(617)【前編】異なるサイズのモザイクタイルをランダムに張った

前回と前々回、世田谷のマンションにある自宅の壁にタイルを張った話をしました。
(615)【前編】カットなしで壁の幅ぴったりにタイルを張ってみた
(616)【後編】カットなしで壁の幅ぴったりにタイルを張ってみた
今回もタイルDIYの話。ご紹介するのはキッチンの窓枠のタイルです。

赤で囲った部分に張りました。

よく見ると、サイズの異なるタイルがランダムに組み合わされてならんでいるのがおわかりになるかと思います。
今回は、このタイルDIYの一部始終をリポートします。
■タイルはtoolboxの水彩タイルを選んだ
実はここにタイルを張ったのはおよそ8年前のこと。まだタイルDIYを始めて間もない僕は、練習がてら部屋中のさまざまな場所にタイルを張ったのですが、この窓枠もそのひとつ。

タイルを張る前は塗装仕上げの木の窓枠でした。

ペンキ塗装は耐水性に乏しく、リフォームからわずか数年ほどで汚れの付着と塗膜の劣化が気になり始めていました。水に強いタイルならキッチンにはもってこいということでDIYすることにしました。

選んだのは当時、まだ代々木にあったtoolboxのショールームで見つけた「水彩タイル」です。
【toolbox】水彩タイル
その名のとおり、水彩絵の具のような淡い色合いが特徴のモザイクタイルです。
うちのマンションではたびたび採用していて、


トイレと洗面に同じ色(セラドン)で張ったり、

事務所の洗面カウンターにアクセントカラー(グリーンティー)として取り入れたりしていますが、思えば自室の窓枠に張ったのが初めての事例でした。

このタイルを選んだ理由は、サイズバリエーション。25ミリ角と50ミリ角の大小スクエアに、25ミリ×100ミリのボーダーの3サイズがあり、これをミックスしてランダムにならべれば面白い効果が出るのではないかと思いついたのです。
ちなみに、選んだのは「クリーム色」ですが、不人気だったのか、現在はtoolboxの商品ラインナップから外れてしまって取り扱いがありません。
実は、このタイル、一般的には「ランドマーク」の名前で知られるタイルで、よく調べれば通販サイトで「クリーム色」を購入することは現在でも可能です。
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なお、DIYにも便利なシールタイプのものなら扱うショップも多いようです。
とにかくラクして本物のタイルを張りたいという方にはいいかもしれませんね。
■タイルシートをバラす

こちらが注文して届いた直後の状態。

表紙張りと呼ばれる、表面に薄い紙が張られてシート状につながっているタイプです。

通常はこのシートの状態のまま床や壁などに接着するのですが、今回はランダムにならべるのでまずはタイルをバラすところから始めます。

濡らしたスポンジやタオルで紙に水分を付け、

数分待つと、

はがすことができます。

バラバラのタイルになりました。

同じ要領で25ミリ角のタイルもバラしたのですが、

一部はつながったまま残し、アクセント的に張ろうと思います。
■仮置きしてタイルをカットする
タイルDIYにおいては事前の計画性が大事ですが、今回のような特殊な張り方をするなら準備はなおさら重要。

接着する前に仮置きしてイメージをつかみつつ、問題がないかを探ります。

こういうのは意識してならべるとランダム感が出ない気がするので、サクサク直感で置いていくのがいいと思います。

お、窓枠の側面にも一列張れるな、なんて気づきもありました。

適当にならべていったら窓枠の横幅ぴったりに収まりました。ラッキー。
ただ、どうしても見た目的に単調さを感じる部分も出てくるのが気になり、ボーダータイルをカットしてサイズバリエーションを増やすことにしました。

タイルの表面にケガキ線を入れます。
以前、アマゾンで購入したタイルカッター「TC-5」を使いました。

こんな感じに表面に傷をつけると、割ったときにきれいに割れやすくなるのです。

このあと「喰い切り」と呼ばれるタイル用のペンチで線に沿ってバキッと割ります。
こちらも同じメーカーの「TC-1」。

うまくいくと、こんな感じにそこそこきれいにカットできます。

この要領でサイズバリエーションを増やしてみました。手間がかかる作業ですが、施工面積が狭いこともあり楽しんで作業できました。壁一面を張るとかだったら、すっごくツライ作業になると思いますけど。

カットしたものを織り交ぜることで、同じパターンが続くことによる単調さを軽減させることができそうです。
長くなるので続きは後編で。