(462)収納用ロールカーテンをサイズオーダーして設置する
引き続き、熱海の寝室を改善します。今回は建具を取り払った収納(押入れ)にロールカーテンを設置してみたいと思います。
ロールカーテンといえば、大手の量販店やホームセンターで決まったサイズの既製品を購入することもできますが、サイズオーダーしたほうがぴったりと収まり見栄えもするのはまちがいありません。ただし、注文時にサイズや仕様をまちがえないように注意するのが大事になります。購入から設置までをレポートします。
■仕様とサイズを慎重に確認して注文する
最初に設置前の状態からどうぞ。
もともとはドア付きの収納でしたが、リビングの工事に合わせて取り外して処分してもらいました。
中身が丸見えだとなかなかみっともないものがありますので、ロールカーテンを取り付けて目隠しをすることにします。
押入れの建具を撤去してロールカーテンを設置するのは、世田谷のマンションでも頻繁に用いている手法です。ふだんは業者さんに注文から設置までお願いしているのですが、山小屋や熱海のリビングでは自分で注文して取り付けました。
自分で注文するときはいつもこちらのサイトを利用しています。
【楽天市場】Re:HOME(リホーム)
選んだのは「タチカワ」こと立川機工のリーズナブルタイプのロールカーテンです。
価格:1,950円 |
名前通り手が届きやすい価格と豊富なカラーバリエーションが特徴。DIYにも取り入れやすいと思いますが、注文時には注意が必要です。ロールカーテンのオーダーは確認しなければならないポイントが多く、まちがって注文してしまうと設置できない可能性もあり、返品もきかないのが怖いところ。
実際に注文したときの画像を見ながら、手順をひとつひとつ確認していきましょう。
【①色を選ぶ】
先ほども書きましたが、選んだのはリーズナブルタイプです。
左半分の画面で仕様を選択していくと、右半分の画面に注文内容が反映されていく仕組みとなっています。
カラーバリエーションが豊富で迷いますが、今回は壁に合わせた白「スノー」を選びました。
ディスプレイのカラーサンプルは実物と印象が異なることも多いので、色付きを選ぶ場合は事前に生地サンプルを取り寄せるのをおすすめします。これについてはのちほど。
【②設置方式を選ぶ】
続いて「本体の仕様」を選ぶのですが、窓枠や収納に取り付けるなら「標準タイプ」でまず問題ないと思います。「間仕切りにする」「突っ張り式にする」「カーテンレールに取り付ける」などの特殊な設置方法を選ぶ場合にのみ、他を選択します。
【③コードを選ぶ】
続いては操作方法=コードのタイプを選びます。
「プルコード式」はカーテンの中央に短いコードひもがついていて、これを引っ張って操作します。
一方、「チェーン式」はカーテンの左か右にチェーンタイプのコードがさがっていてこれを引っ張って操作します。
僕はどちらも採用したことがあります。プルコードはちょっと引っ張るだけでクルクルと巻き上がるので操作がラクなのですが、幅が広かったり丈が長かったりすると操作しにくくなるのでチェーン式を選ぶほうがいいでしょう。
今回の丈は長めなのですが、幅が狭いので操作しやすいプルコードにしてみました。
【④⑤設置位置を決めてサイズを入力する】
次はサイズを決めますが、設置位置によって採寸方法が異なるので注意が必要です。
「天井付け」は枠の中に収まるように設置する方法で、「正面付け」は枠の前方に設置する方法。前者は枠の中に収まるのでスマートな印象になりますが、左右に若干のスキマが残るデメリットがあります。後者はスキマなく覆うことができるのですが、前方に張り出すのでやや圧迫感があるのがデメリットでしょう。
今回は木枠が細めということもあって構造的に前方には設置できないので枠の中に収まる「天井付け」を選びました。
天井付けの採寸方法は横幅も高さも測った数値から「-1センチ」した長さを入力します。
ここでまちがえると致命傷になりますから慎重に測ってください。特に横幅だけは絶対にまちがえないようにしましょう。
横幅は78センチ強、
高さは171センチ弱ですから、
横幅は78センチ-1センチで「77センチ」、
