(655)コストダウンしてもフルリフォーム費用は350万円を超えた

引き続き、和室風のリフォームを施したお部屋の話。
23年ぶりの退去とあってリフォーム前はボロボロでした。
かろうじて障子の木枠だけは再利用できたものの、ここまでひどい状態だとフルリフォームするしかありませんが、浴室もキッチンも何から何までリフォームするとなると、とにかくお金がかかるのです。
今回は、フルリフォームに際して講じたコストダウン策を紹介しつつ、全体で350万円をオーバーした費用総額の意味についても考えたいと思います。
■余った新古品のキッチンを超格安で譲ってもらう
フルリフォームの費用が重くのしかかってくるなか、いちばんラッキーだったのは業者さんから「うちの倉庫に余っているキッチンあるんですけど、いりますか?運搬費と設置費だけでいいですよ」という提案をいただけたことでした。
それがこのキッチンでした。

こちら、実は一度別の物件に設置されたものの、お施主さんから「頼んだのとちがう」というクレームが入り、一度も使われることがないまま取り外されて会社の倉庫に運ばれたものなんだそうです。いわゆる新古品というやつですね。
かかった費用は運搬費「22,000円」と設置費「35,000円」で、たったの「57,000円(税別)」。レンジフードなどを含めても10万を切る価格でこのキッチンが設置できたのは本当に助かりました。
■トイレを移設してコストダウンするも失敗
トイレは、もともと他の部屋に設置されていたものを移転してコストダウンしました。

このトイレ、流れがいまひとつよくなく、詰まりが発生することが多かったため交換することになったのですが、業者さんによると「新しい節水トイレと古い配管との相性が悪かっただけではないか」という見立てだったので、トイレ本体には異常がないことに賭けて今回の部屋に移転することにしたのです。

おかげでトイレ本体の費用は浮きました。
ところが、実はあとあとトイレそのものにも問題があると発覚し、結局、交換することになってしまいました(詳しくはまた別の機会に)。手間もお金も余計にかかったうえ、新しい入居者さんにもご迷惑をおかけし、目先のコストダウンにこだわりすぎるのも考えものだと思い知らされました。
■洗面まわりは施主支給しまくってコストダウン
洗面まわりは施主支給を多用することでコストダウンをはかりました。

業者さんに渡したメモ書きを見直すと、ほとんどの備品が施主支給です(天井の直付け照明のみ、当初の予定から変更になりました)。
入手先は、IKEAで購入したタオルシェルフをのぞけばメルカリとヤフオクです。価格は以下のとおり。
- ミラーキャビネット「SUSメタ300」 (ヤフオク):12,518円
- 水栓「TLHG31EF」(メルカリ):7,000円
- 洗面ボウル「L210C」(ヤフオク):3,543円
- 洗面排水トラップ「T7SW1」(ヤフオク):7,952円
- タオル掛け「UGA467」(メルカリ):1,700円
すべて合計しても「32,713円」。もちろん、水道工事や電気工事の費用は別途かかりましたが、かなり費用を圧縮することができました。
なお、水栓のような器具は動作不良などの可能性もありますから、フリマアプリなどで購入する場合は「安物買いの銭失い」になるリスクは覚悟しましょう。また、洗面ボウル・水栓・トラップはそれぞれ適合サイズなどがあるので、事前にメーカーに問い合わせるなどしてしっかり確認することが大事です。

こちらが完成した洗面所。予算はミニマムですが、他の部屋とくらべて遜色ない仕上がりになってよかったです。
■外壁修繕工事で余ったタイルでコストダウン

洗面の壁に張ったオリーブグリーンのタイルもコストダウンのポイント。

いつもどおり僕自身がDIYで施工したのですが、

このタイル、実はマンションの倉庫にあったものなのです。

外壁修繕の際に業者さんが注文し過ぎたとかで、大量に余ってしまっていました。この在庫を活用したので、かかった費用はボンドや目地材などの副資材だけ。それもストックしていたものを使ったので費用はほぼゼロで済みました。
■それでも、リフォームの総額は350万円オーバー
以上のようにさまざまなコストダウン策を講じたのですが、リフォームにかかった総額は決して安くありませんでした。

工事の見積もりは「345万円」。最終的に若干の追加や施主支給の金額が加わり、総額は「350万円」を超えました。
思いのほか費用が高額になった理由は、やはり部屋の設備で残して使えるものが障子意外に何もなかったことだと思います。
いつもなら、既存のエアコンやガス給湯器を残して使い続けたりするのですが、

この部屋はもともとエアコンが設置されていなかった部屋でした。入居者さんは自分で持ち込んだエアコンを設置して、退去時にご自分で処分していったそうです。

一方、給湯器は見慣れないダイヤルタイプ。温度がわかりにくくて使いづらい。

これがなんと1995年製。退去が2019年ですから24年も使ったことになります。一般的に給湯器の寿命は10年と言われますから、24年はかなりの長寿命。よく故障しないでもったものです。
さて、これらを総合すると高額に見えた350万円の印象も少し変わります。もしコストダウン策を講じなければリフォーム費用は300万円台後半、ひょっとしたら400万円に手が届くほどになったかもしれません。「350万円」は大金ですが、これで済んでよかったと思うことにします。

費用をかけたかいあって家賃も大幅にアップし、すぐに入居が決まりました。リフォーム費用を回収するまではまだまだ長い道のりですが、気長に見守っていきたいと思います。