(237)ローゼンバーグCphの撥水生地はテーブルクロスにおすすめ
前回、Pintで購入したリネンのテーブルクロスを食卓にかけてみました。
食卓に彩りが加わってテーブルクロスのある生活も悪くないなと実感しました。
当初はお客さん来訪時のみに使用するつもりでしたが、コロナ禍でだれも招くことができないので奥さんと二人で食事をするときに使ったりしています。
しかし。
まだスプーンを持つ手もおぼつかない甥っ子や、いい年してテーブルの上を散らかしまくる父親が一緒にテーブルにつくときには、さすがに気持ちが落ち着かないのでテーブルクロスは使いません。
でも、一度テーブルクロスのある食卓を体験すると、木目シートのテーブルはなんとも味気なく感じてくるから不思議です。
こうやって人の趣味嗜好というものはちょっとずつ変わっていくものなのかもしれません。今度は撥水生地のテーブルクロスもひとつ持っておこうかなと思うようになりました。
「水を撥く」生地なら多少の汚れもサッとふき取ることができるので、ふだんづかいのテーブルクロスには最適。テーブルを汚しがちな人が食卓についても安心でしょう。
今回は、僕が選んだ「ローゼンバーグ・コペンハーゲン(Rosenberg Cph)」のオイルクロスについてご紹介します。
■撥水生地でありながら、ふつうの質感
「テーブルクロス 撥水」でネット検索すると、さまざまな商品が見つかります。
デザインは画面からでも把握できるのですが、わかりにくいのが表面の質感。撥水加工された生地の中には、表面がテカテカしているものもあるのが個人的には気になります。撥水性能は高そうですが、ビニールのテーブルクロスみたいな光沢があったらイヤだなと思うのです。
できればふつうの布のような見た目でありながら、撥水性能を有している生地がほしいというのが僕の希望。その点「ローゼンバーグ・コペンハーゲン」のオイルクロスはぴったりでした。
僕が「ローゼンバーグ・コペンハーゲン」の生地と出会ったのは、実家の秋田木工のスツールを張り替える生地を探していたとき。デザインと撥水性能を兼ね備えた生地として目を付けました。
まじまじと見ても、ふつうの布にしか見えません。いかにも撥水力が強そうなテカテカした表面じゃなく「ほんとに水を弾くの?大丈夫?」と思わせるつやのない質感です。
触れてみると普通の生地よりも滑らかですべすべしているのがわかります。
■撥水性能を試してみる
肝心の撥水性能はどうでしょうか。
水をたらしてみると…
水が浸み込むことなく弾かれて、しっかり水玉になっています。
しばらくしてふき取ってみましたが、
あとに濡れたような染みは残りません。
このスツール、もう食卓まわりで5年ばかり使用していますが、目立った汚れはついていません。ふき取り忘れた汚れにあとで気づいた場合でも、しっかりとふくと大抵の汚れは取れます。
撥水生地にどこまでの性能を求めるかは人それぞれだと思いますが、個人的にはこれで十分かなと思っています。脱衣所に置く片足スツールにもこのオイルクロスを張りました。
片足なので壁にたてかけないと使えないのですが、我が家の激セマな脱衣所に合わせてDIYで作りました。
撥水生地なので濡れたタオルなども気がねなくおけます。
このスツールについては「日刊Sumai」の連載で書きましたので、興味ある方はそちらをどうぞ。
■優しい色合いと控えめな柄も魅力
デザインについても触れておきましょうか。
北欧のテキスタイルといえば、やはり「マリメッコ(Marimekko)」が有名です。
実は「マリメッコ」も撥水生地を作っています。
マリメッコ 生地 撥水ACRYL COTED 幅約140cm×10cm単位 PIENI UNIKKO(ピエニ ウニッコ)/RED【店頭受取も可 吹田】 価格:1,045円 |
マリメッコ 生地 撥水ACRYL COTED 幅約140cm×10cm単位 VIHKIRUUSU(ヴィヒキルース)/ROSE TENDRE【店頭受取も可 吹田】 価格:1,045円 |
マリメッコ 生地 撥水ACRYL COTED 幅約140cm×10cm単位 PUUTARHURIN PARHAAT(プータルフリンパルハート)/WHITE【店頭受取も可 吹田】 価格:1,039円 |
どれも「マリメッコ」といえばこれというおなじみの柄で素晴らしいテキスタイルですが、色も柄もインパクトの強いためテーブルクロスに選んだら食事よりも目立ってしまうのではないかというのが個人的に気になります。カーテンやイスの張地にはいいと思うんですけどね。
一方「ローゼンバーグ・コペンハーゲン」はシンプルで主張しすぎないデザインが特長です。
先ほどご紹介したのは「ビッグドロップ(Bigdrop)」という生地。
初めてみたとき、僕はスプーンかと思ったのですが、どうやら水滴をイメージしているようで「ビッグドロップ」と名づけられています。
別の片足スツールには「ウィーブ(Weave)」という生地を使いました。
その名のとおり、織り上げられた糸のような模様です。
どちらもデザイン性はありながら優しい色合いと控えめな柄で、さりげなく食卓の背景に徹してくれそう。
先ほどのスツールにしても、
「ウィーブ」で張り替えたスツールにしても、
離れてみると、柄は色と一体化して薄いグレーやベージュの無地のようにも見えます。我が家の食卓にかけるなら、これくらいの控えめなデザインがいいなと思いました。
■テーブルクロスに選んだ柄は「タイル」
残念ながらご紹介した「ビッグドロップ」や「ウィーブ」は現在は品切れ状態なのですが、他のデザインの生地はまだいくつか販売されている様子。
価格:550円 |
テーブルクロス 撥水 北欧 生地 ローゼンバーグ コペンハーゲン ドット Dot ピンク 10cm単位切り売り コーティング 生地 布 布地 おしゃれ かわいい ファブリック モダン 撥水加工 価格:550円 |
僕がテーブルクロスに選んだのはこちら。
価格:550円 |
「タイル(tile)」と名付けられた柄です。
細長いボーダータイルのような長方形が並びます。
よく見ると、ひとつひとつの長方形は丸みを帯びた棒のようなかたち。微妙にいびつでふぞろいなのがいいのです。
次回はこの生地をDIYでカットしてテーブルクロスを切り出します。