(263)水まわりの不満を挙げてリフォームのポイントを検討する
前々回から洗面をはじめとして水まわりのリニューアル計画を始めました。
そのためには水まわりの床全体の補強と修繕が必要だとわかったのが前回の話。
きれいにリフォームした空間は「見て!見て!」と言いたくなるものですが、工事前の生活感あふれる空間は人に見せるどころか自分でも目を背けたくなります。とはいえ、どうリフォームするかは「現状の何に不満を抱いているのか」が明確でなければ決まりません。
今回はビフォー画像をごらんいただきながら、改善したいポイントを挙げていきたいと思います。そうすることで、おのずとリフォーム工事へのリクエストがまとまってくることでしょう。
ちなみに、水まわりの間取り図はこんな感じ。
■トイレの背面の壁を補修して換気扇を設置したい
では、トイレから見ていきましょう。
散らかっていてすいません。内装の話をすると、タイル張りの壁はこの家を建てた当時のもの。床と壁紙は15年前くらいに張り替えたものだと記憶しています。
工事に備えて片付けたあとの様子。
トイレ本体はTOTO製のオーソドックスなタンク式(SH231BAK)で、実は世田谷のマンションの自室でも同じタイプを使っています。
スタイリッシュさや派手さはありませんが使い心地に文句はないので交換せずに残すことにしました。
前回も書きましたが、問題は背面の壁に走る大きなヒビ割れです。こうなると埋めてごまかせるレベルではなく、しっかり壁の下地から造り直してもらわねばなりません。せっかくの機会ですから新しいタイルを張ることもできるでしょう。
トイレに換気扇がないのも臭いがこもってイヤだったので、配管で天井が低くなってもかまわないので換気扇も設置してもらおうと思います。
■脱衣所はスマートに収納できる空間にしたい
続いては脱衣所(洗濯機置場)です。
祖母や母が場当たり的に買った日用品が集積しています。
片付けてみるとそれなりにスッキリしました。洗濯機自体はけっこう前に買ったものですが、今でも問題なく動くのでこのまま使い続けることにします。
ただ、せっかく内装をリフォームしても物の置き場がないと、またすぐにゴチャゴチャと散らかってしまいそうです。
バスマットやランドリーバッグ、洗剤などを効率よくしまうことのできる収納的な工夫が必要だと思います。
当初は、この照明を撤去して収納棚を設けていろいろしまえるようにしようと思ったのですが、窓の上だと僕も妻も脚立を使わなければ手が届かないため使いづらいですし、棚の形に合わないものはしまうことができません。
むしろ、右横の壁をうまく活用して収納できるほうが、はるかに便利だと思われます。
我が家で壁を活かした収納といえばペグボード。
離れには壁一面の木製ペグボードを設置しましたし、
昨年リフォームしたキッチンには「パシフィックファニチャーサービス」のスチール製のペグボードを設置しました。
スチール製のボードだとマグネットがきくので非常に便利。
ごらんのとおり、結果的に穴をほとんど活用していない状態になっています。
ということは、穴がなくてもマグネットが効けばけっこう便利なんじゃないの?ということで、今回は洗濯機の右横の壁に鉄板を仕込んでもらおうと思いつきました。気になるのは工事費用ですが、そこはひとまず見積もりを見てから考えることにしましょう。
■いちばんの不満は「とにかく寒いこと」
前々回も書いたとおり、洗面は旧キッチンへと続くドアを撤去して壁を造り、そこに新たに設置します。
壁のサイズは幅80センチで、高さは240センチほど。
世田谷のマンションではいつも幅50センチの狭い洗面しか設置できないのとくらべると選択肢も広がりそうです。今回は収納力を重視して幅75センチのミラーキャビネットを設置するつもりです。
どんな洗面にどんなキャビネットを選び、どんなタイルを張るかについてはまた後日にあらためて。
一方、水まわりの中で唯一いじるつもりがないのが浴室です。
15年前に交換した浴槽はゆったりで不満はありません。タイルに手を入れたい気持ちはありますが、それは別の機会でも問題ないでしょう。
ただ、どうしても気になるのが晩秋から初春にかけての寒さ。
大きな窓から入ってくる冷気でお風呂場はキンキンに冷えます。
とはいえ、お風呂場には浴室乾燥機があるのでまだマシ。
トイレにも脱衣所にも廊下にも暖房がないので、冬になるとしびれるような寒さに襲われます。
そうなのです。あらためて考えてみると「洗面がないこと」なんて些細な問題でした。僕が山小屋の水まわりに感じていたいちばんの不満は「とにかく寒くて暖房がないこと」なのです。
せっかく床の補強と修繕までするなら、なんとか冬の寒さを和らげるような工事もおこないたいです。 次回は、窓を中心に水まわりの断熱について考えます。