが、混ぜる手間がかかります。
さらに、今回は壁一面に目地を入れるのでかなりの量の目地を練る必要があるため、数回に分けて目地を練ったときに色味にバラつきが出てしまう怖れがあります。
これらの手間を省くため、今回は色付きの目地材を選んだのでした。
道具をそろえたら、作業を開始します。
なお、目地入れの基本的なやり方については以前の記事をごらんください。
分量通りの水を入れ、練り上げるだけで茶色の目地ができあがりました。
粉を混ぜる手間がないので、ほんとにラクです。
さて、我流のやり方で恐縮ですが、目地入れのときにはゴム手袋をはめて指先で目地を入れていきます。
以前、トイレの床に小粒のヘリンボーンのタイルを張ったときも手で目地材をのばして目地入れしました。
このときも問題なくうまく目地入れできたので、今回も同じように作業しました。
面積が多いので大変ですが、根気よく続けるしかありません。
正面の壁の9割ほどが完了したところで、ちょうど1キログラム分の目地が尽きました。
面積的には、残っているのがちょうど半分。
もう1キログラム練って塗りました。
いつもどおり余分な目地材をふき取って、完成。
このとおり、遠目にはうまくいったように見えるのですが、近づいてみると目地がガタガタなのです。
これは乾いた後の写真。
深さが一定でなくて、ところどころが溝のように欠けてしまったりもしています。
う~む、なぜ失敗したのだろう。
以前も書きましたが、世田谷のマンションの洗面に同じタイルを張ったときは、目地入れはうまくいきました。
あのときはちゃんと平らに仕上がっていたのに……。
目地色はちがいますが、それが仕上がりに影響したとは思えず、考えられるのは目地幅のちがいでしょうか。
洗面に張ったときには、目地幅は4ミリ取りました。
ブレブレですいませんが、だいたい4ミリくらいなのはわかるはず。
一方、今回のキッチンでは目地幅は2ミリ。
この差が仕上がりに影響したのではないでしょうか。
こうして見ると、指の先端はおよそ5ミリほど。
4ミリのスキマなら指先にちょうどぴったりするくらいで、目地の表面を整えるのにも最適です。
しかし、2ミリとなると、うまく指先が目地に収まりません。
きちんと目地を入れようと力を入れれば目地が深くなってしまいますし、力を抜き過ぎると目地が浅くなってしまいます。
これがガタガタな仕上がりの原因だったのではないかと推測されます。
調べてみると、小口平タイルの目地幅は8ミリくらいが推奨されているようです。
あらためてうちのマンションの外壁に張られた小口平タイルの目地幅を測ってみたところ、10ミリ=1センチもありました。
2ミリはもちろん、4ミリでもちょっと細すぎるのかもしれません。
そもそも、今回の目地幅は窓まわりの収まりから逆算で決めたもの。
この収まりのきれいさは捨てがたく、事前に今回の困難が予測できたとしても、目地幅は2ミリにしたと思います。
まあ、小粒なモザイクタイルの場合は目地幅が狭くても問題なく仕上がっていたので、今回の小口平タイルのような大きめで厚みのあるタイルに細めの目地を入れるときは作業に注意が必要ということでしょうか。
などなど、いろいろ考えてはみましたが、どれもいまひとつ確証に欠ける気もいたします。
素人のDIYには失敗の理由すらわからないなんてこともありえると思ってあきらめます。
後日、床タイルに目地入れをする際に、デコボコが目立つ部分に目地材を上塗りしてごまかし、完成とすることにしました。
耐久性については疑問が残りますが、見ばえは多少改善されたのでよしとします。
最後のツメは甘くなりましたが、なんとか壁のタイル張りの作業が完了。
写真ではすでにカウンターに塗装が施されていますが、こちらに塗ったのがアイアン塗料です。
次回はこの塗装についてお話いたします。