(709)工事不要の小型衣類乾燥機「エスティロ」を使ってみた
引き続き熱海の部屋を便利にするための工夫を重ねます。
前回はお風呂に「沸かし太郎」を設置して追い炊きができるようにしてみました。
お風呂から上がったら、次は汚れた衣類を洗濯したいもの。

この部屋には洗濯機は設置してありますが、当初は洗濯できるだけで十分と考えていたこともあり、乾燥機能にはこだわらずミニマムなものを選びました。
この洗濯機には風乾燥と呼ばれるヒーターなしの簡易的な乾燥機能しか付いていません。
ところが、いざ熱海に滞在してみると帰宅当日の朝に入浴して洗濯することも多く、そうなると夜にマンションを出るまでに洗濯物が乾かないことがよくあるのです。
そんなときは仕方なく寝室の隅に部屋干したまま帰ったりもしていましたが、寝室をゲストに貸し出すようになったことで、それもしにくくなりました。
やっぱり、短時間でしっかりと乾燥できる機能がほしいと思い始めた矢先、こんなものを見つけました。

小型衣類乾燥機の「ESTILO(エスティロ)」です。
設置工事も不要でコンパクトサイズ、しかも簡単に持ち運べるというのですから、熱海のマンションにも置けそうです。
小型とはいえ、リーフレットの謳い文句である「タオル20枚もらくらく乾燥」というのが事実ならば、短期滞在の洗濯物ていどなら一回で乾かすこともできるでしょう。
■電源さえあれば二時間半で洗濯物がふわふわに乾かせる
というわけで、思い切って購入してみました。

持ち運びがラクならばということで、ひとまず世田谷のマンションに届けてもらうことに。

開梱して段ボールから本体を取り出してみましたが、20キロにも満たない重さ(公称17キロ)ということで一人でもなんとか持ち上げて箱から出すことができました。この種の家電としてはかなり軽量だと思います。

公式情報ではサイズは「幅49cm×高さ63.1cm×奥行41.8cm」。我が家の狭小な玄関に置いても人ひとりがなんとか通れるくらいですから、やはりコンパクトと言えましょう。
本体を目の前にすると、熱海で使う前にまず試してみたいという気持ちに駆られ、玄関に置いたまま使ってみました。

説明書によれば、設置にあたって本体の後ろに15センチ、両サイドの10センチの空間を確保する必要があるとのことで要注意。

ちょっぴり残念だったのは、説明書があまりわかりやすく書かれておらず、付属のフィルターが初回使用時に取り付けるものなのか予備なのか、いまひとつよくわからなかったこと。

交換方法を参考にしながらパーツを外して確認したら、もうフィルターは取り付け済みでした。
では、気を取り直して使用開始。

洗濯機で洗った洗濯物を持ってきて、

中にほうりこんで、

電源ボタンをオン。

後述するとおりさまざまなモードが用意されていますが、今回は標準を選ぶのでボタンを押す必要はなし。

あとは運転開始ボタンを押すだけ。モード選択なしなら、電源&スタートのみで使うことができます。
運転音は思ったより静かな印象でした。人によってはリビングで回っていても耐えられるていどの音かもしれませんが、このへんの感じ方は個人差が激しいので参考ていどに。
標準モードでかかる時間は2時間24分。一般的な洗濯機の乾燥機能と同じくらいでしょうか。

なお、操作パネルには残り時間が表示されます。
終了するとレトロゲームのような電子音で知らせてくれます。

さて、結果はどんな感じでしょうか?

