(714)京都のホテル「HOTEL Inc.」宿泊体験記

ホテル、ショップ、ショールーム

引き続き、リノベーションホテルを泊まり歩く京都旅行の二日目。

(713)京都のホテル「RC HOTEL」宿泊体験記

前回の「RC HOTEL」を後にして、今回は二条城の東側に位置する「HOTEL Inc.」へと向かいます。

旅行の荷物を抱えて京都市内を移動するのは面倒ではあるんですが、毎日ホテルを変えるワクワク感も捨てがたいのでがんばって移動しました。

八坂から三条京阪まで徒歩、そこから地下鉄東西線で西に二駅移動して、二条城前駅で下車。そこから10分ほど歩いた場所に「HOTEL Inc.」があります。「RC HOTEL」とは違ってローカルな雰囲気が漂う落ち着いたエリアです。個人的にはこういうエリアのほうが好みかな。

HOTEL Inc.外観

うむ、これまたイイ感じの古ビルです。

実はこのホテル、「ぎょうざ屋が始める貸切サウナ付きホテル」がキャッチコピー。一階の「夷川餃子 なかじま」にてチェックインをおこなう斬新なスタイルです。

チェックインは15時の予定でしたが、あらかじめ荷物を預けたいと思っていたので、11時前に伺いました。

夷川餃子 なかじま

営業前の店内に入ると厨房のお兄さんが仕込みの準備の手を止めて対応してくれます。大まかなチェックイン時間を伝えて荷物を預け、しばし市内の観光を楽しんだあと、再びぎょうざ屋さんにてカギを受け取ってチェックインとなりました。

HOTEL Inc.入口

ビルに向かって右側にあるドアを開け、ホテル内に入ります。

HOTEL Inc.階段

神田とか蔵前あたりのビルを思わせるレトロな雰囲気。

HOTEL Inc.ドア

今夜泊まるのは二階に昇ってすぐの部屋。

社長室の表記

「社長室」(!)です。この建物、かつて印刷会社のオフィスとして使われていたそうで、ネタや酔狂ではなく本物の表記なのでした。


■レトロモダンで端正なインテリア

さて、ドアを開けると中はこんな感じ。

HOTEL Inc.室内

モスグリーンの絨毯にえんじのベッドスローが渋い雰囲気を醸し出します。

HOTEL Inc.室内

同じリノベーションホテルでも、昨日宿泊した「RC HOTEL」とくらべると端正な印象を受けます。レトロモダンとでも言いましょうか。

HOTEL Inc.室内

壁が上下でツートーンに切り替えられているのもいい演出ですね。

壁紙をはがした壁

よく見ると、上の部分は壁紙をはがした跡が見て取れます。熱海の物件で壁紙はがしをやったのを思い出しました。

天井のガラス

天井を見上げると、何やら巨大なガラス窓(?)が取り付けられています。ひょっとしたら印刷所時代のパーツを流用したのでしょうか。

夜の照明

夜に照明を灯すと、このガラスがちょうどいい塩梅に電球の光を和らげてくれるのです。これはなかなか面白い工夫です。

HOTEL Inc.天井

露出配管との組み合わせも素敵。

ソファとテーブル

部屋の隅には貫禄のある一人掛けソファとテーブル。さすが社長室の看板を残すだけはあります。


■わずか17平米でも広々とした浴室がうれしい

ベッドわきには鏡張りの引戸が設置されていて、

鏡張りの引戸

こちらを開けると、

水回り

左手に洗面、右手にトイレがあり、奥にはガラス戸で仕切られたお風呂があります。いわゆるアメリカンセパレートというスタイルですね。

洗面

洗面は壁一面が鏡張りなので実際よりも空間を広く感じさせてくれます。

フロアタイル

床は本物の石材かと思いきや、フロアタイル(だと思う)。最近の床材のクオリティは本当に高いですね。

トイレ

ブラックのタンクレストイレは近づくと自動でオープンになるタイプ。

洗面ボウルもトイレもブラックで統一し、おしゃれな空間に仕上げられているのですが、洗面とトイレが同じ空間にある間取りは、朝には使いにくさを感じることもありました。妻が洗面を使って出かける準備をしている最中は、同じ空間にあるトイレを使うことができないので、チェックアウト時間を気にしながら入れ替わったりしたのです。

アメリカンセパレートって見た目におしゃれで省スペースにもなるのでマンションでも試してみたい気持ちはあるのですが、この難点を受け入れられないと導入できないな、というのは大家として良い学びになりました。

浴室

しかし、そのデメリットを帳消しにしてくれるのが、この広い浴室。洗面とトイレをまとめることで省スペース化を計ったからこそ、この広さが実現したのでしょう。

僕は京都旅行に来ると一日2万歩は歩くので、ゆったりと体を休められる浴槽があるのはかなり大事なポイント

浴槽

この部屋の広さは17平米だそうですから、前回ご紹介した「RC HOTEL」(21平米)よりもさらに狭く、これだけ大きな浴槽を設置するというのはかなり思い切った選択だと思います。

公式ページの間取り図をお借りしましょう。

HOTEL Inc.間取り
※「HOTEL Inc.」公式ページより引用

このコンパクトさならば、お風呂はシャワーブースで済ませるという選択肢もあったはずですが、アメリカンセパレートを選んででも浴槽を大きく確保するという発想法は個人的には好印象でした。

