(261)水まわりに洗面が欲しくてドアをつぶすことにした

トラブルや失敗

うちの山小屋(母屋)には洗面台がありません。

30年ほど前でしょうか、外置きだった洗濯機を中置きに変える際、もともとあった洗面台を撤去して洗濯機置場に変えたからです。古い別荘あるあるですね。

現在の洗濯機置場

ここが現在の洗濯機置場。かなりくたびれた雰囲気はともかく、左のドアが浴室なので使いやすい場所です。

洗面台がなくなってからは、ずっとキッチンのシンクを洗面台代わりに使用してきました。

旧キッチン

古いキッチンはシンクの右側にもスペースがあり、主にここに洗面のコップや歯ブラシを置いていました。学生の頃、友人たちと泊まったときにはシンクを囲んでみんなで歯磨きしたりして合宿所のような雰囲気だったのを思い出しますが、とくに困った記憶はありません。思えば自分にとって洗面というスペースはあまり重要でなく「あってもなくても大差ない場所」でした。


■キッチンシンクを洗面代わりにするといろいろ不都合が

ですから、キッチンを新しく移転したあとも洗面がなくても困らないだろうとタカをくくっていたところはありました。

新キッチンの収納位置

歯ブラシや歯磨き粉の収納については、シンクの横にある冷蔵庫の側面を活用しています。

東和産業の歯ブラシ&シェーバーホルダー

こちらは「TOWA(東和産業)」の「歯ブラシ&シェーバーホルダー」です。

背面にマグネット貼られているので磁石がきくところならどこでも設置できます。製品的には浴室での使用を想定しているようですが、冷蔵庫まわりでも使えます。

品質にはおおむね満足でしたが、さすがにこれだけでは洗面関連の消耗品の置き場には困ります

コンタクトレンズ用品

たとえば、妻のコンタクトレンズ用品はカウンターの上にありますが、料理中の汚れが付いてしまわないか、ちょっと不安です。

マウスウォッシュのボトル

一方、マウスウォッシュの白いボトルはシンク下に隠すように置いていますが、あきらかに使いにくいです。でも、目に付くカウンターには置きたくないし……。

やはり新しいキッチンは以前よりも狭いため、以前のように洗面と兼用で使用すると狭苦しく感じることも増えてきたのでした。朝が遅めの妻が身支度をしているときに僕が料理をしていたりすると、スペースの取り合いになりがち。こんなご時世ですから、トイレから出てきて手を洗う場所がキッチンというのも気になります。

そして、なにより母屋にマンションのお客さんを招いたときに気持ちよく洗面やトイレを使ってもらいたいという思いが強くなりました。

そんなこんなで洗面を新たに設けようと決めた次第です。


■洗濯機置場をどこかに移転して洗面に戻す?

問題は設置場所です。

我が家の水まわりの間取り図を眺めても洗面を設置できるようなスペースはありそうに思えません。かつて洗面台を撤去して洗濯機置場を設けたくらいですから、ちょうどいいスペースが余っているわけがないのです。

こういう問題にはマンションをリノベーションするときでもよく直面します。古い物件の間取りにどうやって現代のライフスタイルに合った設備を落とし込むかという問題にはいつも頭を悩ませている気がします。

いろいろ考えているうちに二つの可能性が浮かんできました。

まずは「洗濯機を移転し、空いた場所(昔の洗面があった場所)に新しい洗面を設ける」という案です。時系列的に後の写真になるのですが、洗濯機をいったんどけた状態の写真をごらんください。

洗濯機を撤去したあと

昔ながらの10センチ角の白タイルが張られ、窓から日光が射し込む気持ちいいスペース。

暗くてジメジメとしがちな水まわりで光が入る場所は貴重で、あらためてここに洗面を設けるのも悪くないかなと思ったのです。

そのためには洗濯機の移転先を見つけねばなりません。水まわりには適当なスペースはありませんが、隣の部屋のもともとキッチンだった部屋になら場所が取れます。

洗面の移転を間取り図で考える

でも、浴室の隣という現在のベストポジションとくらべると、ドア一枚隔てた向こうの部屋はやや使い勝手が悪くなるのは否めません。お風呂に入る際に脱いだ服をポンポンと直接洗濯機に放り込める快適さを捨てるのは忍びなく、この案は没となりました。


■浴室内に洗面を設ける案も没

そこで考えたのが「浴室内に洗面を設けてしまう」という案です。

山小屋の浴室

こちらは我が家のお風呂場。昔ながらの丸石のタイルがレトロっぽさを感じさせますが、広さはなかなかのもの。天井も高くて開放感があります。

洗い場もけっこう広いので、ここに洗面を設置することができるのではないかと考えたのです。

浴室の間取り図

しかし、浴室の内側の壁に向かってドアが開くことを考えると、入ってすぐの壁に洗面を取り付けることはできません。

かといって奥のシャワーの近くに設置すると、お風呂を使用した直後は洗面がビシャビシャになっていてとても使いにくそうです。というか、それならお風呂の水栓を使うのと大差なくなってしまいます。そもそも、大の三点ユニット嫌いの僕が「洗面兼浴室」という空間に耐えられるわけがなく、この案も没になりました。


■結局、ドアをつぶして洗面を設けることに

いっそのこと間取りを大きくいじって水まわりをまるごと刷新してしまうことはできないかと考えをめぐらした時期もありました。

アイデアメモいろいろ

間取り図にアイデアを書き込んではメリットとデメリットを比較する日々。トイレやお風呂も含めて大胆に間取りをいじろうかとか、いっそシャワーボックスを導入して不要な空間を減築しようかとか、いろいろ考えました。

しかし、間取りを大きくいじると工事費用が跳ね上がることは周知の事実。いくら頭の中で可能性をふくらましても、現状の間取りを大きく変えるのは予算的にムリがあると悟りました。

思案の末にたどりついたのが「ドアをつぶして洗面を造る」という案でした。

ドア

ドアとは旧キッチンにつながるドア。

水まわりのドア

このドアがなくなっても隣室のふすまを開ければ旧キッチンには入れます。現在は物置兼DIY工房と化しているスペースですからアクセスが多少不便になってもガマンできます。

新しい洗面の設置場所

この位置なら水まわりとしての一体感があります。トイレから出てきてすぐに手も洗えますし、お風呂上りに鏡を見ながらドライヤーを使ったりするのもラク。ここが「正解」だとピンときました。

次回は洗面の設置に向けてさらに問題点を探ります。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営。 『日刊Sumai』(扶桑社)で「なんでも大家日記@世田谷」を連載中。 https://s...

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