(349)異なる高さのキャンピングチェアで焚き火を囲むワケ
前回は焚き火台「キューブ・ファイヤー・バスケット」をご紹介しました。
今回は、この焚き火台と組み合わせているキャンピングチェア(アウトドアチェア)やテーブルをご紹介します。傾斜地の我が家ならではの事情が絡んでくるので一般的な話ではないのですが、よかったらお付き合いください。
■「回るんチェア」「スワルスエックス」「タキビチェア」
これは今年の連休中の一コマ。焚き火台を囲むように3脚のキャンピングチェアを配置しています。
一脚ずつご紹介していきましょう。
赤色が目立つ「ロゴス(LOGOS)」の「Tradcanvas 難燃BRICK・回るんチェア」。
折りたたみ式ながら座面が回転するのが特徴です。座面には燃えにくい生地を使用しているので焚き火にも最適。
続いては「DOD」の「スワルスエックス」(カラーは「タン」)。
こちらも折りたたみ式ですが、先ほどのロゴスのチェアのようなギミックもなくシンプル&コンパクトなチェアです。コロナ禍になる前にトレッキングのお供に持って行こうと購入したものです。
リュックに入れておいて河原で休むときに使ったりしていましたが、最近はもっぱら焚き火専用と化しています。
ふたつを折りたたんで収納したところ。回転ギミックが付属しているぶん「回るんチェア」はやや太めになりますが、大きなリュックになら収まると思います。キャンピングチェアはそう頻繁に使用するものではないので収納がラクなほうがありがたいです。
三脚目は「DOD」の「タキビチェア」。
あぐらをかくように座れる低いイスです。「タキビチェア」という名称は直火の焚き火を想定したネーミングで、火の粉に強い帆布生地が使われています。
折りたためますが、これ以上コンパクトにはなりません。収納場所を確認してからの購入をすすめます。
■座面の高さが異なるキャンピングチェアの組み合わせがポイント
なぜこんなふうに異なるチェアを組み合わせて使っているかというと我が家特有の庭事情が関係しています。
うちの庭は斜面に合わせた階段状になっています。
一段あたりの段差を測ってみるとおよそ12cm。
もしここに同じ高さの椅子をならべると、座った人の視線の高さが階段の高さの分だけずれてしまいます。それではどうにも居心地が悪い。
視線の高さをそろえるには、イスのほうの座面の高さを変えればいいのだと考えました。
「ロゴス」のチェアは座面高47cmとけっこう高め。焚き火台と同じ段で使用するとちょっと高すぎると感じました。
そこで、焚き火よりも一段下で使用すると、いい具合に火に当たることができました。
一方、「スワルスエックス」の座面高は35cm。「回るんチェア」とくらべて12cmも低くなりますが、
焚き火台と同じレベルの地面に置いてみると、ちょうどしっくりきます。
個人的な印象ではこの35cmくらいの高さが焚き火台を囲むのに最適な座面高なのだと感じます。平地で焚火台を囲むなら、この高さのチェアをそろえるとよいのではないでしょうか。
さて、「タキビチェア」の座面高は23.5cm。「スワルスエックス」よりもさらに11.5cm低くなりますから、直火の焚き火ならともかく、焚き火台を囲むには低すぎるのですが…
焚き火よりも一段上に置くとぴったりな高さになります。
庭の段差が三つのチェアの座面高の差によって相殺され、座ったときにみんなの顔がだいたい同じ高さになりました。これなら焚き火ならではの一体感がそこなわれずに済みます。
ちなみに、人数が増えたときには、ずっと昔に購入した「キャプテンスタッグ(Captain Stag)」製の折りたたみチェアを使っています。青いほうは子ども用ですが大人でもなんとか座れるので、サブの一脚としてけっこう重宝します。
スッとタテにすぼめるだけなので折りたたみはラクですが、けっこうサイズが大きいので屋外の物置にしまっています。
ちなみに、現在でもほぼ同型の商品が販売されているようです。
価格も安いので自宅使用のみならリーズナブルでいいかも。
■テーブルも組み合わせて利便性を向上
さて、焚き火をやるときは物を置く場所がたくさんあると便利です。
ホームセンターで買った木製の折りたたみテーブルは室内と兼用。
「テントファクトリー(Tent Factory)」のアイアンテーブルは焚き火用に購入しました。
こちらはローテーブルくらいの高さですが、段差のある我が家の庭では、テーブルの高さも異なるほうが便利なのです。
二つのテーブルに加えて、以前もご紹介した「トランクカーゴ」の天板も活用しています。
中には着火に必要な道具や材料が入れているのですが、火を熾した後はローテーブルとして活用しています。
これらに加えて、先日整えた簡易ベンチの上も活用して、ちょい置き需要に応えています。
まだまだ焚き火歴の浅い僕ですが、今後も少しずつ改良を加えて快適なアウトドアスペースを作っていきたいと思っています。