(491)【前編】ニッチにDIYで小粒のモザイクタイルを張る

タイル

さて、8年ぶりに空室となった部屋でしたが、前回お話したとおり、無事に成約とあいなりました。

内見までにバタバタと準備をおこなったのですが、あと一点だけ個人的にどうしてもアップグレードしたいところがありまして。

洗面

洗面にあるニッチです。

洗面のニッチ

建設会社のKさんのすすめで設けたニッチですが、使い勝手もよくデザイン的にもアクセントになっていて気に入っています。このニッチにタイルが張ってあればより素敵になるのではないかと思ったのでした。

用意したのはこちらのタイル。

モザイクタイルのシート

一辺10mmという小粒なモザイクタイルです。一般的に用いられるタイルの中ではほぼ最小と言えるサイズ。

タイル通販の「タイルオンライン」で購入しました。

こちらの商品は表紙張りと裏ネット張りの2種類から選べますが、おすすめは裏ネット(シートあたりプラス50円)。

表紙張りのほうがポピュラーですが、タイルの表面に紙を張ったタイプは施工時に表面が見えないのでシートとシートの継ぎ目を合わせるのが難しいのが難点。

モザイクタイルのシート表面

裏面をネットでつなげたタイプならシートの収まりを見ながら接着できるので張りやすいと思います。

手のひらにのせたモザイクタイル

ごらんのとおり小粒なタイルなのでタイルをカットしなくても大抵の空間にスキマなく張ることができ、DIYにもってこいです。

それに、これだけ小粒だと必要量の計算もラクなのもありがたいです。

ニッチのサイズはというと、こんな感じ。

ニッチのサイズ

面積を算出してみると、365mm×85mm(底面)+365mm×255mm(奥の壁)+255mm×85mm×2(左右の壁)=約0.17平米となりました。

形の大きいタイルなら収まりをしっかり計算しないと必要なタイルの数が決まらないのですが、10mm角なら面倒な計算はほぼ不要。

モザイクタイルのシート2枚

1シートあたり30cm×30cmで施工可能な面積は0.09平米ですから、0.17平米を施工するなら2枚=0.18平米で足りるはずと読みました。

シートをニッチに仮置き

現場でサイズを合わせながら、どこでシートをカットするか目星をつけ、ハサミで裏のネットを切り離します。

底面のタイルの収まり

10mmだとスキマもできづらくぴったり収まりますね。

側面に合わせたタイル

底面に合わせて壁面もカットし、

切り離したタイルシート

シートの切り離し完了。予想通りシート2枚で問題なく足りました。

このまま接着に入りましょう。タイルの接着については何度も書いてきましたので、詳しく知りたい方は過去の記事をどうぞ。

さて、接着作業に入る前に周囲を入念に養生しておくのが大事です。

養生した洗面

手間を惜しんで最小限で済ませようとすると、作業中に汚れた手で触れてしまったりして思わぬ汚れをつけてしまうことも。

養生の済んだニッチ

塗装した壁に養生テープを直接貼ると塗装がはがれることもあるので、接着力の低いマスキングテープを貼った上からマスカーを貼り重ねています。

養生が済んだらタイルDIYおなじみの道具を準備しましょう。

タイルの施工道具

左上から時計回りに、タイル用ボンド、ペイントうすめ液とキッチンペーパー(ボンドが手に付いたときのため)、クシ目ベラ、コテ、プラスチック製のまな板(コテ板として)。

コテでボンドを塗る

まな板に絞り出したボンドをコテで塗りつけていきます。

ボンドを塗り終えたニッチ

厚く塗りすぎるとタイルを張ったときにスキマからボンドがはみ出てしまうので、下地が透けないていどに薄く塗りのばしましょう。

ボンド表面にクシ目をつける

クシ目ベラでボンドの表面に凹凸をつけたら、

接着準備の済んだニッチ

接着準備完了。

タイルの接着

この上からタイルを張りつけていくのですが、

タイルの収まりのイメージ図

タイルの列がエッジにぴったりそろうように気をつけるのがポイント。

タイルを張っている途中のニッチ

続いて壁面を張るときにはタイルシートの列が先ほど張った底面とずれないように気をつけてください。

タイルを張り終えたニッチ

接着が終わりました。この時点ですでにいい雰囲気。

タイルを張り終えた洗面

このままひと晩置いて乾かします。続きは後編にて。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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