(103)「チョイモビヨコハマ」で「日産ニューモビリティコンセプト」を実際に運転して感じたこと
山小屋に超小型モビリティを置きたい――そんな思いで「日産ニューモビリティコンセプト」にたどりついたのが前回のお話。
「チョイモビヨコハマ」なるサービスで実際に乗れると知り、横浜まで足をのばして体験してきました。
そのときのことは「日刊Sumai」の連載にもまとめましたが、今回は山小屋に置いた場合を具体的に想定しながら「日産ニューモビリティコンセプト」の乗り心地&使い心地について書こうと思います。
連載では紙幅の都合で省略せざるをえなかった細かい感想を突っ込んでまとめてみるつもりです。
「チョイモビヨコハマ」で提供されている「日産ニューモビリティコンセプト」はこちら。
第一印象はとにかく小さい!
2人乗りとはにわかに信じがたいサイズです。
パンフレットによると、詳細データはこちら。
ざっくり「幅1.23m×奥行2.34m×高さ1.45m」。
こうして数字を見てもわかりづらいかもしれませんから、軽自動車とならべて停めた写真をごらんください。
サイズの差は一目瞭然。
これならかなり駐車スペースは小さくて済みますから、山小屋にも安心して置けそうです。
ちなみに、僕が借りたのは「ベイスターズ」仕様でしたが、デザインはいろいろバリエーションがあるようです。
ノーマルなデザインはこんな感じですし、
こんなやつもいます。
色が変わるだけで、けっこう印象が変わりますね。
日産本社前のやつはブラックにイエローやレッドの差し色が使われています。
実際に手に入れたら山小屋のロゴなどを貼ってもいいかも、なんて気の早いことも考えました。
では、乗ってみましょうか。
まずドアを開けるのですが、
なんと跳ね上げ式。ガルウィングっていうやつ?
スーパーカー的なやつに装備されてるドアがこんなちっこいクルマに装備されてるとは。
乗りこんだら、
ドアを閉めます。
こうやって実際に乗ってみると狭いスペースでドアの開閉と乗り降りができるメリットに気づきます。
インパクト抜群の跳ね上げ式ドアですが、採用理由は見た目よりも省スペース化なのでしょう。
「チョイモビヨコハマ」はレンタルサービスなので、登録した免許をかざして認証しますが、
おそらく自家用車ならキーを差し込むことになります。
キーボタンをひねると起動します。
おー、画面がついた。
電池マークの上に点灯した「N」(ニュートラル)マークが見えますでしょうか。
ブレーキをしっかり踏みつつハンドブレーキを解除したら、出発準備完了。
ハンドル横にあるシフトボタンで「D」(ドライブ)を押せば、あとはアクセルを踏んで走り出すだけ。
さて、乗り心地をリポートする前に、ひとつお断りしておきます。
実は、僕、運転がすごく苦手です。
基本的に世田谷と山小屋の往復と山小屋周辺でしか運転しません。
都心の混雑した道路は走りたくありませんし、首都高なんてもってのほか。
行ったこともない場所にドライブすることもほとんどありませんし、遠出もしません。
当然、クルマについての愛着も知識も乏しいので、以下のレビューもそういう素人の素朴な感想として受け取っていただけると幸いです。
慣れない車体ということでけっこう緊張しつつ、いざ出発。
走ってみると、ふつうのクルマにくらべて車体がガタガタと細かく揺れるのが気になるものの、感覚はいわゆる自動車のそれと大差ありません。
もっとゴーカート的な乗り心地かと思っただけに、ちゃんとしたクルマ感があり驚きます。
アクセルをぐっと踏めば、加速もしっかり。
パワー不足は感じません。すげえな。
調子に乗って山手の高台の上に向かってみました。
山小屋に置く超小型モビリティを選ぶ上での大事な条件は、勾配のある山道をしっかりと登ることができるパワーがあることですが、坂道もグイグイと登っていきます。
2人で乗ってこれなら山小屋周辺の道でも心配ないかな。
ただ、気になったのが坂道で停車した後の坂道発進。
クリープ現象がなく、坂道でちょっとブレーキから足を離すと、すぐに車体が後退します。
ブレーキから足を離したら即アクセルを踏まねばなりません。
坂道で信号を待っているとき、後続のクルマが後ろに停まると、ちょっと緊張しました。
まあ、山小屋の周辺ではそもそも信号そのものが少ないので、この点は大したデメリットではありませんね。
運転を楽しみつつ、高台にある「馬の博物館」までやってきました。
こちらにはチョイモビ専用の無料の駐車スペースがあります。
団体客のバスの前に停めると、まるで巨人と小人。
「日産ニューモビリティコンセプト」、このサイズのわりになかなかのものです。
次回に続きます。