(621)キッチン水栓の蛇口を交換して高さを上げて使いやすくする

今回は世田谷のマンションにある自室のキッチン水栓の話です。

10年前のリフォームで業務用キッチンを設置した際に壁付けのシンプルな水栓を設置してもらいました。
その後、浄水器を蛇口に取り付けて使っていたのですが、問題がありました。

ごらんのとおり、蛇口の先端が低すぎて洗い物がしにくいのです。
浄水器を取り付けたせいで水が出る位置が低くなってしまったことに加え、

重い鍋をうっかり落としそうになり、蛇口にぶつけてしまったせいで、

蛇口が曲がって斜め下を向いてしまっているのも原因です。蛇口の根元からちょろちょろ水漏れもするし、どうにかしなければと思っていたところ、こんなものを見つけました。

S字型で高い位置から水を出すことのできる「スワンタイプ」と呼ばれる蛇口。
SANEI(三栄水栓製作所)のツル首自在パイプです。

裏面の説明書きによると、シンクを広々と使いたい人向けの商品のようなので自分の希望にぴったりだと思ったのですが、よくよく見てみると、

「シングルレバータイプはレバーとパイプが干渉する可能性があるので取付けできません」と書いてありました。気づいたのは購入してからなので後の祭り。

試しに合わせてみると、なんとかレバーは干渉しないで済みそうな印象です。

というのも、レバーは中央位置で水、左に振ってお湯なので、右に振ることはないから、新しい蛇口とぶつかることはほぼないというわけ。まあ、このあたりは水栓の設置位置によって事情が異なりそうなので、検討する方はよく考えてからがいいとは思います。
気になる取り付け方法ですが、そんなに難しくなさそうです。

まずは古い水栓を取り外すところから始めましょう。

おなじみのウォーターポンププライヤーを使います。
何気に一家にひとつあると便利な道具です。

傷が付かないように布巾などをかませて、蛇口の根元のネジをゆるめます。

ゆるめさえすれば、あとは手で回せます。

無事に取れました。

新しい水栓に付属していたパッキンをはめて、

取り付けようとしたのですが、どうにも固くて回せません。

試しにパッキンなしで締めてみたら、あっさり取り付けられました。どうやら付属のパッキンが厚すぎるみたいです。

仕方ないのでハサミでパッキンを切って厚みを調整してみることに。

薄くなったパッキンをかませると、今度は無事に回って蛇口が取り付けられました。

仕上げにウォーターポンププライヤーでしっかり締めて作業完了。

水が出る位置がぐっと高くなりました。パッキンを加工したものの、水漏れもなく一安心。

懸案だったレバーですが、たしかに蛇口と干渉しそうにはなるのですが、先ほども書いたとおり、レバーがこれ以上右にはこないのと、蛇口を左に向ける必要がまずないので、実質的には問題なし。このまま使うことにしました。

このあと、前回も紹介した浄水器も取り付けましたが、それでも高さは十分。

以前は蛇口を避けるように洗い物をしていましたが、交換後は水栓下の空間が広くなったのでストレスなく食器が洗えるようになりました。

水栓の下に入らず、洗うのが大変だった大きめのボトルもラクラク洗えます。感激。

ただし、水が出る位置が高くなると、必然的にシンクまわりの水はねもひどくなるのがデメリット。

個人的には、浄水器のシャワーモードを選んで、きもち弱めに水を出すことで水はねをおさえれば気にならないレベルだと思っていますが、神経質な人はイヤかも。
ちなみに、こんなに高くする必要はないという人には、こちらのような蛇口もあります。
SANEI(三栄水栓製作所)の上向き自在パイプです。こちらは蛇口の高さを93ミリアップしてくれるそうです。ほどほど高くしたいていどならばこちらのほうがいいかもしれませんね。どちらのタイプもほとんどのメーカーの水栓に対応しているそうなので、希望する高さによって選び分ければいいと思います。

DIYで気軽にできる蛇口改善、ぜひトライしてみてください。