(563)【決定版】ブラック一色の露出コンセントボックスを組み立てる
僕のブログの中で非常によく読まれている記事のひとつがこれ。
今から6年ちょっと前、山小屋の離れ小屋を手探りでリフォームしたときに露出のコンセントボックスを黒の電気コードにあわせてブラックで統一しようと苦闘した模様を書いた記事です。
こんな感じに壁の上から直接固定することで、後付けで配線しました。このボックスですが、
写真左から、「メロディー」というネットショップのコンセントプレート(「プラスイッチプレートカラー」)、
パナソニック(Panasonic)のグレーのトリプルコンセント(WN1503H)、
マサル工業の「ニュー・エフモール露出ボックス・1個用・超浅型・ブラック」(SFBTA1W)を組み合わせて構成しています。
今回は、コンセント選びを見直し、「真っ黒」なブラック一色の露出コンセントボックスを作り上げてみたいと思います。
■ブラックのシングルコンセントを使えばいいのだ
さて、やはりポイントとなるのはコンセント本体の色。
プレートと露出ボックスはすでに「真っ黒」である以上、このグレーのコンセントがブラックになりさえすればOKという話です。
ひさしぶりに調べてみましたが、(フルカラーシリーズに対応している)「真っ黒」のトリプルコンセントやダブルコンセントはいまだ生産されていないようです。
しかし。
ダブルやトリプルはなくても、シングルのコンセントならブラックが発売されていたのを初めて知りました。
「フルカラー埋込コンセント ブラック(WN1001B)」です。
ダークグレーではない「真っ黒」なブラック。これを使えばブラック一色の露出コンセントボックスが作れるはず。
ただ、もともと枠が付属しているダブルやトリプルのコンセントとはちがって、シングルのコンセントの場合、枠も別途に購入して取り付けねばなりません。
ということで、「フルカラー金属取付枠(WN3700)」を用意しました。
こっちは非常にポピュラーなものでホームセンターなんかでも手に入ります。
もしトリプルコンセントを作るなら、先のブラックのコンセント3つとこの金属枠を組み合わせるのですが、今回は、シングルコンセントにするのでこれも準備しました。
「ブランクチップ ブラック」です。
型番は「WN3020B」。
金属枠のセンターにシングルのコンセント、上下にブランクチップを配するという構成。「わざわざブランクチップなんて付けるくらいなら、シングルのプレートをかぶせればいいじゃん」とお思いかもしれませんが、僕が愛用している「メロディー」というネットショップのシングルプレートはもう在庫切れで手に入らず(生産も終了)、在庫があるのはトリプルのみだったためです(こちらも在庫限り)。
【メロディー】「プラスイッチプレートカラー」(ブラック3穴(BK3)608円(税込))
このプレートにあわせるためにわざわざブランクチップを用意したのでした。
で、これらを冒頭にも挙げた露出ボックスと組み合わせます。
出来上がったのがこちら。
おおっ!写真ではなんだかよくわからないくらい「真っ黒」な仕上がり。
グレーのコンセントを用いた場合との差は歴然。
今度こそブラック一色のコンセントボックスができました。露出ボックス自体は以前のものと変わらないので、問題なく露出配線で取り付けられます。とにかく「真っ黒」なコンセントボックスがほしいという方、ぜひ試してみてください。
■質の低いカラープレートはおすすめしません
さて、以下、補足をいくつか。
今回の方法論のいちばんの弱点は生産終了品のカラープレートを用いていることでしょう。
先ほども書いたとおり、この「プラスイッチプレート」の「ブラック」は、シングルとダブルがすでに完売、トリプルも在庫限りとなっています。早晩、市場から姿を消すことになりそうです。
できれば代替品を見つけておきたいと探した結果、アマゾンでこんなものを発見しました。
え、これでいいじゃん。アマゾンで買えるならラクだし。というわけで購入してみました。
ふむ、メロディーのものとくらべてややマットな印象。悪くない……と思ったら、
側面がちゃんと塗られてない……。
取り付け枠にいたっては、まったくの無塗装……。
驚いて商品説明を読み直したところ「※プリンターの性能上、外側の縁(側面)まではプリントされません」との注意書きが。ちゃんと読むべきでした。
ダメ元で組んではみましたが、
これじゃ、ダメだ。
なんとも残念な仕上がりになってしまいました。
あらためてメロディーの製品を見てみると、
側面や取り付け枠までムラなくきれいに塗装されていました。個人的にはこうじゃないと意味ないよなあと思うのですが、いかがでしょう。そんなこんなで安直に質の低いプレートで代替しないことをおすすめしますが、いまだ質の高い代替品が見つかっていないのが悩み。だれかいいもの知ってる人がいたら教えてください。
■真っ黒なコンセント&プレートなら選択肢は豊富
さてさて、最後にもうひとつ補足をば。
以上の話はあくまで黒の露出ボックスを構成するための話で、もし壁埋め込みでブラック一色のコンセントプレートがほしいなら選択肢は豊富にあることも付け加えておきましょう。
アメリカンスイッチのコンセントならブラックがありますし、
神保電器(JIMBO)のNKシリーズにもブラックがあり、
パナソニックの「SO STYLE」シリーズにもブラックがありますから選び放題。
たいていどれもワンセットで購入できるので電気屋さんへの支給もしやすいです。
後学のためにひとつ購入して試してみました。
「SO STYLE」のトリプルコンセントです。
型番は「WTL13033B」。
先のフルカラーシリーズのもの(WN1503H)とならべると、枠の真ん中にある取付穴の位置が異なり、互換性はないので要注意。
素人的に迷うのがこの互換性の問題で、「SO STYLE」シリーズは先述のフルカラーとは互換性がないのですが、アドバンスシリーズとは互換性があったりして、ほんと難しい。
こちらはアドバンスシリーズのコンセントプレートのマットブラック(WTL7003BK)。
これならば組み合わせ可能。
へえ、これはこれで素敵。
ひょっとしてこのまま露出ボックスに付けられるのでは?と思ったのですが…
取り付けはできるんだけど、やっぱりサイズが微妙にそろわないのですよね。
角が出っ張ったり、プレートとボックスの間にスキマができたりしてしまうのが気になります。
ブラックの露出ボックスを構成するうえでのいちばんの問題がこれで、この露出ボックスがフルカラーシリーズに合った形状になっているため、その他のプレートを用いることができないのです。先ほどブラックのコンセントをいろいろご紹介しましたが、どれを付けても結果は同じ。
「フルカラー縛り」ともいえる状況で苦心して黒の露出ボックスを組み上げざるをえなかったワケがおわかりいただけると思います。
フルカラーのプレートを付けたボックスとくらべると、収まりのちがいは明らかです。同じブラックでも質感のちがいが浮き彫りになるのも興味深いですね。このあたり、こだわり始めるとキリがないなと感じます。
今後もまめに新商品をチェックして理想の組み合わせを追求していきたいと思います。