(419)便器を交換し、壁紙をはがしてトイレを完成させる
今回は、便器の交換工事からトイレの内装が完成するまでをごらんいただきます。
これまでの工事については過去の記事をどうぞ。
物件購入当時のトイレはこんな感じでした。
両サイドの白い壁紙をはがし、床にはDIYでタイルを。
しかし、便器交換の前にタイルを張ってしまったのは失敗でした。タイルを張るとそのぶん便器の位置が高くなってしまい、配管が接続できなくなってしまう怖れがあるのです。本来ならば既存の床を一部解体し、配管を調整したうえで新しい便器を設置しなければなりませんでした。
せっかく苦労して張ったタイルもはつって壊す必要があるかもしれないと聞かされ、祈るような気持ちで便器交換工事の日を迎えたのですが……
なんとか床の解体なしで便器の交換ができました。既存の床にタイルを張った分の厚みだけ配管を引っ張り上げることができ、無事に接続できたとのこと。よかったよかった。
しかし、問題もあります。
古い便器よりも新しい便器のほうが若干背が低いせいで、もともと隠れていた古い壁紙が貼られた下地部分が露出してしまったのです。
背面の壁紙はグレーだったこともあり、はがさないでそのままにするつもりでしたが、この部分が見えてしまうと残念な雰囲気が漂います。
質感の近い壁紙を探して張り付け、近い色で塗装しようかとも考えたのですが、そこまでするならいっそ既存の壁紙をぜんぶはがしたほうがいいだろうと思いました。
正直、DIYはしばらくごめんという気分だったのですが、最後の力を振り絞って作業開始。
壁紙はがしのやり方については、以前も書きましたが、
これがなかなか面倒で大変な作業なのです。
手ではがしただけできれいにはがれてくれることはまずありません。
はがせたのはここまで。
霧吹きを吹きかけて裏紙をふやかしながら、スクレイパーでコツコツ削り取っていきます。
根気強く作業すると、少しづつ下地のモルタル部分が見えてきます。
これくらいまで進んだころには腕にもじっとり疲れが溜まってきます。
便器のわきのように手が届きにくい場所の作業はとくに大変。
養生から始まって多少の休憩を挟みながら4時間くらいかかりました。
壁すべてがモルタルになったので見た目の統一感が出ました。苦労のかいがあったというものです。
気になっていた部分も、穴だけになったせいで違和感はほぼなくなりました。
作業を終えてみると明るすぎる裸電球が気になってきたので照明を交換することに。
用意したのはこちらの電球。
「NOSTALGIA LED Bulb E26 BIG」(WEST VILLAGE TOKYO)です。
ノーマル(Normal)とグローブ(Globe)の2種類がありますが、僕が選んだのはグローブ。
インパクトのある大きめサイズのガラスシェードと、
単体でも使用可能な独特のフォルムの電球の組み合わせ。
点灯前でもすでになかなかの存在感。
スイッチを入れると明るさを抑えた光が灯ります。単体では室内を十分に照らすことができないので使いどころを選ぶ電球ではあるのですが、トイレなので少々暗くても困らないと判断して採用しました。
ノスタルジックな灯りは躯体あらわしのインテリアとも相性が良いと感じました。
最後にペーパーホルダーなどの備品についてもご紹介しておきましょう。今回は便器が新しくホワイトのものになったので、それに合わせて備品はすべてホワイトで統一することにしました。
パーパーホルダーは以前、世田谷のマンションでも採用したことのあるイブキクラフトの「ブランカ」シリーズの陶器のホルダー(現在では廃番)を選びました。
隣にはサンワカンパニーの「トゥーボ」のペーパーホルダーをタテに設置し、予備のホルダーとしました。正式な設置方向ではないのですが、問題なく使えています。
こちらもマンションでたびたび採用してきたイケア(IKEA)の壁付け収納「ディナン(DYNAN)」。安価なスチール製のストッカーということで世田谷のマンションでも重宝していたのですが、残念ながら廃番となってしまいました。
こちらは便器のわきに取り付けた山崎実業の「タワー(tower)」シリーズのタオルホルダー。
タオルを中心に押し込んで使うタイプ。もともとはマグネットでくっつける仕様ですが壁にネジで直接固定して使っています。詳しくは以前の記事をどうぞ。
思えば、このときに山小屋のトイレに選んだのも陶器のペーパーホルダーでした(画像をクリックするとYahoo!ショッピングのページに移動します)。
アメリカンスタンダード(American Standard)社製の「セラミックペーパーホルダー」です。こちらもシンプルなデザインでおすすめ。
背面の壁に飾りをかけて、トイレの工事はめでたく完了。
冒頭の工事前とくらべると見ちがえるように雰囲気が変わったのがおわかりかと思います。
次回は、ちょっと寄り道して寝室で使っているヒーターの話を。