(557)露出配管のシーリング照明をライティングレールに改造してもらう
前回までサブウェイタイルを張った壁の話をしてきました。
壁がきれいになると、他にもいろいろ手を加えたくなってくるのがリフォームというもので。
今回は電気屋さんにお願いして天井の照明を改造してもらい、ライティングレール(照明レール、ダクトレール)を追加してもらった話をします。
■ふつうの天井なら後付けのライティングレールでOK
最初にお断りしておくと、ふつうの天井ならばわざわざ電気工事などしないで、後付けのライティングレールを付けるほうがずっとラクです。
たとえば、熱海のマンションの寝室。
もともとはこんな感じにレセップと裸電球をつけていましたが、ライティングレールを購入して自分で設置しました。
長さは1.5メートル。
共同照明のリーズナブルな照明レールです。僕がアマゾンで購入したときの価格は「5,790円」でした。
直付け電球やペンダントライトなどの多灯使いで照明アレンジの幅がぐんと広がります。詳しくは過去の記事をどうぞ。
後付けのライティングレールが設置できるなら、わざわざ以下で紹介するような電気工事は不要だと思います。
■台座に穴を開けて直接ライティングレールを増設
しかし、うちの事務所は既存の天井を撤去してあらわしにしているので、話がそう簡単にはいかないのです。
これが工事前の状態。露出配管と丸形の台座を組み合わせ、その上に丸型シーリングが設置されています。
別室の写真ですが、こういうのが丸型シーリング。
この構造だと先の後付けのライティングレールの取り付けは難しいのです。引っかけるための金具(耳)の付いていないシーリングに対応するライティングレールは少ないですし、あったとしても丸型の台座は小さすぎるので取り付けたときに、
こんなふうになってしまうと、レールが安定しないでしょう。
そこで、他のお部屋の電気工事のついでに改造してもらうことにしたわけです。
これは業者さんに実際に送った画像。
このリクエストを元に工事がおこなわれました。
まずは丸型シーリングが外され、配線が引き出されます。
続いて台座の側面に穴を開けます。
反対側にも開けました。なるほど、この穴に配線を通して台座にライティングレールを直結させてしまうわけか。
てっきり、台座を撤去して
こういうT字型のやつを取り付けるのかと思っていたのですが、今回のやり方のほうがスマートですね。
左右にレールを取り付けて、あっという間に設置できました。
このあと丸型シーリングも戻して完成。
ひとまず電球を設置しましたが、今後のアレンジは自由。電気工事で取り付けるライティングレールは長さに制限もないので空間を広く使えますし、耐荷重も大きいので重い照明も取り付けられます。一段低くなる後付けタイプより見た目がスマートなのもメリットです。
このあと、タイルDIYと同時に照明の交換もおこなったのは前回書いたとおりです。
現状はペンダントライト一灯を吊るしているだけですが、これだとテーブル以外が暗いのが気になることもありそうです。
以前も書きましたが、
ペンダント一灯と、
多灯では空間の照らされ方や印象がぜんぜんちがいます。
事務所でも今後はレールにスマート電球やスポットライトを足したりして、シチュエーションごとに使い分けの効く照明空間を作っていきたいと思っています。
■費用は「67,100円」で後付けの照明レールの10倍(!)
さて、最後に費用をまとめます。今回かかったお金は、
ライティングレール2本で「26,000円」、工事費用が「35,000円」。ここに消費税が加算されて「合計67,100円」でした。
冒頭に紹介した後付けのライティングレールが「5,790円」と考えると、なんと10倍もの費用がかかった計算になります。便利なんですが、コストがネックですね……。
自分使いの事務所にかけるにはちょっと贅沢すぎる費用となりましたが、将来的に賃貸に転用することも視野に入れているので、そこは必要な投資だったと思うことにします。