(533)熱海のマンションにルンバ(旧型)がやってきた
最近、身内から不要になった旧型のルンバを譲り受けました。 人生の大半を狭い家で過ごしてきた自分にとって自動で室内を掃除してくれる機械なんてまったく縁のないものだと思っていたのですが、熱海は別。
別荘ということもあり物が少ないリビングはルンバとの相性抜群だったのです。
これが我が家にやってきたルンバ。モデルナンバーは「643」。
iRobot(アイロボット)社が2018年に発売した低価格のベーシックモデルだそうです。
当時のリリースから製品紹介文を引用してみましょう。
「「ルンバ 643」は、ルンバ独自の 3 段階クリーニングシステムで、ホコリやチリ、大きなゴミまでしっかりかき出し、かきこみ、吸引します。ナビゲーションシステムは高速応答プロセス「iAdapt(アイアダプト)」を搭載し、数十のセンサーが部屋の状況を正確に把握し、ゴミの多い場所はキレイになったと判断するまで集中的に清掃します。清掃エリアを限定できるデュアルバーチャルウォールも付属」
なにやらわかったようなわからないような。まあ、使ってみましょう。
目に付くところに置きたくなかったので、テレビ台の下にドックと一緒に設置。
旧型のベーシックタイプでWi-Fi非対応ということもあり、操作はいたって簡単。
本体中央のボタンを押すと、
緑のランプが点灯して自動的に掃除を始めてくれます。
ブラシが高速で回転してゴミをかき取ってくれるので、
部屋の隅までしっかり掃除してくれます。
段差はあらかじめセンサー(デュアルヴァーチャルウォール)を設置しておくと落下せずに引き返してくれます。
センサーの周囲半径60センチ(ヘイローモード)、あるいは直線3メートル(ビームモード)を侵入禁止にできるので、ルンバは落下せずに動くことができるというわけ。
掃除機ですから、それなりの騒音は出ます。
我が家の広さだと毎回一時間近く動き続けるので、夜遅くや早朝に使うのは厳しいでしょうし、在宅中に動作させると電話やオンラインの打ち合わせなどには差し障るでしょう。
何度か使用してみた結果、昼の外出前にスイッチを入れて不在時に掃除を済ませてもらうのがベストだとわかりました。
自分がいない間に掃除が済んでいるというのはなんとも不思議な気分で、文明の利器のありがたみを実感します。
なにせこれまでは山小屋の離れと同じくシャークのハンディークリーナーで端から端まで掃除していたのですから、その差は歴然。
以前もご紹介したとおり、シャークのクリーナーはあくまで狭い場所のちょこっと掃除向け。
これは山小屋で掃除していたときの写真ですが、小型の掃除機は前傾姿勢で使うことになるので、熱海のような広い空間の掃除はなかなか骨の折れる作業でした。お客さんも同じように感じていたらしく、ルンバのおかげで帰宅時の掃除の手間が省けて喜んでもらえています。
しかし、これだけ物が少ない空間でも、ルンバの運用にはそれなりに気を遣わなくてならないのもたしか。
うちはインターホンのリモコンをダイニングのソファチェアの下に目立たないように置いていたのですが、ソファの下まで掃除しようとしたルンバが電源コードごと引きずりだしてしまいました。
あらためて説明書を読み直すと「電気ストーブ、扇風機などの電化製品→電気コードを抜いて移動してください ロボット掃除機が衝突して機器が移動・転倒し、火災や破損につながる可能性があります」と明記されています。
ルンバの動作のたびに移動するのは現実的ではないので、先ほどのセンサーなども駆使してルンバの動作を妨げないような家具&家電レイアウトを心がける必要がありそうです。
我が家では椅子を守るためにセンサーを追加で購入しました。
熱海のマンションにはマットソンチェアとニーチェアがありますが、どちらも直立した脚ではなく、ソリのような脚がついています。
そのためルンバが段差と勘違いして脚を乗り越えようとしてしまうのです。
たたんで立てかけておいたニーチェアにはまったルンバ。なかなか抜け出せずに苦戦していました。
なんとか脱出したもののこれを繰り返されてしまうと大事な椅子に細かい傷がつきそうだったので、椅子が置かれた窓辺だけはセンサーを追加購入してビームモードで侵入禁止にしました。
このラインから右はルンバが掃除できないイメージです。
代わりに椅子まわりはハンディークリーナーで掃除しなければなりませんが、リビングとキッチン、廊下までを留守中に自動で掃除してもらえるというのは本当に便利です。
ちなみに、このモデル、販売当時の価格は約4万円。熱海の物件を管理する前なら「平面しか掃除できない自動掃除機に4万円なんて」と鼻で笑ったことでしょうが、こうして適切な空間で実際に使ってみて利便性を実感すると、それくらいの価値はあるなと納得した次第です。
調べてみると、ルンバはこの低価格帯のモデルをリニューアルしながら販売し続けているようで、つい最近は「39,300円」で水拭きまでしてくれるという「ルンバ コンボ エッセンシャル」というニューモデルを発売したばかりだそうです。
今回ご紹介した旧型とくらべるとかなり便利になっています。内蔵のセンサーで段差を感知して避けてくれたり、Wi-Fi接続でアプリからルンバを遠隔操作も可能なんだとか。さすが最新型。今後もどんどん進化していくのでしょうね。
ルンバ、物が少ない空間なら一考の価値ありだと思います。