(723)暴風雨の影響による漏電発生からひとまずの復旧まで
前回、前々回とガスまわりのトラブルについて書きました。
今回は電気の話です。表題のとおり、暴風雨の影響で漏電が発生し、共用部の電灯が点かなくなり、マンションが真っ暗になってしまいました。トラブル発生から電気の復旧までの一部始終をリポートします。
■漏電が発生したのは暴風雨の翌日だった
今冬は晴れ続きで乾燥した日が続きましたが、3月の頭にひさしぶりにまとまった雨が降りました。水不足の不安もあったのでよかったと思っていたのですが、横殴りの強い雨が止んで晴れた翌日に事件は起こりました。

夜になっても共用部の電気が点灯せず、真っ暗なままなのです。気づいたのは日没からまだ一時間ほど、18時半ごろでした。幸い、いつもお世話になっている業者さんに電話がつながり、その場でできることを教えてもらいました。

確認したのは共用電気の配電盤=ブレーカーボックスです。
「漏電ブレーカーが落ちていないか確認してください」と言われて探したところ、

いちばん左側に見つかりました。

通常の状態では写真のように「入」になっていなければならない漏電ブレーカーですが、その日は「切」になっていました。
「漏電ブレーカーを一度上げて(オンにして)みてもらえますか」という指示を受けて「入」にしたところ、一瞬パッと照明が点いたあと、すぐにブレーカーが落ちて「切」になり、照明も消えてしまいました。
つまり、共用部のどこかで漏電が発生していて、ブレーカーが落ちてしまったことがわかりました。
■ブレーカーをひとつひとつ確認して「犯人」を探す
漏電が起こっていることはまちがいないので、続いては「犯人」のブレーカーを探します。

ごらんのとおり、配電盤の中には複数のブレーカーがあり、共用灯やコンセント、警備システムなどにそれぞれ電気を送っていますが、それらすべての元をたどると先ほどの漏電ブレーカーを経由しています。
このうちのどれかのブレーカーが漏電を起こしているのですが、すべてが「入(オン)」の状態では問題のブレーカーを特定することができません。

そこで、漏電ブレーカーのみを「入(オン)」にして、漏電ブレーカー以外のブレーカーをすべて「切(オフ)」にしたのち、ひとつずつ「入(オン)」にしていくのです。そうすると、漏電を起こした「犯人」のところで漏電ブレーカーが落ちるというわけです。

その結果、廊下などの天井に設置してある共用灯(のどこか)で漏電が起きていると判明しました。業者さん曰く「あの日は風も強かったですから、水が入り込んでしまったのかもしれませんね」とのこと。

幸いなことに別系統のエントランス部分の照明は点灯する状態になり、夜でもポストや宅配ボックスなどは問題なく確認できる状態になりました。
停電発生直後にここまで事態を把握できたのも電話でナビゲーションを受けたおかげ。持つべき者は頼りになる業者さんだと実感した次第です。
数日後に現場を見に来てもらう約束をしてその日の対応は終了しました。
■「容疑者」は最上階の廊下の電灯か
数日後、電気屋さんがやってきて、漏電の原因を探る作業が始まりました。

「まず、最初にブレーカー上げてみますね」と共用灯のブレーカーをオンにすると、

なんとブレーカーは落ちずに、電灯も問題なく点灯するではありませんか。
「なんで?」と驚く僕に「乾いたんじゃないですか」と業者さん。「雨の翌日だとまだ機器に入り込んだ水が残っていて漏電していたのが、数日経って乾いて漏電が起こらなくなったんだと思います」ということでした。
なるほど。ひとまず解決してよかったけど、また同じような暴風雨が来たら漏電するかもしれないのは心配です。でも、「共用灯で漏電している」とひとことで言っても、その中のどの電灯が「真犯人」かがわからなければ修理や交換ができないのが難しいところだそうです。
というわけで、マンション内を歩いて目視で怪しいところがないか確認してもらったところ、わりとすぐに目星がつきました。

最上階の廊下の電灯です。
「けっこうサビも目立つし、怪しいですね」と業者さん。「最近の器具だと雨が入りそうなところにはカバーが付いてたりするんだけど、これは雨が降ったら濡れそうです」

試しにグローランプを外してみると、サビらしき跡も見られました。この照明機器内に雨が入り込んで漏電を起こしたようです。ほぼ「犯人」と思われる容疑者が見つかったという感じ。
■共用灯のブレーカーを漏電遮断器付きに交換してもらう

いろいろ話したところ、これを機に天候の影響をモロに受ける最上階の電灯だけはすべて交換することになりました。折しもテレビでは蛍光灯の製造が近い将来中止になるという啓発CMも流れておりましたから、ちょうどいい機会だと思います。
ただ、こういう工事はすぐには実行できないので、ひとまず電気屋さんがその日にできる簡単な対応策を提案してくれました。

それが、今回漏電を起こした共用灯部分のブレーカーを漏電ブレーカーに交換するという工事。これをしておけば、また同じ漏電が起こってしまっても、この共用灯部分の電気だけが遮断されて消え、残りは通常どおり通電してくれるというのです。電灯が消えてしまうのはどうにもならないものの、エントランスなどの照明が巻き添えを食うことはなくなります。これはありがたい提案でした。

あとは、先日のような暴風雨が再来しないことを祈りつつ、なるべく早めに屋外に近い部分の共用灯を交換する工事をおこなわねばなりません。これについては、また進展があり次第リポートしたいと思います。

ともあれ、こうして灯りが戻ってくると、やっぱりホッとしますね。マンションの入居者さんにも安心してもらえただろうなと思いました。
■昨年、配電盤を新しくしておいてよかった
さて、ひとつ補足を。
実は、昨年、共用部の配電盤を新しくする工事をおこないました。

ごらんのとおり、数十年にわたって継ぎ足すように設置されてきた古いブレーカーの配線を整理して新しいボックスに取り換えてもらい、

先ほどごらんいただいた状態に改善していたのでした。
このときは何かトラブルが発生したわけではなかったのですが、以前もリポートした駐輪場の改善工事の合間に業者さんと話しながら「そろそろこういう部分にも手を入れるべきときかもしれない」と思って、お願いしたのでした。
おかげで、配電盤の中は非常に見やすくなり、今回のようなトラブルが起きたときもスムースに対応することができました。なんとなく将来のためと思っておこなった工事でしたが、まさか一年もしないうちにその恩恵に浴することになるとは、マンション管理とは何が起こるかわからないものです。万一の事態に備えておいてよかったです。

そのほかにも、50年以上経っていつ倒れるかもわからない外灯を撤去したりして、トータルで「163,000円」ほどかかったのですが、こういうリスクに備えて先手を打つことも大事なんだなと実感しました。今後も資金と時間に余裕があるときに地道な改善を続けていきたいと思います。


















