(408)押させたくないスイッチをカバーで隠す【アドバンス編】
前回、コスモワイド用のスイッチカバーを塗装して設置しました。
幸いなことに、パナソニック(Panasonic)のコスモワイドシリーズはスイッチカバーのラインナップが豊富で僕のニーズにピッタリ合うものが見つかりました。
でも、他のタイプのスイッチはどうやってカバーしたらいいの?という疑問も湧いてきます。
今回はアドバンスシリーズ用のスイッチカバーを試します。ちょっぴり手を加えてアドバンス以外のスイッチをカバーするのにもトライしてみました。
■押してもらいたくない代表=センサーライトのスイッチ
前回のスイッチはリビングのものでしたが、押してほしくないといえばこれ。
玄関のスイッチです。
以前、山小屋のセンサーライトの話をした際にも直面した問題ですが、
玄関の天井照明には人感センサー内蔵の電球を設置するので元の電源はつねにオンの状態にしておきたいのですが、家から出る際に誤ってついオフにしてしまいそうなので隠したいのです。
工事前にどんなスイッチがついていたかごらんいただきたいのですが、正面からの写真を撮り忘れておりました……。ちょっと見にくい写真ですが、こんな感じでした。
手前にあるナショナル製の古い1口スイッチが玄関照明、奥の赤いプレートは非常ベルの押しボタン(神保電器製)です。
非常ボタンも大事っちゃ大事なんでしょうが、ここまで目立たなくても助けは呼べます。子どもがイタズラするリスクも考えるとこちらも一緒に隠してしまおうと思います。
■アドバンスシリーズ用のスイッチカバーを試す
まずは照明用の1口スイッチのほうから考えていきましょう。
1口であれば、スイッチ本体を写真のようなコスモスイッチに交換し、
専用カバーである「WTC7951W」を取り付ければOKなのですが、せっかくの機会なのでこの玄関では別のスイッチを試してみたいと思います。
用意したのは同じくパナソニックのアドバンススイッチの1口タイプです。
プレートは「WTA7101W」。コスモにくらべてシンプルなデザインが特徴です。
これに合わせて使用するスイッチカバーがこちら。
「WTA7951WK」です。
1口スイッチ対応のものを購入しましたが、2口用(WTA79512)や3口用(WTA79513)もありますのでニーズに応じて選べます。
前回のコスモ用が丸みのあるデザインだったのにくらべ、スクエアでシュッとしたシャープな印象です。
もちろんアドバンス専用のプレートなのですが、今回はちょっぴり手を加えて神保電器製の非常ボタンにもこちらのカバーをつけてみようと思うので2個用意しました。
■スイッチカバーを分解してグレーに塗装する
前回と同様、グレーの塗料で塗装したいので分解から始めます。
カバーをつなぐ金具部分を外す手間があるので、コスモワイド用よりもちょっと面倒。
錐のようなもので金具を押し出し、
引っ張り出して外します。
分解完了。
「ミッチャクロン」を塗ってから塗装するのですが、そのへんは前回と重複するので割愛。
壁と同じグレー(「コンクリートエフェクトペイント」の「セメントグレー」)で塗装しました。
しっかり色をつけるなら、3回くらい重ね塗りするのをおすすめします。
■ネジで留めればアドバンス以外のスイッチもカバーできる
あとは前回同様、電気屋さんにスイッチ本体を交換してもらい、塗装したカバーをパチッとかぶせれば完成です。
アドバンスシリーズにはグレー系のスイッチハンドル(「WTA3021H」)があったので、今回はそちらを使うことにしてハンドル自体の塗装は省略しました。
1口用のハンドルで色は「マットグレー」。ふだんは隠れて見えないので、あまりこだわっても仕方ないような気もします。「ホワイト」のままでもよかったかも。
で、問題は非常ボタンのほうです。カバー設置前の状態を撮影し忘れたのですが、チラ見えしてる写真がなんとか見つかりました。
見切れててすいませんが、プレートを取り外した状態はなんとかわかります。この上から直接カバーをかぶせてみます。
先ほども書きましたが、この非常ボタンは神保電器製なので、パナソニックのアドバンス用のスイッチカバーをはめ込むことはできません。
で、どうするかというと…
プレートの上下をネジで留めました。
「頭の平たいネジで」「スイッチの金属枠をうまく避けつつ」「プレートを突き抜いて壁に直接固定」しています。
注意点としては、プレートはプラスチックなのでいきなりネジをグイグイ押し込むと割れてしまうので、先端を熱した錐でジュッと下穴を開けてからネジ留めしてやるといいでしょう。
他のメーカーのスイッチもいろいろカバーできると思いますのでぜひトライみてください。
ただし、写真のようにスイッチ部分が前方に出っ張っているスイッチだとカバーが閉まらないので、そのへんは事前に確認してください。
ちなみに、ちょっと古めの住宅によく見かけるフルカラースイッチについてはなんとかカバーが閉まることが確認できました。
パナソニックはフルカラー用にスイッチだけをピンポイントで隠す「WV2700」というスイッチカバーも作っていますが、
「4.5センチ×8.2センチ」という小型のカバーをスイッチプレートの上に両面テープで貼り付ける造りなので、ちょっと見た目がゴテゴテしそうなのが気になります。
さて、今回の非常ボタンもそうですが、対応していないスイッチにカバーをかぶせるとスイッチ内部が一部露出してしまうのは弱点といえば弱点です。
ただし、カバーは塗装してあるので閉めてしまえば中身は隠れてしまうため、個人的には気になりません。まあ、気になるひとは気になるのかな。
今回は壁と同じ色で塗ったので、しっかりなじんでいます。もともと透明なアクリルのフタに色がついたことでスイッチが完全に隠れるので、何も知らなければわざわざ開けて触ろうという気にはならないでしょう。
というわけで、玄関まわりのスイッチにも無事にカバーを設置することができました。
スイッチカバーの話は今回でおしまいですが、スイッチの話はまだまだ続きます。次回はトグルスイッチの話。