高さは171センチ-1センチで「170センチ」と入力します。
サイズを入力したら、あらためて設置位置「天井付け」を選択します。
【部品の色を選ぶ】
最後に部品の色を選びましょう。
今回は白のロールカーテンなので、合わせて「オフホワイト」を選びました。のちほどブラウンのタイプもご紹介します。
【価格を確認して注文】
以上、すべて入力が完了したところで価格を確認します。送料込みで「9,931円」。サイズオーダーしてこの価格ならけっこう安いと思うのですが、いかがでしょうか。
念のためにもう一度サイズや仕様を確認してから、ぽちっと注文。
■小型なら設置はひとりでも簡単
月曜日に注文して土曜日に世田谷に届きました。サイズオーダーでこのスピードはなかなか速い。
箱ごと熱海に運んで、いざ設置開始。
ちゃんと注文できたのか心配で真っ先に設置場所に合わせてみました。きちんと収まるとわかって一安心。
こちらの「取付けブラケット」というパーツを使って設置します。前後をまちがえるとつけ直しになってしまいますので要注意。
説明書を見ると、ブラケットの向きがきちんと示されています。
ふむふむ、この向きね。今回でいうと、押し入れの中が「室外側」になります。
ブラケットの取り付け位置ですが説明書によると「フレームの端から4~6cm内側にくるように」設置するとのこと。
端から5センチのところに鉛筆で印をつけてブラケットを設置することにしました。
ちなみに、前方からは1センチ取りました。
ブラケットの位置を合わせながら下穴を開け、
付属のネジで2か所をしっかり固定しました。
ブラケットの固定が完了。
ロールカーテンを取り付ける前に、もう一度説明書を確認しましょう。
ブラケットの手前のツメに、ロールカーテン本体にある手前の凹みを引っかけてから、奥のツメを本体奥の凹みに引っかけます。写真をごらんください。
本体の上部にある溝のような凹みにツメが引っかかっているのがおわかりでしょうか。この状態のまま、
反対側の溝をブラケットのツメに引っかけます。写真が見にくくてすいません。奥のツメにはバネが仕込まれていて力をかけると一時的に引っ込む仕組み。きちんと凹みに押し込まれるとツメが戻ってカチッと音がして固定されます。
無事に設置完了です。
ひもを引っ張ってクルクルとおろすと、
きれいに収納が目隠しできました。プルコードタイプなので完全に下までおろすには屈んで引っ張らねばならないのですが、そんなに頻繁に開け閉めしないので苦に感じません。立ったまま操作したいという人はチェーン式を選ぶといいでしょうね。
1万円弱で設置できるのでほかの建具よりも安価ですし、開け閉めもラク。密閉しないので風通しもよく湿気がたまりづらいのもいいですね。
■ロールカーテンの設置例いろいろ
最後に、これまで採用した他のタイプのロールカーテンもご紹介してみましょう。
熱海のリビングにある押し入れにも同じリーズナブルタイプを設置しましたが、まわりの壁に合わせてグレーにしました。
グレーといってもバリエーションが豊富なので生地サンプルを取り寄せて、壁と合わせながら色選びをしました。
立川機工 FIRSTAGE ロールスクリーン 【リーズナブルタイプ】 サンプル 5点まで注文可能 送料無料 価格:300円 |
サンプルは5点で300円で送料無料。事前に色を確認したいなら、惜しみなく注文するべきです。
一方、こちらは山の家のロールカーテン。
幅が広くて丈もあるロールカーテンの場合、チェーンタイプが操作しやすくて便利。巻き上げに力もいらず、快適に操作できます。
生地はシンプルなホワイトですが、部品の色はインテリアにあわせてダークブラウンを選びました。
ちなみに、こちらは正面付け。
同じブラケットを垂直方法に取り付けるのですが、
ロールカーテンが窓枠を覆うようにおろせるので、スキマができづらく視線や光をシャットアウトできるのがメリットですね。
こうしてみると、同じロールカーテンでも細かなちがいがあるのがおわかりかと思います。サイズオーダーにあたっては、インテリアや機能性など自分が求める条件をしっかり整理したうえで、慎重に注文するといいと思います。
次回は寝室のカギをDIYで交換します。