HOTEL Inc.窓

もうひとつ、うれしかったのは窓サッシが新しいものと交換されていたこと。前回の「RC HOTEL」で痛感しましたが、古いアルミサッシの窓からは外の冷気がどんどん入ってきてしまいます。

HOTEL Inc.窓

その点、新しいペアガラスは断熱性も高く、寒さが気になることはありませんし、結露もできにくいのです。

暗いベッドサイド

あえて不満を言うと、ベッドサイドにランプがなく全体的にも照明が抑えめなので夜に読書などしたいときにはちょっと暗いかな、というところ。僕は洗面の灯りを点けて、そこから漏れる光で本を読みました。


■家具は「PACIFIC FURNITURE SERVICE」のもので統一

さて、「HOTEL Inc.」には3階と4階にもそれぞれ部屋があり、そちらはもっと広いお部屋になっています。

公式ページから写真を借りて紹介しましょう。

HOTEL Inc. クイーンスタジオ
「HOTEL Inc.」公式ページより引用

三階にある「クイーンスタジオ」

HOTEL Inc. スタンダードダブル
「HOTEL Inc.」公式ページより引用

四階にある「スタンダードダブル」

どちらも30平米を超える広さで4名まで宿泊できるのでグループや家族での利用も可能です。

聞けば、この「HOTEL Inc.」はすべての部屋の家具を「PACIFIC FURNITURE SERVICE」のもので統一しているんだそう。先ほどご紹介したゆったりとした一人掛けソファとテーブルも「P.F.S.」のものだったのですね。

PACIFIC FURNITURE SERVICE
※「PACIFIC FURNITURE SERVICE」の店内

「PACIFIC FURNITURE SERVICE」は恵比寿にある家具とインテリアパーツのお店で、僕もよく訪れます。レトロでありながら洗練されたスタイルは、たしかにホテルにはぴったり。三階、四階の部屋にも機会があれば泊まってみたい。

ぎょうざ湯のロゴ

ちなみに、僕はふつうのお風呂でものぼせて倒れたことがあるくらいなのでスルーしましたが、このホテルには「ぎょうざ湯」と名付けられた「貸し切りサウナ」もあります。完全予約制で別料金がかかりますが、好きな人にはたまらないのではないでしょうか。


■夜は一階の「夷川餃子 なかじま」で食い倒れ

で、夜。

夜のHOTEL Inc.

この日は妻が京都在住の友人と会うというので、僕は一人飯です。

夷川餃子 なかじま

となれば、一階にある「夷川餃子 なかじま」に行くしかないでしょう。

夷川餃子 なかじま

「人気No.1」のぎょうざディープと「当店自慢の黒いチャーハン」を注文。飲み物が芸能人の名前入りのグラスで提供されるのが謎ですが、餃子とチャーハンは王道を感じさせるたたずまい。思わず「こういうのでいいんだよ」と言いたくなります。

夷川餃子 なかじま

ぎょうざは小ぶりで優しい味わい。いくらでも食べられそう。

夷川餃子 なかじま

チャーハンも期待通りの王道的な味わいで、あっという間にたいらげてしまい、「まだイケる」と追加した「ニトリ丼」。「お値段以上」の味を謳う、茹で鶏にしょうがのタレとパクチーがのったカオマンガイ的なメニューです。これも当たりで、しょうがのタレが独特で箸がスイスイ進みます。

が、さすがにご飯もの2点は食べすぎで、お腹はパンパン。たとえ自宅の近所でも帰るのが面倒くさく感じるほどの満腹感でしたが、

夜の室内

今回のホテルは店を出て5秒で横になれる神立地

テイクアウトの餃子

ちなみに、夕飯を食べたりなかった妻は戻ってきてから餃子をテイクアウトして部屋で夜食を楽しんでいました。外でお酒なんか買ってきて、部屋で飲みながら餃子をつまむというのも楽しいでしょうね。

持ち帰りメニュー

お持ち帰りメニューも充実していて、電話でオーダーしてしばらくしてから取りに行くと店内で待つ手間も省けると店員さんが教えてくれました。こういう店がうちの近所にもほしい。


■ちょっと贅沢な京都ひとり旅に最高かも?

HOTEL Inc.入口

満腹でぐっすり眠り、部屋を出たのは11時ぎりぎりでした。

カギをポストに投函

チェックアウト時にはぎょうざ屋さんに寄る必要はなく、ドアわきのポストにカギを投函するだけでOK。

HOTEL Inc.ロゴ

「HOTEL Inc.」の宿泊費は夫婦二人で一泊「14,000円」。前回の「RC HOTEL」にも驚きましたが、シーズンオフの平日とはいえ、この価格は本当に安いですよね。

もちろん、金額だけ見れば、もっと安いホテルもいっぱいありますけど、ここみたいにちゃんとこだわった部屋づくりをしてあってリーズナブルというホテルは、僕のような旅行者にとっては本当にありがたいです。

HOTEL Inc.室内

ソファが一脚しかないので夫婦で泊まると譲り合わねばならないのですが、ひとりならもっとのびのび空間を使えるはず。一泊「14,000円」ならば、おひとりさまの旅行でも十分アリな価格だと思います。

ちょっと贅沢な京都ひとり旅なんて、いかがですか。

アサクラ

大家業。世田谷のマンションと東京西部の山奥にある小屋を管理&経営しています。最近は熱海に購入したマンションの一室をDIYで修繕中。ESSE online(エ...

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