うん、ふんわりと乾燥していて、湿っぽさや生乾き臭も感じません。十分満足できる仕上がりです。パリッパリに乾く外干しにくらべて、ふっくらな仕上がりが乾燥機の魅力ですね。電源さえあればどこでも使える気軽さはありがたいです。
■コンパクトなのでちょっとした空きスペースに置ける
機能には十分満足したので熱海に運びました。

左右に持ち手もあり、駐車場からマンション内の居室まで運ぶのもそんなに大変ではありませんでした。

さて、問題はこの空間にしっかり収まってくれるか、ですね。

この除湿機とスツールを撤去すれば余裕で収まるという計算でしたが、

やはり楽勝でした。洗濯機とならぶと「エスティロ」のコンパクトさが際立ちますね。

左右の壁からも10センチ離すのが条件なので、こういうふうに壁ピッタリで置くのはNG。

また、前回の「沸かし太郎」と同じく、電源コードにはアース線が付属しているので、取り付けるコンセントを選ぶ点にも注意したいところです。
余談ですが、アース線はひとつの取り付け口に複数本を接続しても問題ありません。うちの場合、洗濯機と「沸かし太郎」、「エスティロ」の3つを接続しています。

スペースに余裕があったので除湿機を再設置できました。

前回の設置前とくらべても設置後に空間が狭くなったようには感じません。スツール一個分の空間で衣類乾燥機が置けるというコンパクトさは魅力です。
しかし、こういう狭い場所で「エスティロ」を使うと、排出された湿った空気が空間に充満するという問題もあります。

ごらんのとおり、使用中、コンクリートの壁が濡れてしまっています。世田谷のマンションの玄関で使ったときには気づかなかったのですが、湿気の逃げ場がない場所だと結露が発生する可能性が高く、物件によってはカビの発生の原因になりそうなので注意が必要です。

というわけで、使用時には脱衣所のドアを開けて湿気を逃がすようにしています。

とはいえ、洗濯後に約2時間半で乾燥できるので、帰宅当日でも躊躇なく入浴&洗濯できるようになったのは本当に便利。なお、薄手のタオルや枕カバーなどしか洗わないときは、半分ほどの時間で乾燥できる「少量快速モード」を使うようにしています。
他にも、厚手の衣類や多めの洗濯物を乾燥させるための「強力モード」や、衣類を大事にしながら乾燥させる「念入りモード」などもあり、シチュエーションによって使い分けが可能。この部屋を使用するゲストのみなさんにとっても便利なのはまちがいないでしょう。
■洗濯機が外置きの人には最適のアイテムかも?
そんなわけで、前回の「沸かし太郎」と合わせて熱海のお風呂ライフが快適になったのですが「最初から乾燥機能付きのちゃんとした洗濯機を買えばいいだけの話では?」と思われる方も多いでしょう。
たしかに、洗濯機と「エスティロ」を合わせると7万を超えるのでそこそこちゃんとした洗濯機が買えそうですし、洗濯と乾燥が一台にまとまっているほうが省スペースなのもたしかです。
なので、「エスティロ」を購入することで明確なメリットを享受できるケースは、「後からちゃんとした乾燥機能が欲しくなった」僕のように限られた場合だけかもしれません。
そこで、ふと気づいたのが世田谷の我が家のように洗濯機が外置きの狭小住宅にとっては最適なアイテムになりうるということです。

外置きの洗濯機は風雨にさらされるため、部屋置きよりも寿命が短くなりがちです。もし高機能の洗濯機が欲しくても故障のリスクを考えるととても買えません。そんなわけで我が家のベランダに置かれているのは最安値で単機能の洗濯機なのです。
外置きの洗濯機はただ洗うためのものとして割り切り、室内に「エスティロ」を設置することで、寒い冬や暑い夏にベランダに出て洗濯物を干さずに済みます。サイズもコンパクトで移動もしやすいですから、部屋の中に洗濯機置き場を新しく設ける場合(次回詳しく書きます)とくらべると、はるかにハードルが下がるはずです。
価格もそこそこで設置工事も不要。運ぶのもラクなので導入のハードルは決して高くないと思います。
実際、熱海に持っていくまでの間に自宅で使っていたときは、寒空の下で洗濯物を干さずに済んで快適さを実感しました。ただ、夫婦で30平米に暮らす狭い我が家にはこの「エスティロ」を置く場所すらないので、当面は導入することは難しいのですが。

小型の衣類乾燥機、検討の価値はあるかと思います。

















