(579)窓辺にベンチを造作してもらうことにした
前回、客間の床の塗装が終わりました。
引き続きリフォームを続けます。今回は窓ガラスを交換してベンチ(の骨組み)を造作してもらった話です。
■窓ガラスを透明にしたら、ベンチがほしくなった
客間の窓はもともとすりガラスでした。
腰高窓で、本棚が設置されていました。
小屋のまわりは緑に囲まれているので透明ガラスに交換して眺めをよくしたいと思いました。引き違いガラスの交換で「27,000円(税別)」の見積もり。税込みでも約3万ですからいいかな、と。
いざ交換してもらうと、これがなんともよい眺め。
この窓辺を収納にしておくなんてもったいないと感じました。
そこで思い出したのがベンチです。
インテリア雑誌などで窓辺にベンチを造作して外を眺めながら寝そべることのできるスペースに仕上げている事例をよく見かけていました。北欧ではこういう居心地のよいこじんまりとした場所を「ヌック」と呼ぶんだとか。せっかくの景色を活かして、我が家にも「ヌック」と呼べるようなベンチのある窓辺を作ろうと思い立ったのでした。
■大工さんが5万円ちょっとで素敵なベンチを造ってくれた
というわけで、大工さんにこんなリクエストを出してみました。
人の体重がまるまるかかるベンチですから構造はしっかりとプロに造ってもらいたい。でも、表面の装飾はDIYで自分好みに仕上げたいというわけ。
座面のサイズと高さについては、けっこう迷いました。最初は本棚があったところにすっぽり収まるようなコンパクトな座面を考えていたのですが、せっかくなら寝転がれるように広さがほしいと思い、50センチのゆったりした奥行きに決めました。
座面の高さについては頭で考えてもなかなかわからないので、高さの異なる椅子をならべてベンチの高さを想像しながら座ってみたりしました。
妻にも意見をもらい、ふつうのダイニングの椅子と同じくらいの座面高(42~43センチ)に決定。上にクッションを置くつもりだったので、その厚みを考慮して高さ40センチでリクエストを出しました。
大工さんからもらった見積もりは「46,000円(税別)」。税込みで5万ちょっとですから、ぜんぜんアリ。即決でお願いして10日ほどでできたのがこちら。
あれ?想像したよりもずっとちゃんとしてるぞ。もっとざっくりしたのができるのかと思った。これは骨組みというよりはベンチそのものですね。
曲面の仕上げとか、さすがプロ。当初は座面の表面にも仕上げ材を張り付けるつもりだったのですが、座面はもうこのままでいいな。
背面や側面の壁は本棚のときのままなので、上から仕上げ材を張ろうと思います。
■表面をDIYで装飾するための地味な下準備をする
しかし、表面をどう装飾するかを考える前に、いくつか下準備をしなければならない部分があります。
ひとつは窓枠が固定された木材(額縁)と、背面の壁の段差。測ってみると4センチ弱あるので、いきなり仕上げ材を張ると額縁だけが出っ張った形になってしまい、座ったときに背中に当たってしまいます。
もともと背面の壁は強度にも不安があったので、2センチほどの厚みの木材を上から張って補強することにしました。サイズ的には「45センチ×172センチ」ですから、シナ合板を買ってカットしてもらえばいいかな、と。
向かったのは、みんな大好きコーナン。
ホームセンター、油断すると時間が溶けますね。
しかし、驚いたのが木材の値上がりです。
900ミリ×900ミリで厚さ12ミリのシナベニヤが「3,980円」。こんなにしたっけ?
12ミリだと1枚では厚みが足らないので、半分にカットしてもらって重ね張りするとして2枚は必要。下地に「7,960円」はなかなかのお値段ですよね。カットしてもらうのも重ね張りするのも面倒だなと思っていたら、こんなものを見つけました。
厚さ18ミリで910ミリ×450ミリのパイン集成材(「2,680円」)です。
厚みはベニヤの重ね張りよりも多少薄くなりますが1枚で事足りますし、幅45センチならカットしてもらう手間もかかりません。
というわけで、このパイン集成材を横並びに2枚張って済ませることにしました。価格も「5,360円」でベニヤの重ね張りよりも安く済みました。どっちにしても下地にかける費用もバカになりません。
さて、こいつを張ろうと思ったら、気になる箇所がもうひとつ。
額縁の一部にブラウンのペンキが残っていたのです。
このままはまずいということでサンダーで塗装を削り落としました。
地味で疲れる作業。やすりがけ、ほんとに嫌いだなあ。
これくらいきれいにすればいいだろう。
ようやく背面の壁の補強に入れます。
買ってきた集成材は高さぴったりに収まりました。
二枚目だけは横幅に合わせてカットして、
背面にすっぽり収まりました。これをどう固定するかというと、
先日床を張ったときと同じく、両面テープとボンドで接着し、
下地があるところを狙って、ビスで留めました。
実は、事前に大工さんに相談して「この釘があるところが木下地のあるところだよ」と教えてもらっていたのです。
たまたま座面と背面の素材が同じパインだったので質感もそろいました。この時点ですでにいい感じ。
ついでに窓の前の天井にもシナベニヤを張って作業は終了。
次回はこのベンチの表面に木材パネルを張り付けます。