(255)マットソンのイージーチェアをヤフオクとメルカリで入手する

お金のこと

前回、ブルーノマットソンのイージーチェア「マルガリータ(Margarita)」(天童木工)をご紹介しました。

文句なしに素晴らしい椅子ですが値段はお安くありません。

【ポイント5倍】 天童木工 ブルーノ マットソン 安楽イス イージーチェア M-0551WB-NT 布地【Aランク】

価格:117,700円
(2021/6/3 14:55時点)

グレードとしてはいちばん下の張地ランクAで「117,700 円(税込・送料無料)」。新品で二脚、三脚と購入しようとすればかなりの出費になります。

予算が苦しい場合はオークションサイトやフリマアプリで入手する方法があります。ロングセラーの名作はそれなりの数が市場に出回っているため、中古の商品もかなり豊富です。

ダイニングのイージーチェア

我が家の三脚もすべてヤフオクとメルカリでコツコツ買い集めたものです。今回はそれぞれをいくらで購入したかを詳しくご紹介し、入手の際に気をつけたいポイントをまとめてみたいと思います。


■中古の「マルガリータ」はキャンバス地に注意

気になる相場ですが、ヤフオクやメルカリで探しても3万円くらいはザラ、ファブリックの状態が良いと4~5万円かそれ以上します。リサイクルショップなどで販売されているのもたまに見かけますが、5万円以下は見たことがありません。最近、近所の店ではそこそこの状態のものが6万8千円くらいで売られていました。

「定番」の家具は市場に出回る数は多いのですが欲しがる人も多く、オークションなら高額になりますしフリマアプリならすぐに売れてしまいます。張地にもさまざまな色や質感のバリエーションがありますし、自分が望むものを手に入れるには辛抱強く待つのを覚悟せねばなりません。

特に大事なのはコンディションです。ひとことで中古といっても状態の良いものから悪いものなどさまざまで、そこが価格を左右するのは言うまでもありません。

肘掛け椅子の生地の接写

まず注意したいのがクッションの張地の状態です。あとで実例をご紹介しますが、日光や摩耗によって生地が著しく退色していたり食べこぼしなどによって染みになってしまっているものは、見た目が残念なぶん安い価格設定がなされる場合が多いです。

イージーチェアからクッションを外す

「マルガリータ」の場合、クッションは取り外すことができるので生地を張り替えたりまるごと交換することも可能ですから、状態が悪くても後々なんとかすることはできます。

キャンバス地

一方、替えがきかないキャンバス地の状態はしっかり確認しましょう。汚れがあっても交換はできませんし、破れがあるとちゃんと座れない可能性もあります。

キャンバス地の汚れ

キャンバス部分はクッションを支えているので目立ちませんが、背後から見ると丸見えなので背面が汚れていると隠しようがありません。家具のレイアウト次第では注意が必要ですね。

イージーチェアの肘掛け部

成型合板の曲木で構成された木部が満足に座れないくらい破損していることは滅多にありませんが「状態に難あり」として出品されているものを検討するときにはきちんと座れるかどうかは最低限確認する必要があると思います。


■最初の一脚はそこそこ良好なものを送料込みで「22,800円」

以上のポイントを押さえつつ、まずは僕が最初に手に入れた一脚からご紹介していきましょう。

最初の一脚

こちらは4、5年前にヤフオクで数か月ウォッチし続けてようやく手に入れたもの。今でもいちばん気に入っています。

最初は「14,800円」で出品されていました。ごぞんじのとおりヤフオクはオークション形式ですから熱心な競争相手が一人でもいると入札金額が上がり過ぎてしまうことがあり注意が必要です。この商品の場合、開始価格である「14,800円」に加えて「20,000円」の即決価格が設定されていました。

「即決価格」とはその額を支払えばオークションの〆切前に落札できる金額のこと。当時、ヤフオクに出品された「マルガリータ」をいろいろとくらべていましたが、そこそこ状態が良いものは3万円前後で落札されることがほとんどでした。開始価格である「14,800円」で入札してもそのまま落札できるとはとても思えなかったので「20,000円」で即決することにしたわけです。

東京までの送料が「2,400円」と比較的安価だったのもポイントでした。椅子のような大きい家具を配送してもらう場合、出品者によって送料に大きな開きが出ることも多く注意したいところです。いくら本体が安く出品されていても、東京に住む僕が九州や北海道の出品者から購入すれば送料もかなりかかります。事前に必ず送料を確認することをおすすめします。

結局、送料も合わせた金額は「22,800円」

生地の接写

生地の状態は使用感も少なくそこそこ良好でしたが、グレーにかすかにオレンジやブルーが混ざった独特の色合いは、パソコンのディスプレイで受けた印象とはちがうなと感じたのを覚えています。良い意味で期待を裏切られたのでよかったですが、これが悪いほうに転ぶ可能性もあるのがネットオークションやフリマアプリの難しさですね。

