(669)シェードリングの形に合わせて照明シェードを改造してみた

引き続き、世田谷の自室のリビングの照明についてです。

前回、天井付近に電球を追加し、ペンダントライトと使い分けることで照明の自由度を上げてみました。
(668)ペンダントライトだけだと部屋が暗いので天井照明を追加した
今回改善したいのはテーブルについたときに視界の中に電球が直接目に入ってしまう問題。

光源が目に入ると、眩しくて食事や作業のときに気が散ってしまいがち。なんとか電球そのものが目に入らないようにできないか工夫してみたのですが、結局、照明シェードを改造し、それに合わせて照明器具もカスタムで組み立てるという割と面倒なDIY作業をおこなうことになりました。
■シェードと灯具の構造上、電球の位置は下げられない
論点を整理しておきましょう。

現在、光源が目に入ってしまうのはシェードの中での電球位置が低すぎるからです。

もしこの電球をもっと高い位置に動かすことができれば、光源が目に入りにくくなるはずです。
しかし、これが意外に難しいのです。

上から見ると、シェードを固定するための4本のワイヤーが中心に向かって下がっているのがわかります。

ワイヤーが集まる中心部にはパックマン型の座金が付いており、

ここに灯具を差し込み、

ネジを締めて灯具が外れないように固定する仕組みになっています。

以前、照明シェードの種類を紹介しましたが、これは左の「C型座金式」と僕が呼んでいるものです。
このタイプは、

灯具の付け根、コードが露出する部分に固定用の金具が付いているため、どうあがいてもシェードの位置をこれ以上下げることができないのです。これは構造上の問題であり、このままではどうにもなりません。
■シェードホルダー「WW9004」の活用を思いつく

前回も書きましたが、個人的にこの照明シェードが気に入っているので、これを取り換えるという選択肢はありません。
そこで、思い切ってこの照明シェードを改造することにしました。

取り出したのがシェードホルダー。
パナソニック(Panasonic)のセードホルダ「WW9004」です。
シェードホルダーについて詳しくは以前の記事をごらんいただくことにして、このシェードをどうやって灯具に装着するかと言いますと、

灯具本体をホルダーに通してネジを締めて固定します。

シェードはホルダー側面にあるネジで固定する仕組みなので、位置の調整をすれば灯具本体のいちばん低い位置にシェードを取り付けることも可能です。
このシェードリングと先ほどのシェードを合体させてしまえば、シェード内での電球位置も上げることができるはずです。
図で言うと、

現状では、灯具の根元でシェードに固定されていますが、

灯具の本体の下部でシェードを固定できれば、電球の位置も今よりも高い位置に上がるというわけです。
■シェードを改造してシェードホルダーと合体させる

しかし、このままではシェードホルダーをC型座金に取り付けることはできませんから、

シェードホルダーの改造に取りかかります。
用意したのは金切鋸。

これで、シェードの一部を削り取るように切断します。

こんなふうに少し削れたら、

カッターでその穴を広げるように削っていきます。

不格好ですが、シェードに穴を開けることができました。

同じ要領で4カ所に穴を開けました。

この穴の位置はシェードの4本のワイヤーに合わせてあります。
シェードのワイヤーを切断し、この穴に突っ込むことでリングとシェードを合体させようという目論見です。

慎重に位置を決めて、目印となるマスキングテープを巻いたら、

ワイヤーを金切鋸でゴリゴリとカットしていきます。お気に入りのシェードなので複雑な気分。

ワイヤー自体は細いので割と簡単にカットできました。

宙ぶらりんになった4本のワイヤーの先を、先ほど開けたシェードリングの穴に差し込みました。しかし、穴にワイヤーが引っかかっただけなので、このままではとても使えません。

金属とプラスチックを接着できるボンドを用意します。
セメダイン社の「スーパーX クリア」を使いました。

しっかり固定できるようにワイヤーがリングの穴に接する部分にボンドをたらしていきます。

ボンドをつけおわったら、あせらず硬化するのをゆっくり待ちました。

翌日まで乾かした結果、強度やいかに。

リングを下からそっと持ち上げてみると、ワイヤーは外れることもなくシェードを支えることができています。シェード本体が軽量だったことが幸いしました。
でも、まだ終わりではありません。続いては、このシェードを取り付けることのできる灯具=ペンダントライトを準備しなければならないのです。長くなったので続きは次回。