(626)熱海のリゾートマンションで一年間にかかったリアルな維持費

熱海のリゾートマンションの一室を格安で購入してから3年余りが経ちました。

購入初年はDIYに明け暮れ、二年目は大規模修繕で半年はお客さんが来れない状態でしたから、三年目となる昨年は、ようやく一年通してマンションを楽しむことができた初めての年だったと言えます。
今回は、この2024年の一年間でかかった維持費を一覧にしてまとめ、各項目ごとに一円単位まで公開したいと思います。
■リゾートマンションの維持費の項目一覧
物件を購入してまもないころ、手持ちのデータから維持費を算出したことがありました。
物件を維持するために必要だと思われる費用の項目一覧は以下のとおり。
- 固定資産税・別荘税
- 管理費・修繕積立金
- 電気・ガス・水道料金
- 通信費
- 火災保険(地震保険含む)
当時、これらを合算して「毎年60万円弱」=「毎月5万円弱」という維持費の目安が算出されましたが、実際のところはどうだったのでしょうか?以下、実際にかかった費用とくらべてみましょう。
■管理費や税金などで年間「413,084円」
まずは物件を所有する以上、絶対に支払わねばならない費用からはじめましょう。
分譲マンションならば避けては通れない管理費と修繕積立金の合計は月々「27,682円」になります。

もっとも高額な費用なのですが、これが原資となって外壁修繕などをおこなうことができるのですから不満は言えません。他のマンションと比較しても高すぎることもない印象です。
加えて、毎年春には年払いの税金の支払いも必須です。

固定資産税は全期で「39,200円」ですが、これだけでは済まないのが熱海。
全国でも珍しい別荘税なる税金もあって出費がかさみます。

こちらは「41,700円」。固定資産税が倍になるくらいの感覚ですね。
先の管理費などと足して年間「413,084円」でした。
■水道光熱費と通信費は年間「151,499円」
考え方によっては以上をもって維持費とすることもありますが、現実的には生活に欠かすことのできない水道光熱費と通信費も計算に組み込むべきだと思います。
個別に明細を見ていきましょう。

電気代は年間合計で「47,276円」で、月割りにすると4千円弱でした。当初の目算では3千円ほどだと思っていたのでやや高めでした。

ガスは地元のプロパン業者と契約していますが、年間合計で「17,053円」で、月割りにすると1,400円ほど。こちらは想定していた3千円の半分ほどで思ったよりも安く上がりました。

水道については毎月「2,650円」の基本料金を管理費などとともにマンションに支払うシステムです。使用料が一定までに収まればどれだけ使っても金額は変わりません。うちのように定住でない場合は使用量もたかがしれていて基本料金をオーバーしたことはまだ一度もありません。年間合計額は×12で「31,800円」でした。

水道光熱費は以上ですが、真冬の寒い日には灯油ヒーターも併用するため灯油代がかかります。これについては前年の残りを繰り越して利用したりもしており正確な算出は難しいのですが、だいたい毎年15リットルほどを使う計算ですので、今年購入した「1,778円」(125円×14.22リットル)をもって灯油費用としました。
さらに、仕事にも娯楽にもかかせない通信費。

固定電話は設置していないので、通信費はインターネットのフレッツ光の料金のみ。月額「4,466円」で年間「53,592円」となります。
以上を合計すると、年間で「151,499円」の水道光熱費と通信費がかかっている計算です。
■火災保険と地震保険は「年間19,934円」
最後に、万一の事態に備えるための火災保険です。
地震保険も含めて長期一括払いで契約しました。

火災保険は「80,410円」に特約の「16,610円」も足して10年で「97,020円」ですから、年換算にすると「9,702円」。一方、地震保険は5年で「51,160円」なので、年換算すると「10,232円」でした。
合算すると一年あたりの保険料は「19,934円」となりました。
■年間の維持費「584,517円」、月額換算で「48,710円」
以上が、2024年に実際に支払ったマンションの維持費です。
まとめましょう。

全項目を合算すると年間合計「584,517円」で、月額に直すと「48,710円」となりました。
冒頭にもご紹介した以前の記事で「毎年60万円弱」=「毎月5万円弱」と算出しましたが、光熱費の誤差はあったものの、事前の想定通りの金額だったことが明らかになり、購入前にしっかりと下調べをしたかいがありました。
その意味で、「リゾートマンションを買ってみたら思ったよりも維持費がかさんで後悔した」なんて気持ちを抱いたことは一度もありません。
とはいえ、こんなご時世ですからもろもろ値上がりして近い将来には維持費が月5万円をオーバーする日が来るだろうと覚悟しています。

さて、築50年を越える物件に毎月5万円の維持費を投じることの是非についてはいろいろと考え方があるかと思います。次回は、築古リゾートマンションを3年間所有して体感した正直な感想を書きたいと思います。