参考までにのちほど詳しくご紹介する一脚を2枚の写真で比較しましょう。

2枚の写真の比較

ちがう色に見えますが、同じ椅子です。素人が撮影した場合、照明の色味・明るさやカメラの設定などの関係でこういう差が大きく出ることがあります。パソコンとスマホではディスプレイの色表示に差がある場合もあるので注意すべきです。


■肘掛けのクッション付きは「26,883円」

二脚目に購入したのがこちら。

肘掛けクッション付きイージーチェア

肘掛けにクッションのついたタイプ。ごらんのとおり肘掛け部のクッションにはだいぶ劣化が見られますし、座面の生地もあちこち汚れています。

こちらはヤフオクで「24,010円」で落札しました。送料は「2,873円」なので、合計「26,883円」。先ほどのものよりも状態が悪いにもかかわらず高額で落札したのは、先ほどの一脚を試して気に入った母親に頼まれたため。気長に待てばもっと良い状態のものを見つけることができたのかもしれませんが「今、欲しい」となると出費が大きくなるのを覚悟したほうがよさそうです。ちなみに母が亡くなった後に僕が受け継ぎ、山小屋に置かれることになりました。

オットマン

オットマンの落札価格は「15,000円」。背もたれがなくコンパクトな形だったためか送料は「1,000円」と格安。一時期は実家に置かれ、甥っ子のオムツを替えるときの台としても活躍してくれたことは前回書いたとおりです。


■11,800円の難あり商品をDIYでクリーニングする

最近購入した三脚目がこちらです。

メルカリで購入したマルガリータ

当初、三脚目を購入するつもりはありませんでした。先ほどご紹介した二脚+オットマンで僕ら夫婦が過ごすには十分ですから。

でも、メルカリで「マットソン イージーチェア」でアラートをかけたままにしておいたら、ある日びっくりするくらい安く出品されたのを知ってしまったのです。

送料込みの「11,800円」。あまりに安過ぎて二度見しました。

状態に難あり」ということでしたが、この値段なら文句もありません。もう一脚あっても困るもんじゃなしとひとまず購入したのでした。

安さの理由は見ればわかります。

座面の汚れ

これは商品ページから拝借した写真。クッションに何かをこぼしたような跡がはっきりと残ってしまっているのです。臭いをかいでみると煮干しみたいな臭いもします。スープとか味噌汁をこぼしたのかな?

キャンバス地の汚れ

クッションの下のキャンバス地にもバッチリと跡が。でも、11,800円という破格で手に入れた以上、文句は言えません。クッションやキャンバスに破れはありませんし、きちんとクリーニングしてやれば目立たないていどになるかもしれません。

歯ブラシと洗剤で張地をクリーニング

まずは、生地に負担の少なそうな中性洗剤をつけて歯ブラシで汚れを浮かします。

歯ブラシと洗剤でキャンバス地をクリーニング

キャンバス地も同じやり方で。

雑巾で汚れを拭く

浮かせた汚れを布巾でゴシゴシふき取りました。

ベランダでクッションを乾かす

この後、ベランダで一日干しました。

クリーニング後のクッション

きれいにはなりましたが、まだまだ汚れが目立ちます。

先ほどの作業で生地が丈夫で毛羽立ちにくいことがわかったので、より強力な漂白剤を使って再チャレンジすることに。

漂白剤

これを汚れた部分につけてもう一度歯ブラシでこすって干した結果…

漂白剤によるクリーニング後のクッション

だいぶきれいになりました。よく見ると、中央がうっすら茶色がかっているのがわかるのですが、電球色の照明に照らされるとほとんど気にならないくらい。

漂白剤によるクリーニング後のキャンバス地

キャンバス地は色あせしてしまったのですが、クッションで隠れる部分なのであきらめもつきます。

クリーニング後のマルガリータ

煮干しのような臭いもほとんど取れました。ときどき座った瞬間にうっすらと感じるときはあるのですが、それも僕が意識してしまっているからのようで、家族の誰に聞いてみても「全然わからない」と言ってました。

掃除の手間はかかりましたがそのぶん愛着も湧きましたし、「11,800円」でこの名作チェアが手に入ったと思うとホクホクした気分です。


■三脚にオットマンを加えた総額は「77,483円」

最後にぜんぶでいくら費やしたかをまとめましょう。

三脚のイージーチェア

写真の三脚にオットマンを加えた総額は「77,483円」。新品一脚にも満たない金額でリビングのワンセットをそろえることができたので予算的にかなり助かりました。

別々に購入しているため生地の色も質感もバラバラなのは難点といえば難点。でも、この「マルガリータ」はクッション部だけを取り外すことができて張り替えやすいので、将来的には三脚+オットマンをまとめて同じファブリックで張り替えたいなと思っています。

天童木工のオフィシャルページによれば、マットソンのイージーチェアのクッションを交換すると「43,000円~」とのこと。 もし四脚すべて取り替えれば20万近くは軽くかかりそう。山小屋のメンテナンスやリフォームにもお金がかかりそうですし、まだまだ先のことになりそうです。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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