(583)オスモカラー「ウッドワックス」2色を混ぜて塗装してみた
前回、オスモカラーの「ウッドワックス」の色選びについて書きました。
(582)【決定版】オスモカラー「ウッドワックス」の色選び
いろいろ悩んだ末、アルミサッシの存在感を和らげるために、シルバーカラーに近い色で塗りたいと考え、ちょうどぴったりくる色がなかったので2色を混ぜようと思いついたのでした。
今回は、塗装する面積の計算から始めて調色したウッドワックスでベンチを塗装してみたいと思います。
■塗装面積の計算と道具の準備
まずは塗装面積の計算から始めましょう。
ごらんのとおり、窓を囲んで木材を張り付けたので、脚も含めて未塗装の木部はけっこうあります。測量してみると…
座面(緑・裏面含む)が1.7平米、背もたれ(赤)が0.8平米、側面の壁(黄)が0.4平米ずつで0.8平米、天井部分(青)が0.5平米。すべて合計するとおよそ「3.8平米」となりました。
この面積を塗るのにどれくらいのオスモカラーが必要なのでしょうか。
オスモカラーの価格は一見すると高いように思えますが、少量で広い面積が塗れるので、「3.8平米」くらいの広さならば最小サイズの「0.125リットル缶」(5平米分)でも足りてしまいそうです。
今回は「ホワイトスプルース」と「シルクグレー」の2色を混ぜるので、0.125リットルを1缶ずつ買えば確実に足りるのですが、オスモカラーは少量であるほど割高なのが気になってしまいました。
「0.125リットル缶」の1リットル換算の価格を見ると、さすがにもったいないという気持ちが抑えられず、結局、「0.375リットル缶」を1缶ずつオフィシャルストアで購入することにしました。いや、「0.75リットル缶」ならさらにお得なのですが、さすがに多すぎますし。
「0.375リットル缶」を2缶で「10,172円」(送料は無料)。額面だけ見ると高いのですが、絶対に余る量。ホワイトとグレー系のカラーは世田谷のマンションのベースカラーでもありますし、今後も絶対に役に立つと思うのでムダにはならないと思います。
というわけでオスモカラーの手配が完了。
その他の道具はアマゾンなどで安価なものを購入しました。
コテバケはハンディ・クラウンの「ワンタッチコテバケ」。オスモのハケは塗り心地は最高なんですが、ちょっと高すぎて見送りました。
もともと持ち手は所有していたので今回は取り換え用のスペアのみを注文。
ハケも同じくハンディ・クラウンの「SPエクステリアペイント 平刷毛 40mm」。
塗料を移すカップもハンディ・クラウンの「塗料カップ 0.8L」を選びました。
コテバケのスペア・ハケ・塗料カップの3点でたったの「858円」。安い。
本来ならばハケを洗浄するための専用液も必要ですが、ハケは使い捨てようと決めていたので注文しませんでした。洗っても結局カチカチになるし、捨てたほうがラクな気がするのよね……。
■2色を混ぜてオリジナルの「ホワイトグレー」を調色
オスモカラーに付属していた注意書きを読んでみると…
「よくかき混ぜる」のが大事とのこと。
コンビニなどでもらったプラ製のスプーンで底からしっかりとかき混ぜ、容器に移します。
今回は2色を混ぜるのですが、再現性も重視して1:1の比率にすることに。
「シルクグレー」150ミリリットルに「ホワイトスプルース」150ミリリットルを混ぜて、計300ミリリットル。
ムラができないように十分にかき混ぜて、
2色が混ざったオリジナルカラーができました。
かき混ぜに使ったスプーンで色を比較してみました。左が「ホワイトスプルース」、右が「シルクグレー」。ちょうど中間の色ができたと思います。それぞれの名前を取って「ホワイトグレー」とでも呼ぶことにしますか。
■オスモカラーは付け過ぎず、塗りのばすのが大事
塗装前にマスカーやテープを駆使して周囲を入念に養生します。
天井裏からのゴミが落ちて塗装面に付着してしまうと台無しなので、マスカーで天蓋も作りました。
床と接する脚部分はとくにしっかり養生して準備完了。
いよいよ塗装を始めましょう。
基本的には、オスモカラーの塗装にはムラのできにくいコテバケがおすすめなのですが、凹凸がある面には使えないのでハケも使います。
先ほどの注意書きにもありましたが「塗りすぎ」は厳禁。ハケの先にちょんちょんと付けて、
余分な塗料を落としてから塗りましょう。
とにかく塗りのばすことを意識して塗っていきます。
よくのびるので、ちょっと付けただけで思った以上に広い面積を塗ることができるはず。
ソルミを張った部分を塗り終えたところ。平面とちがって凹凸があるので塗りムラが気になることはほぼありません。
座面部分にはみ出たところは塗料が濃い目に残ってムラになりがちなので要注意。しっかり塗りのばしておきましょう。
ここからコテバケにバトンタッチ。
塗装面積も少ないのでバットを使うまでもないと判断し、塗料をちょんちょんと置いて、
それをコテバケでぐいっと塗りのばしていきます。
とにかく塗料をのばしきるのが大事。
薄いかな?と思うくらいに塗って、足りない部分があったらちょっとだけ付け足して塗りのばすといいと思います。
同じ要領で天井も塗ったのですが、
天井の場合、塗装面に塗料を置くことができないので、コテバケに直接塗料をたらしてから塗りました。
さらに、座面の裏や、
脚も塗って、
塗装完了。ひさしぶりのオスモカラーでしたが、大きなトラブルもなく塗り終えることができました。ワトコオイルとくらべて塗りにくい印象がありましたが、注意すればさほど難しくありません。
とにかく「塗料を付け過ぎない」ように注意し「しっかり塗りのばす」ことを終始意識したのがよかったようです。
300ミリリットルのうち150くらい使って、ちょうど半分が残りました。
オフィシャルデータの「0.125リットルで5平米分」という情報とくらべると、「0.15リットルで3.8平米」はやや使い過ぎかとも思いましたが、よく考えてみればソルミは山型の木材。
ただの平面よりも塗装面積が多かったのが影響したのでしょう。
オスモカラーの乾燥時間は約半日だそうです。
翌日、養生をはがしたベンチがこちら。
調色した「ホワイトグレー」ですが、とてもきれいに塗れました。
うっすら木目が透ける仕上がり、好みです。
グレーというとモダンな印象が強かったので和風な我が家のインテリアから浮いてしまうのではないかという不安もあったのですが、思ったよりもマッチして違和感もありませんでした。
なにより色がそろったおかげで窓のアルミサッシのイヤな存在感が薄れたのがよかった。わざわざ調色したかいがあったというものです。
次回はこの座面に合わせてクッションをオーダーします。