(596)シェードホルダーでペンダントライトに3点留めシェードを取り付ける
前回、照明シェードの取り付け方法3種類を紹介いたしました。
(595)ペンダントライトを照明シェードに取り付ける方法3種類
ざっとおさらいすると、
照明シェードの取り付け方法には「C型座金式」「3点留め式」「挟み込み式」の3種類があり(アサクラが便宜上付けた名前)、それぞれのシェードに適合した灯具を選ばなければ取り付けることができないのです。
たとえば、
挟み込み式の灯具に3点留めのシェードを取り付けることはできません。
でも、前回の最後に触れたとおり、シェードホルダーというパーツを使えば取り付けることが可能になります。今回はその方法をご紹介します。
■挟み込み式の灯具に3点留め式のシェードは取り付けられない
さて、挟み込み式のペンダントライトは、
リングを取り外して、
灯具をシェードの穴に通し、
シェードをリングで挟み込んで固定します。
前回もご説明したとおり、このタイプの灯具には、
丸い穴が開いたシェードしか取り付けることができず、
このようなボトルネック状のシェードは取り付けられません。
でも、手元にあるのがこの2つだとしたら、新しい灯具やシェードを買い直さずになんとか取り付けたいと思うのが人情というものです。
■シェードホルダーで3点留めの照明シェードが取り付けられる
そんなとき、便利なのがこちら。
3点留めのネジがついた後付け型のシェードホルダーです。
これを下から灯具に通して、
シェードを取り付けるのと同じ要領でリングで挟み込んで固定します。たったこれだけで3点留め式のシェードを付けられるようになるのです。
あとは前回ご紹介したようにシェードを通して、
ネジを締めてシェードを固定するだけ。
今まで挟み込み式のシェードしか付けられなかった灯具に3点留め式が取り付けられるようになり、シェード選びの幅がかなり広がりました。
このミルクガラスのシェードも、
こんなアイアンシェードも取り付けることができるのです。
調べてみると、このシェードホルダーには「ギャラリー」という呼び名もあるようなのですが、こちらもポピュラーな呼称ではないらしく、ネット通販で探してもあまり見つからないのが悩ましいところ。
しかも、ニッチなパーツだけあっては金具の輪っかひとつの割には意外に高額で、単体で購入すると送料込みで千円以上かかってしまうことも。個人的にはメルカリの中古品や照明専門の実店舗などでリーズナブルに手に入れるのがおすすめです。
■E26対応の灯具の場合はシェードホルダー選びに要注意
前回と同じく注意が必要なのがサイズです。
前回も書きましたが、「挟み込み式」は灯具によってサイズが異なります。その違いは主に電球のサイズのちがい(E17かE26か)に起因しています(が、まれに例外もあります)。
今しがたご紹介したシェードホルダーは小型のE17電球に対応した灯具に取り付けるものなので、灯具の直径がひとまわり大きい灯具(E26電球対応)には径が小さくて通りません。
そこで、E26電球に対応した灯具に付けられるシェードホルダーを探してみたところ、なんとか発見することができました。
探せばニッチな商品ってあるものなんですね。ネットはすごいな。1個でよかったのですが、4個セットしかないので渋々購入。
見た目はちがいますが、「挟み込み式」の灯具に「3点留め式」のシェードを取り付けられるようにしてくれる役割は同じ。
内径が42mmと大きいのでE26電球対応の太めの灯具を通すことができます。
このホルダーをシェードに取り付けてネジを3点留めして固定し、
灯具本体を通して、
シェードの内側からリングを締めて固定しました。
無事に取り付け完了。
先日、山小屋の客間に取り付けた照明シェードがこれでした。
ただし、シェードの厚みや形状によっては取り付けることができないので要注意。
たとえば、先ほどのガラスシェード。
ホルダーを付けて、
灯具を通してから、
リングでシェードを固定しようとしましたが、
シェード内部が狭すぎてリングが奥まで入らず、締めることができませんでした。シェード本体に厚みがあったり、細長い形をしていたりすると取り付けが難しいのがこのホルダーの難点ですね。
■旧式の灯具には「セードホルダ」を取り付ける
ちなみに、シェードホルダーといえば、こんなのもあります。
パナソニック(Panasonic)のセードホルダ「WW9004」です。
「セードホルダ」とは「シェードホルダー」の古い表記。
裏から見ると「3点留め式」のネジがついているのがわかります。
これが対応しているのは、
こんな感じの昔ながらのペンダントライト(写真はナショナル製のパーツが使われています)。このようなタイプの灯具をお使いの場合には「WW9004」を取り付ければ3点留め式のシェードを付けることができます。
灯具本体にホルダーを通して
ネジを締めるとリングの内径が狭まって本体にシェードを固定する仕組みです。あとは同じやり方でシェードを取り付ければ完成。
3点留め式のシェードが取り付けられるようになりました。
ミルクガラスのシェードと組み合わせると悪くないレトロ感。
こんなぐあいにシェードリングを活用すれば照明のバリエーションが広がるのでおすすめです。
次回も照明の話。シェード選びから始めて実際にペンダントライトをオーダーしてみます。