(634)トイレのインテリアに真鍮のアクセサリーでアクセントを

前回と前々回、トイレの床にタイルを張りました。
(632)便器を外さずにトイレの床にタイルを重ね張りしてみた
(633)セメント着色剤を使ってタイル目地を青くしてみた
これで内装のDIYはほぼ完了。

真っ白だったトイレが「スカイブルー×オレンジ」のカラフルな内装に生まれ変わりました。
今回はここに真鍮製のトイレットペーパーホルダーや照明器具などを追加して、インテリアにアクセントを付けてみたいと思います。
■インテリアのアクセントにあえて真鍮を選ぶ
トイレに設置する小物=トイレットペーパーホルダーやタオルホルダーなどを考えるとき、基本的に室内の色合いや素材感とそろえることを優先してきました。

たとえば山小屋の母屋のトイレでは、タイルを基調としたインテリアに合わせて陶器のペーパーホルダーを選びましたし、

ゲスト用の離れ小屋では、木を基調としたインテリアに合わせて木製のペーパーホルダーを選びました。

熱海のマンションのトイレではホワイトカラーで小物をそろえてみました。

では、今回のトイレではどうかというと、「スカイブルー×オレンジ」という複数色を取り入れているので、このどちらかの色を選ぶか、背景色であるホワイトを選ぶのが妥当でしょう。どれを選んでも大失敗はなさそうです。ノーマルな金属色=シルバーでも違和感はないでしょう。
しかし、今回のリフォームは自宅ですし、何か新しい試みにトライしてみたかった気持ちがありました。そこで、あえてベースカラーやアクセントカラーとは異なる色味の小物を取り入れてみることにしたのです。
選んだのは真鍮(ブラス)。

ゴールドカラーの高級感もありつつ、経年変化で渋めの質感も出てくる素材です。ベースのホワイト、アクセントのオレンジ&スカイブルーの3色にさらにゴールドを加えることになるため、インテリアがガチャガチャした印象を与える怖れはあるかもしれませんが、ポップな空間を引き締める効果も期待できそう。さて、どうなるでしょうか?
■棚付きの真鍮製トイレットペーパーホルダー
真鍮のトイレットペーパーホルダーというと、それなりに商品が見つかるかと思いますが、僕が選んだのはこちら。

友安製作所の「棚付きペーパーホルダー」です。
その名のとおり、台が付いているのでスマホなどを気軽に置けるところが気に入りました。価格は「10,690円」と、トイレットペーパーホルダーとしては高めではあるんですが、真鍮で「棚付き」となるとわりと選択肢が限られてくるので贅沢は言えません。

下地をしっかり確認し、水平を見ながら付属のビスで固定します。トイレットペーパーホルダーは引っ張る力が加わるものですから、念入りに固定することをすすめます。

スカイブルーに真鍮のゴールドカラーが映えます。

ペーパーを押さえるバーもついていて切り取りやすいのも便利です。
■照明にはアートワークスタジオの「プルーブ」を選ぶ
次は、天井の照明を交換しましょう。

真鍮のシーリングライトというと、真っ先に思い浮かんだのがこれでした。

以前、アートワークスタジオのショールームで見つけた「Probe-ceiling light(プルーブ・シーリングライト)」(Sサイズ)です。
真鍮の他にもカラーバリエーションが何種類かあるので、インテリアに合わせて選べます。価格は「13,200円」でした。
先ほどのペーパーホルダーもそうでしたが、そもそも真鍮製品は価格が高いので、小物一式をそろえようとお考えの方は出費がかさむのを覚悟したほうがよいでしょう。

取り付けは簡単。お皿のような形のシェードが印象的です。
電球は小型のE17で、ひとまず手元にあるものを付けてみましたが、

こういうスタイリッシュな照明器具にはノーマルな電球は似合いません。

手持ちの電球をあさったところ、フィラメントが見えるタイプのシャンデリア球が見つかりました。
IKEAの「トロードフリ(TRADFRI)」シリーズのLED電球です。本来はリモコンと組み合わせて調光できますが、そこは無視。

「250ルーメン」とやや暗めですが、トイレなら実用面でも問題なし。というかむしろ、暗めの照明は塗装などの粗を隠してくれるのでちょうどいいくらいです。天井にシェードの影が丸く映るのも素敵です。
■収納の取っ手も真鍮に交換
こうやって素材感をそろえだすと、ついでにいろいろやりたくなってしまうもの。
続いてはこちら。

L字型の真鍮製取っ手を壁面収納のトビラに取り付けます。
スガツネ工業の金物ブランド「LAMP」のL字型のハンドル「SNB-50SB」です。

壁面収納にもともと付いていた取っ手とは形状が異なるので、トビラの下側から固定しました。

真鍮とオレンジとの組み合わせ、違和感なくはまりました。

自然光で見ると、ちょっと落ち着いた色味になるのも真鍮の魅力。

トイレットペーパーホルダー、シーリングライト、取っ手の3点を真鍮製に交換しただけで、ぐっとエレガントな雰囲気が出ました。
■壁の空きスペースにPIKEのウォールシェルフも
以上で実用にはまったく困らない状態にまで仕上がったのですが、ふと思いました。

この壁に飾り棚でもあったらいいんじゃないか、と。

そこで手に入れたのがPIKE(ピケ)の真鍮製の飾り棚(ウォールシェルフ)です。以前から気になっていたのですが、真鍮の素材感がマッチしそうな空間を手がけることがなかったのでちょうどいい機会になりました。
円形「グローブ」と方形「キューブ」と三角形「トライアングル」の3種がラインナップされています。

一点留めで棚板が壁面に接して安定する仕組み。

せっかく塗った壁にビス穴が開けるのは抵抗がありますが、このウォールシェルフなら画鋲で留められるので壁への傷は最小限で済みます。

下地は石膏ボードですが、まったく問題なく固定でき、グラつきもありません。

狭いトイレなので使い勝手も考えながら体の触れない位置を見極めて取り付けました。

画鋲で留めるだけですから耐荷重は推して知るべし。軽めのものを飾りましょう。

ぬいぐるみに、

文庫本あたりなら問題なしです。
小さい花瓶や陶製のオブジェなども置けるでしょうが、落ちたときのリスクを考えると避けたほうが無難かも。一点留めなので、画鋲が外れなくても触れた拍子に棚板がスイングして物が落ちることもありますからね。

そんなこんなで真鍮小物の配置が完了しました。「オレンジ×スカイブルー」のインテリアだけだとポップさが際立ったインテリアでしたが、真鍮の小物が入ったおかげでちょっぴりエレガントさが加わりました。

遊びに来た人はみなさん「海外っぽい」とおっしゃいます。
派手といえば派手ですが、長時間過ごす場所でもないこともあって気にならないで済んでいます。インテリアで遊ぶにはトイレはうってつけの空間かもしれないと思った次第です。