(703)山小屋にはちょっと低めの椅子(中座椅子)をいろいろ集めた
前回、僕が愛用している椅子「Awaza」をご紹介いたしました。
山小屋のリビングダイニングに置いた「Awaza」は脚をカットして座面高を低くしました。
というのも、この部屋にはこれまで僕が集めてきた「ちょっと低めの椅子」=「中座椅子」が置かれていて、「Awaza」もその高さに合わせて使いたいと考えたからです。
「ちょっと低めの椅子」については以前に書きました。
今回は、この記事の後に追加購入したものも含めて、低めの椅子4脚をご紹介し、それぞれの座り心地の特徴をご紹介したいと思います。
■①「トヨさんの椅子」
購入順に紹介していきましょう。

一脚目は「トヨさんの椅子」です。名前の由来はデザイナーの豊口克平の名前に由来します。天童木工のロングセラー「スポークチェア」を手がけたことで有名ですね。
イギリスのウィンザーチェアをモチーフにしたデザインが印象的な一脚です。
しかし、個人的な意見を述べさせていただければ、座り心地は「トヨさんの椅子」のほうが上。
【低座の椅子と暮らしの道具店】トヨさんの椅子
「トヨさんの椅子」ももともと天童木工で製造されていたそうですが、ほどなく中止となり、以降は「モノ・モノ」が運営する「低座の椅子と暮らしの道具店」で製造・販売されています。

座面高は37センチ。一般的な椅子の高さは42センチほどですから、5センチほど低いことになりますね。

目を引くのは大きな背もたれと大きな座面。これがあるおかげでどんな姿勢で座ってもリラックスすることができます。
片脚を斜めに出して体を開いて座るもよし、座面の上であぐらをかくのもよし。なんなら体育座りだってできてしまいます。「座りのバリエーション」が豊かなのが特徴で、うちの妻はこの「トヨさんの椅子」がいちばんのお気に入りです。
■②「中座椅子」
続いてご紹介するのは、

天童木工の「中座椅子」です。
以前もご紹介した名作・低座椅子のバージョンちがいとも言える椅子です。
デザイナーは同じく長大作。

座面は先端から奥に向かって傾斜していて、両端に跳ね上がっているのが特徴です。4脚の中では座ったときの姿勢がやや上向きになる印象です。
座面高は公称34センチですが、これは座面の先端のいちばん低いところまでを計測した高さになります。

ほぼ平らだった「トヨさんの椅子」とくらべると、真ん中がくぼんだ「中座椅子」の座面はしっかりと体が収まるような座り心地。真っすぐ前に向かって座る姿勢に適しています。
■③「あぐらのかける男の椅子」
三つ目の椅子は、

秋岡芳夫がデザインした「あぐらのかける男の椅子」です。
【低座の椅子と暮らしの道具店】あぐらのかける男の椅子
こちらも「低座の椅子と暮らしの道具店」の取り扱い商品。
ショップホームページによれば、デザイナーの秋岡氏は「60歳を過ぎ、立ち上がるときの補助として、ひじ掛けの必要性を痛感」し、この椅子をデザインしたそうです。

秋岡氏は「トヨさんの椅子」を長年愛用していたそうで、この椅子も名前のとおりあぐらのかける広い座面を備えています。座面高は同じく37センチで、座り心地も「トヨさんの椅子」に近く、さまざまな姿勢でリラックスして座ることができます。
個人的に面白いと感じたのはひし形に配置された脚の形です。真ん中に脚があり、両サイドの脚も離れているので、座ったときに自分の足を座面の下に入れても、椅子の脚とぶつかることがほとんどないのです。これって椅子ではかなり珍しいのではないでしょうか。
背もたれが木材なので、もたれかかって長時間を過ごすにはやや不向きかもしれません。
■④「Awaza MA01」
四つ目が前回も触れた「Awaza」のひとつ、

アームレスチェア「MA01」です。
実は、「Awaza」のラインナップには、これとは別に座面高38センチの「中座椅子」があります。
しかし、このタイプには畳擦りと呼ばれるそりのような脚部が付属しているデザインが僕の好みではありませんでした。また、いわゆる「肘かけ」が付いていないほうが、山小屋の狭いダイニングスペースでは使いやすいのではないかと考え、アームレスの「Awaza MA01」を選んだのでした。

座面高は37センチ。張り替えの際に脚をカットしてもらいました。なお、公式ショップでオーダーすれば、座面高は37~45センチの間で選んで発注することができます。

前回も書いたとおり「Awaza」の特徴は、低い位置で腰を包み込むように支えてくれる背もたれ。このおかげで腰痛を感じることなく仕事できています。

前述の3脚とくらべるともっともノーマルな形の椅子と言えるかもしれませんね。4脚の中で僕がもっとも愛用しているのがこの椅子です。
仕事にも食事にも対応可能な使いやすいデザインだと思いますが、ノーマルなぶんイージーチェア的にリラックスしたいときに使うにはやや不向きかもしれません。
■まとめ
いかがでしたでしょうか?

座面高はどれも低めという共通点がありながら、座面や背もたれ、脚の形状が異なり、それぞれに個性があるのがわかります。
最後にそれぞれの公式ページから引用したデータをまとめましょう。
【トヨさんの椅子】W600 D620 H730 SH370/税込128,700円~
【中座椅子】W530 D616 H750 SH345/税込127,600円
【あぐらのかける男の椅子】W780 D550 H570 SH370/税込138,600円~
【Awaza MA01】W490 D480 H650 SH370/税込107,800円~
う~ん、ひさしぶりに価格を調べましたが、物価高騰の影響もあって軒並み10万円をオーバーしていますね。どれも軽い気持ちで買えるものではないのはたしかで、僕自身もヤフオクやメルカリなどを駆使して中古で購入することが多いです。
ただ、中古市場で簡単に見つかるのは天童木工の「中座椅子」くらいで、あとの3つはほとんど見かけません。自分が満足できる状態のものが出回るのをじっくり待つことができないなら、新品を購入するしかないでしょう。ちなみに、僕はこの4脚を6年かけて集めました。

現在、山小屋では、こんな感じで小さなテーブルを囲むように配置しています。

二人のときは使わない椅子を隣室に持って行き、余裕を持ったレイアウトに。
次回は、この山小屋をはじめ、僕が管理しているさまざまな物件を例にとって「キッチンはリビングダイニングと同じスペースにあるべきか否か」という問題を考えてみようと思います。

















