(607)業務用キッチン作業台をあきらめて無印のステンレスシェルフを選んだ

今回も自宅のキッチンの話。キッチンの一画に設置した無印のステンレスシェルフの話です。
表題のとおり、業務用キッチンの作業台をあきらめて購入したので、そことの比較が話の中心になることをご了承ください。
■壁付けのキッチン+シンプルな作業台が私的な定番
自宅をはじめ、僕が手がける物件には業務用キッチンを何度も導入してきました。
その際の定番の配置が、ガスコンロやシンクを壁付けで設置し、向かい合うようにバックガードのない作業台を置くというレイアウトです。

山小屋の母屋では、壁際にガスコンロ、引き出し付き作業台、シンクをならべ、

向かい合うように120センチ幅の作業台を置きました。

熱海のマンションでは既存のキッチンにコンロ台を追加してL字型にして、冷蔵庫を挟んで150センチ幅の作業台を設置しました。
なくても生活できるものの、この作業台があるとお茶を淹れたり配膳したりしやすくて本当に便利だと実感しています。
さて、世田谷の自宅はというと、

10年前のリフォームでL字型に業務用キッチンを配置し、

その反対側にはリサイクルショップで買ったカラーボックスを置いていました。ごらんのとおり、小さな炊飯器とティファールを置いただけで天板がいっぱいになる狭さ。
それから時は流れ……

これが昨年末のリフォーム(と片付け)がおこなわれる直前の写真。カラーボックスの上には電子レンジが鎮座し、物があふれてしまっています。この惨状にウンザリして、リフォームを機にカラーボックスをもう少し大きい作業台に買い替え、収納を見直すことにしたのです。
■業務用キッチンの値上がりで無印のステンレスシェルフを選ぶことに
ところが、先日書いたとおり、近年の業務用キッチンの値上がりは相当なもので、ネット通販での購入価格はおよそ1.5倍にまで値上がりしてしまっております。
たとえば、先ほど紹介した山小屋に置いた120センチ幅のシンプルな作業台(TX-WT-1245NB)は、2020年に購入したときは「20,101円」でしたが、
ほぼ同型の「TXA-WT-1245NB」は約3万円もします。
今回探したのは、幅が半分の60センチの作業台(TX-WT-645NB)ですが、
こちらも「25,000円」をオーバーするくらいの価格。
正直、これではちょっと手が出せないなあと感じてしまいました。

そんなときに無印良品の店舗でステンレスユニットシェルフを見かけて、これなら我が家の業務用キッチンと組み合わせても違和感ないのでは?と思いついたのでした。
サイズとしてしっくりくるのは「ステンレスユニットシェルフ・ステンレス棚セット・小」(幅58×奥行41×高さ83cm)でした。
価格を調べてみると「17,900円」。
うむ、業務用キッチンの作業台よりは安いけど、そこまでの安さではないのも事実。
どうしようかと迷っていたら、無印のネットショップで「中古品」が「13,500円(送料込み)」で販売されていたのです。この価格なら業務用キッチンの半額ほどなのでお得感もあります。

その場でポチリとオーダー。
■無印良品の収納と規格がそろっているので使いやすい

後日、商品が届きました。

外箱には「再販判定チェックシート」なるものが貼られていて「中身のパーツがきちんと確認済み」であることがうかがえます。さすが本家、きちんと中身を精査したうえで自社製品の中古品を販売しているので、ヤフオクやメルカリで中古品を買うよりも安心感があります。

パーツ自体もきれい。新品同様とはいきませんが、目立つ傷もなくて個人的にはまったく問題ないと感じました。

組み立てにも問題はありませんでした。

あっという間に完成。横の壁に奥行きが収まったのもうれしい。

カラーボックスの上を占領していた電子レンジも棚の中にすっぽり収めることができました。

無印良品はブランド内で規格が統一されているので、

こんなふうにムダなくスッキリ収納できるのもありがたいのです。

同じく無印良品のゴミ箱を横に置いてみました。これも高さの規格がそろっているので収まりがいい。

買ってきた野菜やお菓子など、ちょこっと置きができるし、お茶やコーヒーを淹れるスペースとしても使えます。やっぱり、こういうプラスαのスペースがキッチンにあると便利だなあ。
■業務用の作業台とくらべると安定感に欠けるのが難点
と、書いてきて、サンワカンパニー(現ミラタップ)が無印のステンレスシェルフユニットと組み合わせ可能なキッチンを販売していたのを思い出しました。

「MUJIシェルフキッチン」です。

こちらは2020年ごろにショールームで撮影したもの。それなりにお値段がするので購入を検討するまではいきませんでしたが、ゴミ箱がシンク下にきれいに収まるところなども含めて、なかなかいいなあと思ったものです。残念ながら2024年に生産を終了したとのこと。
こんな商品があったくらいですから業務用キッチンとの組み合わせも心配なし。

ステンレスなので質感がそろい、見た目的にも浮かずに済みました。よかった。
ただ、難点もあります。ステンレスユニットシェルフは業務用キッチンとくらべてフレームが華奢なせいか、安定感に欠けるのは否めません。

特にそれを感じるのは電子レンジのドアを開け閉めするときで、開閉のたびにグラつきを感じてしまうのです。ストレスというほどではないですが、ここはどっしりとした業務用の作業台に劣るところでしょうね。

でも、差額も含めてトータルで考えれば十分満足しています。無印のステンレスシェルフと業務用キッチンの組み合わせ、悪くないです。