(692)IKEAの旧型リモコンで疑似三路スイッチを作ってみた
前回、アコーディオンカーテンを設置してリフォームはほぼ完了しました。
(691)アコーディオンカーテンをサイズオーダーして設置する
今回は、より便利に暮らせるように照明を改善します。表題で「疑似三路」と書いたとおり、IKEA(イケア)製の旧型リモコンを使い、一個の電球に二個のリモコンを同期し、三路スイッチのように使える照明スイッチを設けてみたいと思います。
■回遊性のある間取りなので照明スイッチは複数ほしい
先日、ふすまのリメイクの記事でも触れましたが、リフォーム中の部屋は四方を別の部屋に囲まれていて、

回遊性のある間取りとなっています。

特に、この2つのふすまについては「どちらか一方のドアから入り、別のドアから出ていく」ことが頻繁にあります。
リフォーム前の写真をごらんください。

写真左から入って右に出る、あるいは、右から入って左に出るということです。
となると、どちらから入ってもサッと照明をオンにでき、どちらから出てもサッと照明をオフにできると暮らしやすいのはまちがいありません。
ところが、もともとの照明スイッチがあった場所はというと、

この赤の三角形で示した位置。

いろいろリフォームを重ねた結果、ベッドの上に位置するなんとも使いにくいスイッチとなってしまいました。

本音をいえば、黄色で示したふたつの場所にスイッチがあって、どちらでも気軽に「オン/オフ」ができるのが理想なのです。
■三路スイッチ的な機能のある照明器具を探す
さて、ふたつのスイッチでひとつの照明を「オン/オフ」にできるスイッチのことを三路スイッチといいます。
代表的なのは階段のスイッチで、

昇る前にスイッチを押して照明を点け、

昇った後にスイッチを押して照明を消します。
ならば、電気屋さんに頼んで三路スイッチに交換してもらえばいいのですが、そんなに簡単な話でもありません。
壁の中に埋め込まれた電気配線というものは、建物の構造上の制約によって容易に移設することはできないものです。以前、熱海の物件でおこなったように露出配管にすれば電気配線の自由度は格段に上がるものの、大がかりな工事になり予算もかさみます。今回の工事では職人さんを入れずにDIYだけで済ませたい気持ちがあったので、電気屋さんには依頼しませんでした。
配線をいじらずに照明器具の交換のみで、なんとか三路スイッチと同じ機能を実現できないか?と考えて、いくつかの方法を試しましたが、これがなかなかうまくいかず。

たとえば、照明器具と天井の引掛シーリングの間に受信部をセットし、リモコンで電球をオンオフする製品を2セット用意してみました。スマート電球が普及する前に販売された古いタイプなので電球とリモコンを個別にペアリングするという考え方がなく、リモコンを複数用意すれば、どちらでもひとつの受信部を操作することができ、三路的に使用できると考えたのです。
実際、どちらのリモコンでも操作はできたものの、リモコンの感度がいまひとつで、壁に取り付けると反応したりしなかったりで、とても実用には耐えませんでした。

熱海でも採用したIKEAの照明リモコン「スティルバル(Styrbar)」を2個用意して、ひとつの電球と同期できないかも試してみました。しかし、一方とペアリングすると他方はペアリングが解除されてしまい、ひとつの電球を複数のリモコンで操作することはできませんでした。

ダメ元で2個同時に同期してみたのですが、これも失敗。
■トロードフリの旧型リモコンなら複数でもひとつの電球と同期できる
ところが、スティルバルの機能について調べていたなかで、IKEAのカスタマーサービスページでこんな「よくある質問」を発見しました。

どうやら、現行のスティルバルシリーズのリモコンではなく、現在では廃番となった「トロードフリ(Tradfri)」のリモコンを使えば、ひとつの電球に複数のリモコンを同期して操作することができるようなのです。
つまり、

新しい左側のリモコンではできないが、右側の旧型リモコンならば複数のリモコンでひとつの電球を操作することが可能だというのです。
廃番とはいえ、この旧式タイプは自宅や事務所で何個も使っているおなじみの製品。

それらを別の新しいリモコンで置き換えて、2個の旧型リモコンを都合しました。
先の説明によれば、ひとつめのリモコンを電球と同期したうえで、そのリモコンをもうひとつのリモコンと同期すればいいんだそう。

まず、ひとつめのリモコンを電球に近づけ、裏側のフタを開けてペアリングボタンを長押しして電球とリモコンをペアリングします。

続いて、電球から離れた場所で、ひとつめのリモコンとふたつめのリモコン両方のペアリングボタンを10秒以上長押しし、リモコン同士のペアリングをおこないます。

すると、どちらのリモコンでも同じ電球が操作できるようになりました。
これで三路スイッチと同じ使い方が可能になります。
■中古品さえ見つかれば五千円ほどで疑似三路が作れる

このリモコンは受けの台座を壁に固定すれば、マグネットで台座にくっついてふつうのスイッチのように使うこともできます。

ふすまを開けてすぐ、わきの柱にふたつのリモコンを取り付けました。

部屋に入ったら片方のスイッチをオンにして、出ていくときにもうひとつのスイッチをオフにして出て行くことができるようになったのです。なお、部屋の隅にある元々のスイッチはつねにオンのままにしておきます。
かくしてIKEAのリモコンを活用した「疑似三路」スイッチが完成しました。ニッチな使い方かもしれませんが、お金をかけずに暮らしがめちゃくちゃ便利になったので個人的にはとても感動しています。もしもの故障にそなえ、メルカリでひとつ予備を購入したくらいです。最新のリモコンからなぜこの機能がなくなってしまったのか、残念でなりません。

なお、メルカリで調べてみると、この旧型リモコンの中古の取引価格は25年11月現在で一個千円~千五百円といったところで、ふたつ購入しても三千円弱ですから、電球を合わせても五千円ほどで「疑似三路」環境が構築できます(電球については旧型を選ばなくてもペアリング可能)。これはかなりリーズナブルなのでは?と思うのですが、いかがでしょうか。
ご興味ある方、ぜひ試してみてください。

















