(724)ドアのカギをなくしたのでDIYでドアノブごと交換した
先日、家族から実家の勝手口を使いたいのだけれど、カギが見つからないという相談を受けました。

この部屋はもともと僕の祖父と祖母が暮らしていた部屋で、数十年前は勝手口を日常的に使っていたと記憶していますが、僕の両親が引っ越してきてからは一度もカギを開けたことがなかった気がします。そんな状態ですから、カギが紛失していてもおかしくはありません。家族と一緒にあちこち探してみたものの、結局見つかりませんでした。

ごらんのとおり、カギがなくなっても室内側のサムターンで戸締りはできていたので防犯上は困りませんが、カギがなければ外から開けることはできないので実用性は乏しいのです。
ドアノブもカギも昔からよく見るオーソドックスなタイプなので、これなら自分でカギを交換できそうに感じたのでDIYでカギの交換にトライすることにしました。
■今回のカギ交換はドアノブごとおこなう
さて、カギの交換と言っても、いろいろありますね。
以前、熱海の部屋でおこなったときはシリンダーのみの交換でした。

このときはドアノブとは別の場所にシリンダーが取り付けられているタイプでしたが、

今回はドアノブ本体にシリンダーが内蔵されているタイプです。
このタイプの場合、ドアノブごと交換することになります。
■型番がわからないと代わりを用意できない
さて、問題は交換用のドアノブの型番。
熱海のドアの場合、ドアの側面(フロント)にこんな表記がありました。

「MIWA BH」と印字されているので、該当する製品を簡単に探すことができたのですが、今回のドアはというと…

「PATENT MIWA」という表記しかなく、型番がわかりません。この時点でどうしたらいいかわからなってやる気をくじかれ、しばらく作業を中断してほったらかしにしていました。
ところが、別件でいつもお世話になっている不動産屋さんに会った際、カギの交換方法について手順を聞いてみたところ「たぶん「MIWA HM」で交換できるはず」という情報を教えてもらったのです。
該当する製品を探してみると、カギが付属している室外のドアノブのみを交換できる商品が販売されているのもわかりました。
「HMD-1-KB U9」という商品です。なお、サムターンが付いている室内のドアノブは既存のものをそのまま使います。
ご注意いただきたいのがドアの厚み。

我が家のドアの厚みはおよそ35ミリ。この製品は「ドア厚33~41mm」に対応しているのでOK。

なお、錠ケースも含めて全体を交換する場合、フロントと呼ばれる部分のサイズやバックセットと呼ばれるドアノブの位置なども測る必要があり、製品探しが難しくなるのにも注意が必要です。今回は室内側のドアノブは現状のものをそのまま使うので、これらを気にする必要はありませんでした。

届いたのがこちら。

型式は「U9HMD-1.KB」と表記されています。これが正式名称なのかな?

ドアノブとスペアキーを含めたキー3本が入っています。
果たして本当にDIYで交換できるのか?もし型番がまちがっていたら5千円余りをドブに捨てることになるので不安な気持ちもあります。
■最初にして最大の難関はドアノブ外し
では、教えてもらった手順で交換していきましょう。
今回交換するのは外側のドアノブですが、取り外し作業はまず室内側からおこないます。
最初にして最大の難関が室内側のドアノブの取り外しなのです。

ローズと呼ばれるドアに接する薄い円形の台座部分を反時計回りに回すとドアノブが外れるらしいのですが、

ローズがつかみにくいうえ、古いドアということもあり、力を入れてもビクともしません。実を言うと、この場合は何らかの工具がないと作業が詰んでしまうのです。

僕も対応方法がわからずあきらめるところでしたが、工具箱にあった「ウォーターポンププライヤー」を使うことを思いつきました。
水道工事で配管を締めるのに用いる工具です。

手持ちのプライヤーのサイズではローズにかませることはできませんが、握り玉より奥、ローズよりも手前部分ならなんとかかませられます。

ドアノブに傷を付けないようにタオルをかぶせてから、プライヤーをしっかりかませて力を込めてグイッと回したところ、

なんとか外すことができました。やはりこれが最大の難関だったと思います。
■カギの形をよく見てドアノブを差し込む

続いて、ドアノブの台座部分のビスをゆるめて取り外します。

この台座は後で付け直すので、なくさないように取っておきましょう。

ここまでやるとようやく反対側(=室外側)のドアノブが外れるので、

今回購入した新しいものと交換します。ここで次の関門。

むやみに差し込んでも入りません。
「ひょっとして型番がちがうのか?」とあせりましたが、

カギ穴をのぞくと、形に特徴があるのが見て取れます。

ドアノブの中心と見くらべてみると形が一致するのがわかるはず。

これをきちんと合わせて慎重に差し込めば大丈夫です。
■付属のビスを使って台座を取り付けたら完成

再び室内側に回り、先ほど外した台座を付け直すのですが、ここでも問題発生。

古いビスが新しいドアノブのビス穴に入らないのです。
「ひょっとしてビスを買い直さないといけないのか」という不安がよぎりましたが、

購入した新しいドアノブにビスが付属していたのを忘れておりました。

このビスを使うと、簡単に留めることができました。

ドアノブの台座の固定が完了。ゴールは目前です。

あとは先ほど苦労して外した室内側のドアノブを付け直すだけ。今度はローズをつかんで時計回りに締めれば大丈夫。あまり強く締めても、次に何かあったときに苦労してしまいますし、外れないていどにしっかり手締めすればいいはずです。

サムターンを回すと無事にカギの開閉ができました。

付属のキーも試してみましたが、無事にカギがかかりました。これで外からもカギを開けて室内に入ることができ、勝手口を活用できるようになりました。
カギの交換は業者さんを呼んでお願いすると軽く2万円くらいは取られるので、DIYで5千円ほどで済んで、ちょっとした費用削減にもなってよかったです。

ただ、素人仕事なので安全面については保証しかねるのが厄介なところ。このあたりのリスクを考えると、マンションの入居者さんの部屋のカギをDIYで交換する気にはなれません。トライしようという方はそのリスクも考慮したうえで自己責任で作業に臨むことをおすすめします。


















