(267)トイレの既存タイルに新しいタイルを足して雰囲気を変える
前回、大工さんによる第一期工事が完了しました。
今回からDIYによる内装工事を始めます。まずはトイレから。
便器は外され、大きなヒビ割れが走っていた壁にはしっかりとした下地を造作してもらいました。
サイドの壁のタイルについては破損しないように注意して残してもらうようお願いしています。
正直に告白しますが、もともと白い角型のタイルについては大した思い入れはなく、撤去して全体に新しいタイルを張ろうと思っていたのです。
ただ、DIYでタイルを張るようになってから、昔の職人さんのタイル仕上げの技術に感心することが増えてきました。
このL字型のタイル壁も端部の処理がとても丁寧に仕上げられているのがわかります。リフォーム案を練りながら何度も見ているうちに撤去してしまうのは惜しいという気持ちが湧いてきました。
そこで損傷の目立つ背面のみを撤去して造作し直してもらうことにしたのです。
修繕した壁には、残した両サイドの壁に合わせて元のタイルと同じものを張りたいと思い、ダメ元で探してみたところ、意外にもあっさり見つかりました。
「タイルオンライン」というショップで見つけました。
価格:120円 |
価格は一枚120円。
一辺のサイズはおよそ108ミリ。このサイズのタイルは昭和の家屋で頻繁に使用されたものらしく、現在でも修繕などに用いられているようです。
現場で既存のタイルに重ね合わせてみてもピッタリでした。
ロットのちがいか経年変化か、若干色味が異なる印象もありますが、それはそれ。
背面はこのタイルを張り直すことに決めました。
次は床。
ビフォー画像とくらべると、床が一段上がったのがお分かりでしょうか。
実は、せっかく室内をリフォームするなら、床をぐるりと囲んでいる巾木のような木部をなんとかしたいという気持ちがあり、段差の不便を承知でこの巾木を隠すように床を上げて造作してもらったのです。
この新しい床にどんなタイルを張るか、けっこう悩みました。
背面から続きで同じ白の角タイルを張るという選択もありましたし、
同じ角タイルの別の色を使って床だけ切り替えるという選択もありました。でも、それだともともとのインテリアに漂っている悪い意味でのレトロ感というか昭和感が強調されてしまうのではないかと思ったのです。
床だけはアクセント的にタイルの形を変えて雰囲気をモダンにしたいと考えて選んだのがこちら。
大きめの六角形タイルで、こちらも「タイルオンライン」の商品。
価格:160円 |
ショップの説明では「ブルックリンスタイル」なんだそうで。
白にはツヤあり(写真左)とツヤなし(写真右)の二種類があり、雰囲気に合わせて選べます。価格は一枚160円。
こちらのお店では送料込み1,000円で10種類までサンプルを選べるパックも用意されています。
タイルサンプル 10種類まで 送料無料 タイル 石材 モザイクタイル シート ブリック ガラス お試し品 試供品 見本 御影石 大理石 サンプル 1000円 ポッキリ 価格:1,000円 |
これを活用すると色ちがいを実物で比較してから購入できるので便利です。
工事前のトイレの床にサンプルを仮置きしてみたところ。どの色を選んでもいいアクセントになりそうですが、壁の白角タイルに対して形と色を両方とも変えるのはちょっとやりすぎな気もしたので、色だけは白(ツヤあり)でそろえて統一感を出すことにしました。
タイルが決まったら、次は割り付けです。角タイルとちがって、一枚ものの六角形タイルは枚数計算が簡単ではないのでこんな図を描いてみました。
トイレ内の床は奥行1.3メートル、幅0.8メートルなので、紙の上で13センチ×8センチの縮尺でシミュレーションしています。
ショップのデータによるとタイルサイズはこのとおり。これをベースにレイアウトしたときの収まりを見ていきます。
六角形は収まりの計算が本当に面倒で頭がこんがらがりそう。でも、これを丁寧にやっておけば注文後にタイルが足らなかったり、予定通りに収まらなかったりする事態は避けられます。
目地を5ミリ取ると、横幅が非常にきれいに収まることがわかりました。このヘキサタイルには半マスサイズもラインナップされているので、端の処理もラク。
一枚330円とちょっとお高いですが、これをうまく使えば目に付くところはカットの必要がないのできれいに仕上がりそうです。
奥の壁側はタイルカットが必要になりそうですが、そこはディスクグラインダーでカットする予定です。
枚数を計算した結果、ノーマルなタイルが61枚、タテ方向にカットされた半マスAが10枚、ヨコ方向にカットされた半マスBが7枚必要なことがわかりました。
慎重に枚数を確認してからオーダーします。
背面の角タイル90枚と合わせて「26,820円」也。高価なタイルではありませんが、これだけの面積を張るとなるとそれなりの金額になりますね。
ドサッと届きました。こうしてブツを前にすると早く張りたくてウズウズしますが、あせりは禁物。次回は既存のタイルについた積年の汚れを清掃します。