(644)【後編】洗面台下の空きスペースにDIYで収納棚を追加する

引き続き、自宅の洗面台の下のスペースに着脱可能な収納棚を設置していきます。

(643)【前編】洗面台下の空きスペースにDIYで収納棚を追加する

前回、板を切り出して塗装し、棚板本体が完成しました。

今回は作った棚を洗面台の下に設置していきます。

■棚受けの角材は木工用ボンドで壁に圧着

収納ケースの高さも考慮しながら、水平を取りつつ設置場所を検討しましょう。

位置が決まったら鉛筆で印を付けます。

ここに棚受けとなる角材を取り付けます。後述しますが、この線がズレていると棚に傾きが生じてしまいますので要注意。できれば誰かの手を借りて、棚板を支えてもらいながら印を付けるほうが失敗しにくいと思います。

さて、角材を壁に固定する方法ですが、通常ならばビスを打って壁に留めるのでしょうが、「壁の下地が石膏ボードでビスが効かないこと」「角材も細くてビスを打つと割れてしまう怖れがあること」などを考慮して、木工用ボンドのみによる接着にしました。

角材に木工用ボンドを塗り、

印に合わせてペタッと接着します。

ただ張り付けただけでは十分な強度が発揮できませんし、場合によってはボンドが乾く前に角材がズレ落ちてしまうかもしれません。

しっかりと圧着するために突っ張り棚でギュッと圧力をかけます。これをやるだけでぐっと強度が高まります。我が家の場合、棚板に重いものは置かないのでボンドだけで棚の重さに耐えられると思います。

下段も接着したら、乾くまで一晩置きます。

翌日、突っ張り棚を外してみると、がっちり固定できています。

ちょっと力を入れたぐらいではビクともしません。木工用ボンドってしっかり圧着すればけっこうな強度が出るので、落下のリスクが低い場所への設置ならボンドのみの固定も十分ありだと思います。

角材の上に棚板をのせたら完成。

突っ張り棚のときとくらべると見た目もぐっときれいになりました。

■棚の前面部にボーダータイルを張って完成

これで完成としてもいいのですが、見た目のクオリティを上げるために最後にタイルで仕上げをします。

前回ご紹介したグリーンのボーダータイルです。

前々回、洗面カウンターに張ったのと同じもの。

棚の前面に張った板の高さは、このボーダータイル２列がぴったり収まるサイズを選んでいます。

タイル用のボンドで接着し、ボンドが乾く前に表面のシートを濡らしてはがし、

目で見ながら位置を微調整しました。

このあと目地を入れて、ようやく棚板２枚が完成しました。

■タイル張りの棚で洗面台との一体感が出た

では、あらためて設置してみましょう。

ワンポイントでもタイルを張ると印象が変わりますね。手間をかけたかいがありました。

洗面カウンターとおそろいのタイルで見た目もきれいに仕上がっています。無印のソフトケースはシンプルデザインで悪目立ちしないのがうれしいです。

ボンドだけで固定したので耐久性が心配でしたが、大して重いものも入れていないこともあり、頻繁に出し入れをおこなってもビクともしません。

最近は下段にもケースを追加し、収納力もアップして快適です。利便性と見た目の両立ができるとわかったので、今後は空室のタイミングを狙って賃貸でも同じような棚板を導入してもいいかも、と考えています。

ただ、失敗した点もあります。写真を見てお気づきの方もいると思いますが、実は二段目の棚がやや左上に傾いてしまっているのです。

下からのぞくと下段の角材の位置がズレてしまっているのがわかります。棚板をおさえて水平を取りながら鉛筆で印を付けたのですが、そのときに失敗したらしく……やはり誰かに棚を支えてもらいながら慎重に作業するべきでした。

がっちりくっついた今となってはどうしようもありません。まあ、よくよく見ないと気づかないていどの傾きですから普段の暮らしでは気になりませんし、あきらめることにしました。

次回も引き続き収納棚DIYの話。今度は頭上に収納棚を設置します。