(672)水切りラックのカトラリーポケットはスキマに注意せよ
表題のとおり、今回のテーマは水切りラックなどに付けるカトラリーポケットです。
ひとことでまとめれば、とにかくスキマのないものを選ぶべしという話。具体例を挙げながら良い商品とダメな商品を比較してみたいと思います。
■食器がスキマにはまりこむというストレス

我が家のキッチンは、窓辺に突っ張り型の水切りラックを2つならべて置いています。

洗った食器を乾かすための大小のカトラリーポケットを1個ずつサイドに引っかけ、カトラリーの大きさで使い分けています。

左の小さいポケットには、デザートスプーンなどの小さい食器を。
使っていたのはパール金属の「パンチング水切りポケット」です。真ん中に仕切りがあるので、洗い物が続いたときに置き分けられて便利かと思いきや…

けっこうな確率で底から食器が飛び出します。

原因はポケットの中のスキマ。本体と底の部分が分かれている構造だと、こういうスキマができてしまうのです。

もう一個はワイヤー状のカトラリーポケットですが、こちらは見るからに危ないです。

もともと実家で使っていたもので、

水切りバスケット「ハナウタ(hanauta)」に付属していたのですが、ワイヤーのスキマのいたるところから食器が飛び出してしまうので、母から「これは要らない」と言われてしまい、我が家で引き取りました。

もったいないので使ってはみたものの、ちょくちょくこういう事態が起こるのはストレス以外のなにものでもありません。
なお、最近の「ハナウタ」は付属のカトラリーポケットのデザインが変更されたようです。我が家と同じ不満を抱く人が多かったのではないでしょうか。
■無印良品のカトラリーポケット大小2種類
そんなわけで、代わりに選んだのがこれ。

無印良品のカトラリーポケットです。
商品名は「カトラリースタンド 大」。

底の部分は本体と一体になっていてスキマはまったくありません。

ポンポンと放り込んでも心配なし。
「7.5センチ×10.5センチ×10センチ」という大きめのサイズゆえ、菜箸のような大きめの食器が入るメリットもありますが、小さい食器を入れたとき、

こんなふうに内側にはまってしまうことがあるのが弱点といえば弱点。このときはフォークの先端がパンチ穴に見事に引っかかり、取り出すのに苦労しました。

この事態を避けるため、熱海のキッチンでは同じシリーズの「カトラリースタンド 小」を設置しています。
こちらのサイズは「6センチ×6センチ×10センチ」。容量が少ないぶん、小さい食器も入れやすいです。
■ 和平フレイズのカトラリーポケット
一方、我が家で小さい食器用には、

このカトラリーポケットを選びました。
和平フレイズの「水切りかご用 カトラリーポケット 小」です。

こちらも一体型でスキマなし。

安心して小さい食器も入れられます。
サイズは「4.5センチ×8センチ×10センチ」で、面積は先の無印の「小」と変わりません。
あちらが正方形なのに対して、こちらは横長。使いやすさに大きな差はないように思われますので、好みで選ぶとよいでしょう。
また、細かい比較になりますが、

パンチングの穴サイズが、和平フレイズ(写真左)のほうが無印(右)よりも小さいので、食器の先端が引っかかりにくいといえるでしょう。
■背面の引っかけ部分の金具の形状にも要注意
和平フレイズのカトラリーポケットで気になるのは、

引っかけ部分の金具の幅が無印のものよりも広いところ。

無印のものがガチっとはまるのに対し、

これは幅が広いぶん、前にお辞儀する形になってしまい、やや安定感に欠けます。

とはいえ、山小屋のキッチンで以前から使っていて気になったことはないので大きな問題ではないでしょう。
逆に言えば、無印のものはタイトなのでラックに取り付けようとしたらはまらないなんてこともありえます。和平フレイズのほうが幅広で対応範囲が広いともいえます。このへんはお持ちの水切りラックやバスケットの形状との相性によるので要確認ポイントです。
ちなみに、同型のカトラリーポケットとしてはKEYUCA(ケユカ)の「colva カトラリーポケット」がありますが、
この商品は引っかけ金具の形が特徴的で、我が家の水切りラックに合わないので採用しませんでした。これが合うならば検討をおすすめしたい商品です。

というわけで、カトラリーポケットを交換してからはつまらないストレスから解放され、洗い物が少しラクになりました。こういう小さい改善を積み重ねて、より使いやすいキッチンを作っていければ、と思っています。

















